二次創作
njsj 短編 【リク受付開始】
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2渡会雲雀 ♦☕
「俺でいいの?」
警察の心を奪った怪盗、渡会雲雀の話。
・・・
「もう一回聞いて良い?僕耳おかしくなったみたいで」
「それ5回目な!?俺●●さんのこと好きなんだって!」
耳が、というか首から上が熱すぎる。
奏斗が何回も聞き返すせいで
何回も告白を繰り返すことになった。
「...僕はいいと思うよ〜?」
「まあ、仕事がバレなかったらの話だけど」
含みを持たせた声に思わず顔をしかめる。
分かってる、と目を伏せて
奏斗が言いたいことにも目を伏せた。
諦めて、と懇願されている気がしたから。
俺は怪盗で奏斗はマフィア。
セラおは暗殺者でアキラは諜報員。
そして、俺の好きな●●さんは警察官。
犯罪者と警察は対比で
想い合うことは叶わない。
奏斗はそれを言ってる、って分かってる。
「でも好きなんだもんなあ〜」
ゆるく弧を描く唇から
素直な気持ちが流れ出た。
・・・
『雲雀くんおはよう』
「お!今日は朝早いんやね!おはよー!」
火曜日の朝、●●さんは
俺の顔を見るためだけに
カフェに訪れてはコーヒーを飲んでいく。
週一回の唯一無二な空間が好きだった。
『そう、あえて早く来た』
「俺いなかったらどうしとったんやら」
『いつも火曜日早く来てくれるの知ってるよ』
「バレてたか流石に〜?」
えぇー!と驚くだけで
くすくす笑ってくれる優しさが好き。
いつも厳しい顔してるのに
俺といるときだけほころぶ顔が好き。
『...ごめんね』
でも、今日は違った。
チャキ、と軽くも重たい音が聞こえた瞬間
おでこに冷たいものが当てられた。
「ごめんって何、え、?急にどうし...」
たまに奏斗のを触るから分かる。
これ、拳銃だ。
「...●●さん?」
『こちら佐藤、ただいまより尋問を開始する』
「どういう、」
『...怪盗、渡会雲雀』
まさか、と奏斗が
言っていた言葉を思い出した。
「まあ、仕事がバレなかったらの話だけど」
それなら隙を見て逃げようと
姿勢を変えてみる。けど
「...まあいっか」
●●さんに捕まるんだったら、なんて
拳銃が突きつけられてるのもあるけど
気付けば大人しく逮捕されるのを待っていた。
『...何してるの?居場所バレてるから早く逃げるんでしょ』
だが、手錠がかけられるはずの
腕にかけられたのは他でも
なんでもなく●●さんの手で。
警察官であるはずの彼女は
まるで庇うかのように
俺の腕を引いて楽しそうに走り出す。
「え何して、●●さんこそ何してんの!!?え!?」
『雲雀くんのために私が警察から匿ってあげる』
「ちょ、っと待って?それ都合よくとらえるけどいいの!?」
かすかに聞こえるサイレンに
身をこわばらせながらも
心臓は喜々として暴れた。
『うん、いいよ』
へにゃり、とゆるく笑って
怪盗としての俺を思ってくれた●●さんは
この世界で一番綺麗だった。
2渡会雲雀 ♦☕
「俺でいいの?」
警察の心を奪った怪盗、渡会雲雀の話。
・・・
「もう一回聞いて良い?僕耳おかしくなったみたいで」
「それ5回目な!?俺●●さんのこと好きなんだって!」
耳が、というか首から上が熱すぎる。
奏斗が何回も聞き返すせいで
何回も告白を繰り返すことになった。
「...僕はいいと思うよ〜?」
「まあ、仕事がバレなかったらの話だけど」
含みを持たせた声に思わず顔をしかめる。
分かってる、と目を伏せて
奏斗が言いたいことにも目を伏せた。
諦めて、と懇願されている気がしたから。
俺は怪盗で奏斗はマフィア。
セラおは暗殺者でアキラは諜報員。
そして、俺の好きな●●さんは警察官。
犯罪者と警察は対比で
想い合うことは叶わない。
奏斗はそれを言ってる、って分かってる。
「でも好きなんだもんなあ〜」
ゆるく弧を描く唇から
素直な気持ちが流れ出た。
・・・
『雲雀くんおはよう』
「お!今日は朝早いんやね!おはよー!」
火曜日の朝、●●さんは
俺の顔を見るためだけに
カフェに訪れてはコーヒーを飲んでいく。
週一回の唯一無二な空間が好きだった。
『そう、あえて早く来た』
「俺いなかったらどうしとったんやら」
『いつも火曜日早く来てくれるの知ってるよ』
「バレてたか流石に〜?」
えぇー!と驚くだけで
くすくす笑ってくれる優しさが好き。
いつも厳しい顔してるのに
俺といるときだけほころぶ顔が好き。
『...ごめんね』
でも、今日は違った。
チャキ、と軽くも重たい音が聞こえた瞬間
おでこに冷たいものが当てられた。
「ごめんって何、え、?急にどうし...」
たまに奏斗のを触るから分かる。
これ、拳銃だ。
「...●●さん?」
『こちら佐藤、ただいまより尋問を開始する』
「どういう、」
『...怪盗、渡会雲雀』
まさか、と奏斗が
言っていた言葉を思い出した。
「まあ、仕事がバレなかったらの話だけど」
それなら隙を見て逃げようと
姿勢を変えてみる。けど
「...まあいっか」
●●さんに捕まるんだったら、なんて
拳銃が突きつけられてるのもあるけど
気付けば大人しく逮捕されるのを待っていた。
『...何してるの?居場所バレてるから早く逃げるんでしょ』
だが、手錠がかけられるはずの
腕にかけられたのは他でも
なんでもなく●●さんの手で。
警察官であるはずの彼女は
まるで庇うかのように
俺の腕を引いて楽しそうに走り出す。
「え何して、●●さんこそ何してんの!!?え!?」
『雲雀くんのために私が警察から匿ってあげる』
「ちょ、っと待って?それ都合よくとらえるけどいいの!?」
かすかに聞こえるサイレンに
身をこわばらせながらも
心臓は喜々として暴れた。
『うん、いいよ』
へにゃり、とゆるく笑って
怪盗としての俺を思ってくれた●●さんは
この世界で一番綺麗だった。