[下校中]

「今日も疲れた......」

学校で疲れた○○はそう言いながら下校する。

魔法などのファンタジーな作品が結構好きで魔法系の夢小説をよく見る○○は今日も妄想をしながら帰る。もちろんゲームもファンタジー系のゲームが好き。

そんなことを考えながら歩いていると、なんと目の前に一冊の本が降ってきた!?

「うわー!?」

その本は○○の目の前に降ってきて、ちょうど手の少し前ぐらいの所に着地した。

「この本、なんだろう....?」

○○はその本がどのようなものか気になったので恐る恐るその本を持つと、後ろになにかがある感じがした。

「え......!!」

後ろを見ると信じられないものがあった。それは、ファンタジーな作品などによく出てくるポータルだった。

「なんでポータルがここに....!?」

さっきの本を持ったままずっとポータルを眺めていると、急に吸い込まれて行ってしまい、どんどんと意識が遠のいていった。

[???]

そして、気がつくと知らない場所に縛り付けられていた。見渡すとどうやら研究所のような施設で、何者かの日記があった。

「なんの日記だろう...?」

と何なのか気になった○○はその日記を見る。

[日記]

3月20日：ついにポータルを使った実験が成功した。一人の学生をこの世界に連れてくることができた。この学生を使って何をしようか....そうだ!被検体になってもらおう!新たな魔法を試す時が来た!

[研究施設]

その日記の内容をみた○○は驚いた。

「え......?実験されるの!?.....というか魔法ってどういうこと!?」

もちろん被検体になってしまうことにも驚いたけれど、魔法があることにも驚いた。

そのとき、誰かがこちらに近づいてくる足音がして、慌てて○○は寝ているふりした。

「まだ目覚めないか......というか被検体No.1番はなぜ魔導書に似た良くわからない本を持っていたんだ.....?」

目を開けなかったのでわからなかったけど、声がとても低いので男性だと思われる人物がどうやら日記を書いた人のようだ。

その人物が言っていた本はおそらくポータルに吸い込まれる前に拾った本のことだと思い、確かにさっきなかったなと思った。

きっと、いや、ほとんど確定でここは魔法の世界だと言うことがわかった。現実の世界にしては、ポータルや、魔法、魔導書などといったファンタジーの要素が強すぎるからという理由で、この世界のことを魔法の世界と呼ぶことにした。