詩あつめ
好かれる事が好きなんだ
画家はそう言って
笑いながら沢山絵を描いた
どうやら どうにかなるほどの才能を見つける事が出来たからか
個展を開けるようになった
僕の肖像画を見てる人
好きです
その絨毯 赤いテープ
その向こうで僕と見つめ合ってる
つもりになってる
人の言葉
無生物におずおずと差し伸べられた花達
欲しかった言葉
欲しかったもの
失ったもの……
フラッシュをたけない 触れられない
そんな会場で
画家は 流れていく訪問者の背中を引っ張る
失ったものに気付いたから
誰も振り向かないこと
わかってはいたけれど
我慢できなくなって
後ろの方から飛び出して行って
大きな油絵を破ったら
観客達は驚いた
そして
僕は観客に叱られた
皆んなはだれも
あの肖像画と
僕の顔がおんなじことに
気づかなかったみたいで
あれは僕が描いたものなのに
個展は続いてく
画家はそう言って
笑いながら沢山絵を描いた
どうやら どうにかなるほどの才能を見つける事が出来たからか
個展を開けるようになった
僕の肖像画を見てる人
好きです
その絨毯 赤いテープ
その向こうで僕と見つめ合ってる
つもりになってる
人の言葉
無生物におずおずと差し伸べられた花達
欲しかった言葉
欲しかったもの
失ったもの……
フラッシュをたけない 触れられない
そんな会場で
画家は 流れていく訪問者の背中を引っ張る
失ったものに気付いたから
誰も振り向かないこと
わかってはいたけれど
我慢できなくなって
後ろの方から飛び出して行って
大きな油絵を破ったら
観客達は驚いた
そして
僕は観客に叱られた
皆んなはだれも
あの肖像画と
僕の顔がおんなじことに
気づかなかったみたいで
あれは僕が描いたものなのに
個展は続いてく
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