二次創作
nmmn界隈短編
17小柳ロウ 👻🔪 約1200文字
「やっと会えた」
片思いの人と再会した小柳ロウの話。
・・・
食事代を出してくれるから。
本当にそれだけで来た合コン。
いつも死んだ目の友人が
媚びてるのをスパイスに
もそもそ食べ続ける。
焼肉屋のビビンバは
やはり絶品だと思う。
にしても媚びっ媚びの友が
ここまで愉快なものとは思わず
ちらちら見ては笑った。
『いたすぎ、おい』
ずいぶんと足グセの悪い女。
蹴られた箇所をわざとらしく
痛がってみせれば
いかつい女共がそこにいた。
「[小文字]●●はいいよな...ガチャが恋人で。[/小文字]」
「[小文字]本気と書いてマジ。俺らは彼氏作りに来てんだ[/小文字]」
突然の変顔に笑いつつ
それ毎回言ってるよな...と
小さくため息をついた。
ガチャで大爆死した私は
今月の家賃支払いが精一杯で
こういう場で食いつなぐ。
前提、ガチャは恋人ではない。
初恋の相手を思い浮かべ
心の内で否定する。
無心で胃を圧迫していると
目の前の男と目が合った。
「...あ、ウス」
『ちわース』
「なんか...めちゃめちゃ食べるんすね」
「俺こういうとこ初めてで」
は、話しかけてきやがった。
『お金払ってくれるらしいんで』
「貪欲すぎるだろ。俺と同じかよ」
『あ、これは握手』
若干距離が縮まる
私と目の前の男を除く
その他6人。
数合わせ要員ぽい彼は
メニューを眺めては
時計を確認する、を繰り返し
退屈そうにしている。
『....いや、奢りなんだから食べないと損だぞ』
「まあそうではある」
カツカツな身からしたら
その態度は中々憤怒。
無一文状態である私は
ピシ、と箸を向け
何も頼まない男を指した。
それはそうとして、
ずっとこっちを見てくるのは
一体まじで何なんだ。
「...え、一応聞くけど●●だよな?気づかないマジ?」
何のために参加したと思ってんの、と
立て続けに喋り頭を抱えだす男。
『ええ、名前知られてんのえぐ怖』
低い声が耳を燻って、
火花を散らしたころ
過去の記憶が再熱した。
『...!小柳ロウやん』
「遅いって」
『うわ、感動の再会?』
「俺だけだろ感動の再会してたのは」
ずっと、困り眉でよく笑う
変わらない顔は私の
知らない場所に火を付ける。
「相変わらず食い意地やばいのな」
『は?絶縁』
「なんでだよ」
初恋がまた、淡く温まる。
・・・
翌日聞いた話によると
昨日の私のご飯代は
払っていないらしい。
『え無銭飲食?逮捕ルートじゃん』
「違うそうじゃなくて。」
「何だっけあのイケメン...」
「小柳さんでしょ?」
「そうそう小柳!」
「そいつ●●がいるから来たんだってよ」
「で、律儀に2人分奢って帰った」
私が奢りだからと言った際
俺と同じ、って言ったはず。
その場で、昨日追加された
小柳の番号に電話をかけた。
「...もしもし、急にかけてくんな」
『酷すぎ泣いた』
『それで昨日の焼肉代についてなんですけど....』
『どういうことですかね?』
・・・
「........はっ.....は!?誰から聞いてっ...は、!?」」
『動揺しすぎワロタ』
「ぐ、うるせえ良いとこ見せたかったんだよ!」
返ってきた音割れ大声と
光の速さで切られた電話。
しばし耳に残る声に戸惑い、
それからすぐかわいいかよ、と
一人でツボって笑った。
「やっと会えた」
片思いの人と再会した小柳ロウの話。
・・・
食事代を出してくれるから。
本当にそれだけで来た合コン。
いつも死んだ目の友人が
媚びてるのをスパイスに
もそもそ食べ続ける。
焼肉屋のビビンバは
やはり絶品だと思う。
にしても媚びっ媚びの友が
ここまで愉快なものとは思わず
ちらちら見ては笑った。
『いたすぎ、おい』
ずいぶんと足グセの悪い女。
蹴られた箇所をわざとらしく
痛がってみせれば
いかつい女共がそこにいた。
「[小文字]●●はいいよな...ガチャが恋人で。[/小文字]」
「[小文字]本気と書いてマジ。俺らは彼氏作りに来てんだ[/小文字]」
突然の変顔に笑いつつ
それ毎回言ってるよな...と
小さくため息をついた。
ガチャで大爆死した私は
今月の家賃支払いが精一杯で
こういう場で食いつなぐ。
前提、ガチャは恋人ではない。
初恋の相手を思い浮かべ
心の内で否定する。
無心で胃を圧迫していると
目の前の男と目が合った。
「...あ、ウス」
『ちわース』
「なんか...めちゃめちゃ食べるんすね」
「俺こういうとこ初めてで」
は、話しかけてきやがった。
『お金払ってくれるらしいんで』
「貪欲すぎるだろ。俺と同じかよ」
『あ、これは握手』
若干距離が縮まる
私と目の前の男を除く
その他6人。
数合わせ要員ぽい彼は
メニューを眺めては
時計を確認する、を繰り返し
退屈そうにしている。
『....いや、奢りなんだから食べないと損だぞ』
「まあそうではある」
カツカツな身からしたら
その態度は中々憤怒。
無一文状態である私は
ピシ、と箸を向け
何も頼まない男を指した。
それはそうとして、
ずっとこっちを見てくるのは
一体まじで何なんだ。
「...え、一応聞くけど●●だよな?気づかないマジ?」
何のために参加したと思ってんの、と
立て続けに喋り頭を抱えだす男。
『ええ、名前知られてんのえぐ怖』
低い声が耳を燻って、
火花を散らしたころ
過去の記憶が再熱した。
『...!小柳ロウやん』
「遅いって」
『うわ、感動の再会?』
「俺だけだろ感動の再会してたのは」
ずっと、困り眉でよく笑う
変わらない顔は私の
知らない場所に火を付ける。
「相変わらず食い意地やばいのな」
『は?絶縁』
「なんでだよ」
初恋がまた、淡く温まる。
・・・
翌日聞いた話によると
昨日の私のご飯代は
払っていないらしい。
『え無銭飲食?逮捕ルートじゃん』
「違うそうじゃなくて。」
「何だっけあのイケメン...」
「小柳さんでしょ?」
「そうそう小柳!」
「そいつ●●がいるから来たんだってよ」
「で、律儀に2人分奢って帰った」
私が奢りだからと言った際
俺と同じ、って言ったはず。
その場で、昨日追加された
小柳の番号に電話をかけた。
「...もしもし、急にかけてくんな」
『酷すぎ泣いた』
『それで昨日の焼肉代についてなんですけど....』
『どういうことですかね?』
・・・
「........はっ.....は!?誰から聞いてっ...は、!?」」
『動揺しすぎワロタ』
「ぐ、うるせえ良いとこ見せたかったんだよ!」
返ってきた音割れ大声と
光の速さで切られた電話。
しばし耳に残る声に戸惑い、
それからすぐかわいいかよ、と
一人でツボって笑った。