詩あつめ
絆の写った 光沢のあるアルバムに
私はひっそりと
丁寧な手つきで優しくメスを入れられた 腫れ物みたいに
誰も傷つけることなく
そっと そこにいない
誰も不快にならない
痒くて指で目の下を拭ったの
風邪をひいて鼻をすすったの
俯いたのは私が ちょっと場違いな自分を恥じただけ
涙が溢れないのは 私が注がなかったから
これじゃあ写したくない顔ね
泣き腫らしてないのに真っ赤な目の下と その虚栄心
結んだ絆の糸が無数に散らばる
合わせた手と足が枠を越える
四季の重みを纏う ページを綴じる糊の匂いがする
少しずつ少女たちは大人になって
涙は心になる
涙は溢れない
私が注がなかったせいで
私はひっそりと
丁寧な手つきで優しくメスを入れられた 腫れ物みたいに
誰も傷つけることなく
そっと そこにいない
誰も不快にならない
痒くて指で目の下を拭ったの
風邪をひいて鼻をすすったの
俯いたのは私が ちょっと場違いな自分を恥じただけ
涙が溢れないのは 私が注がなかったから
これじゃあ写したくない顔ね
泣き腫らしてないのに真っ赤な目の下と その虚栄心
結んだ絆の糸が無数に散らばる
合わせた手と足が枠を越える
四季の重みを纏う ページを綴じる糊の匂いがする
少しずつ少女たちは大人になって
涙は心になる
涙は溢れない
私が注がなかったせいで