二次創作
njsj 短編
①11イブラヒム 💧 約1000文字
「葛葉遅くね?」
”誰にも言えない2人の秘密”葛葉
・・・
イブラヒムを呼ぼうと
4組へ向かっている途中
イブくんノートとかいう
なんとも面白そうなものを拾った。
イブくんってのは
多分俺が今から呼ぶイブラヒムで、
これを書いたのは女。
小綺麗かつ達筆な文字が
ソレを物語っている。
『ノート、は、あれ?』
ふと、どこからともなく
ひどく焦った様子で
ノートを探す声が聞こえる。
(...お、ノートの持ち主では?)
バレないようこっそり
窓から様子をのぞき
その顔を見て唖然とした。
(イブラヒムの幼馴染サンじゃん!?!!?)
まあそれならこのノートも
納得できるっちゃできるけど
たかが幼馴染にこんなんするか?
そう思いすこしだけ、と
ノートをめくってみると
そこにはえげつないほどの
長文が綴られていて。
えええ、と思わず声をこぼす。
見てはいけないものを
見たような気がする、というか
実際見たら駄目なんだけど。
きっちりそうは思いつつも
結構面白がってるのは確かで
ノートをめくる手は止まらない。
しかし、それからすっかり
夢中になって読んでいるうちに
不穏なページを見つけた。
「えっなんで寝る時間まで書いてあんの」
「ハ?これってストーカーじゃ...」
勢いよくノートを閉じ
ついでに口も閉じる。
いやまて、これどうすんだ。
俺関係ないし、つって
投げ出すのはさすがになしか。
そうだけど、だからって
「これあなたのですか?」なんぞ
今更聞けるわけねえし。
さすがの俺でも
ご本人さまがいるとは
思わないわけで。
しばらく彼女の探し回る音をBGMに
最善策をひねり出そうと試みる。
そして、俺が思いついた作戦は
シンプルに話しかけること。
「...お、イブラヒムの幼馴染サンじゃん」
さりげなく声をかければ
彼女は忙しない動きを止めて
こちらへと目線を寄越した。
『っえ、あ、イブくんの...何か用ですか?』
周りをちらちらうかがって
後ろに隠しておいたノートを
す、と少しだけ見せる。
するとみるみるうちに
彼女の顔色は悪くなって
分かりやすく言葉を詰まらせた。
ちょっと時間もらっていいすか、と
恐る恐る尋ねてみると
完全に意を失った彼女から
力なく頷きをもらえた。
・・・
人気のない空き教室まで
彼女を連れると、
若干埃をかぶった机の上に
ゆっくりノートを置く。
それと同時に
中身はめちゃくちゃ見ました、と
正直に告白した。
『だ、誰にも言わないでください、本当に、お願いします』
ガタ、と急に勢いよく
立ち上がったと思えばそのままの勢いで
土下座をかまされた。
「葛葉遅くね?」
”誰にも言えない2人の秘密”葛葉
・・・
イブラヒムを呼ぼうと
4組へ向かっている途中
イブくんノートとかいう
なんとも面白そうなものを拾った。
イブくんってのは
多分俺が今から呼ぶイブラヒムで、
これを書いたのは女。
小綺麗かつ達筆な文字が
ソレを物語っている。
『ノート、は、あれ?』
ふと、どこからともなく
ひどく焦った様子で
ノートを探す声が聞こえる。
(...お、ノートの持ち主では?)
バレないようこっそり
窓から様子をのぞき
その顔を見て唖然とした。
(イブラヒムの幼馴染サンじゃん!?!!?)
まあそれならこのノートも
納得できるっちゃできるけど
たかが幼馴染にこんなんするか?
そう思いすこしだけ、と
ノートをめくってみると
そこにはえげつないほどの
長文が綴られていて。
えええ、と思わず声をこぼす。
見てはいけないものを
見たような気がする、というか
実際見たら駄目なんだけど。
きっちりそうは思いつつも
結構面白がってるのは確かで
ノートをめくる手は止まらない。
しかし、それからすっかり
夢中になって読んでいるうちに
不穏なページを見つけた。
「えっなんで寝る時間まで書いてあんの」
「ハ?これってストーカーじゃ...」
勢いよくノートを閉じ
ついでに口も閉じる。
いやまて、これどうすんだ。
俺関係ないし、つって
投げ出すのはさすがになしか。
そうだけど、だからって
「これあなたのですか?」なんぞ
今更聞けるわけねえし。
さすがの俺でも
ご本人さまがいるとは
思わないわけで。
しばらく彼女の探し回る音をBGMに
最善策をひねり出そうと試みる。
そして、俺が思いついた作戦は
シンプルに話しかけること。
「...お、イブラヒムの幼馴染サンじゃん」
さりげなく声をかければ
彼女は忙しない動きを止めて
こちらへと目線を寄越した。
『っえ、あ、イブくんの...何か用ですか?』
周りをちらちらうかがって
後ろに隠しておいたノートを
す、と少しだけ見せる。
するとみるみるうちに
彼女の顔色は悪くなって
分かりやすく言葉を詰まらせた。
ちょっと時間もらっていいすか、と
恐る恐る尋ねてみると
完全に意を失った彼女から
力なく頷きをもらえた。
・・・
人気のない空き教室まで
彼女を連れると、
若干埃をかぶった机の上に
ゆっくりノートを置く。
それと同時に
中身はめちゃくちゃ見ました、と
正直に告白した。
『だ、誰にも言わないでください、本当に、お願いします』
ガタ、と急に勢いよく
立ち上がったと思えばそのままの勢いで
土下座をかまされた。