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二次創作
霧が晴れるまで。

#17

囚われた ガーネット





「 …っと、ココは…沼か… ? 」


「 土が水浸しだね…。 」


大きな木の幹の空洞を通り抜ければ、獣道に出たがそこは沼地なのか、

それとも小川だったのか…。 地面にはやや水が張っており、足元がさらに悪くなっていた。


「 転ぶなよ ? ●●。 」


「 う、うん…。 」


先を歩くジタンの後をついていくが、水と土に足が取られて中々歩きにくい。


●●が苦戦している中、置いて行く事はせずにジタンは、●●の方に

手を差し出して、引っ張ってくれている。


「 ………。 」


「 ん ? どうした ? 」


●●が何やら己が差し出した手を見つめ固まっているのに、ジタンは小さく首を傾げた。


●●は、慌てて何でも無いと首を横に振った。


「 ……ジタンって本当に優しいね… ? 」


「 そりゃあ、困ってるヤツを見たら放って置けないだろ ? 」


さらりとそう言われて、●●は、一瞬驚くもすぐに笑みを溢した。


「 そういうところが優しいの。 」


「 それなら●●だってそうだぜ ? 俺を助けようと必死に手を伸ばしてくれたよな 。 」


「 ぁ、あれは…その……、─── 。 」


咄嗟に飛び出したあの時の事を思い出すと、●●は、複雑そうに顔を伏せた。


その理由が分からずジタンは首を傾げていると、森の奥から悲鳴が聞こえて来て顔の向きを変える。


「 今の声…… ! 」


「 あの子だよ ! 近い ‼︎ 」


ジタンと●●も同じくその声の持ち主に聞き覚えがあり、同時に駆け出した。


水場を通り抜け獣道から開いた場所へ出る。


すると其処では、頭部に檻のような物を持つ植物の魔物が長い[漢字]蔦[/漢字][ふりがな]つた[/ふりがな]を揺らし、

目の前にいる2人と対峙していた。


1人は、鉄の鎧を着たスタイナー。


そしてもう1人は、流れであの事件に巻き込まれてしまった男の子 ─ ビビ ─ の姿だった。


そしてその檻にはもう1つの人影。


「 何だ 、アイツは … ! 」


「 ひ、…姫様に何をするつもりだ ! 」


ジタンが魔物を形容し難いと眉に寄せて睨みつけ、スタイナーが檻の中の人影…

ガーネットの安否を心配しつつ魔物に剣を向けた。


「 オッサン ! 話が通じるような相手じゃ無い ! やるぜ ! 」


ジタンがすかさず前に出てダガーを抜いた。

そして、スタイナーもジタンの登場に顔を[漢字]顰[/漢字][ふりがな]しか[/ふりがな]めるが、今は、1人でも

戦力が欲しいと文句を言わずにジタンの隣に並び、ビビも後方援護しようと、後ろに立つ。


「 何だ貴様、その光は ⁉︎ 」


「 まさか、これがジタンのトランス ⁉︎ 」


スタイナーの問い掛けに●●が声を上げた。


自分のこの目の色、まだ鏡で見てない為何とも言えないが色が変わったのを、

ジタンは、トランスだと言っていた。


感情の爆発が起こす、爆発的な力 ─── 。


ジタンがトランス状態なら、この魔物もあっという間に倒すだろう。


魔物が左右の蔦を使って襲い掛かってくるのを、スタイナーが刃を振るい、ビビが魔法で蔦を燃やす。


それと同時にジタンが両手を前に突き出すと、大きな光を生み出し魔物へと投げ掛かった。


光は、魔物全体へとダメージを与えたのか、急激に萎れていく。


「 今である ! 」


「 …っ ⁉︎ 待って、スタイナーさん ! 」


スタイナーが好機と走り出そうとした瞬間に、魔物が震え出し、ガーネットと共に淡い光を放つ。


すると、まるでガーネットの生命力を奪う様に光が魔物に吸い込まれて行った。


檻の中のガーネットの顔色が一層青白くなったのは、月明りの所為では無い。


「 このままでは、お姉ちゃんの体力が持たない ! 」


「 クソッ、じゃあどうすれば ! 」


ガーネットを助けない限り、魔物を倒すことが出来ない。


かと言ってこのまま魔物を生かす訳にもいかない。


「 元はと言えば、貴様達が原因であろう ! 姫様を連れ出して居なければこんな事にはっ ! 」


「 こんな時に説教かよ ‼︎ 今はガーネット姫を救う方が先 ─── ! 」


ジタン達に焦りが見え、仲間が割れ始めると切り捨てられた蔦が動き出し、

いきなり大きく振り上がった。


それに気付いた時には、避けるのが遅過ぎた。


ダメージを覚悟で顔を顰めた瞬間、自分達と魔物との間に入り込んだ蔦が●●に振り掛かった。


「 ぁぐっ … ! 」


「 ●● ‼︎ 」 「 お姉ちゃん ‼︎ 」


蔦で弾かれてジタン達とは離れた場所へ体が転がり、●●は痛みで上手く声が出ない。


ジタン達の自分を呼ぶ声にも応えられずにいると、視界いっぱいに魔物の根が現れた。


ガーネットを捕らえている魔物は向こうに居るのに、何故ココにももう1つ根が…。


そう痛みに耐えてると、白い煙のようなものを吐かれた。


それを無意識に吸ってしまい、意識が徐々に遠のく。



遠くでジタンの呼ぶ声が聞こえた。





作者メッセージ

本当は、ジタンが トランス した時に使える裏技 にもちゃんと名前あります。

初期でレベルアップしなくても使えるのが、


【 フリーエナジー 】 … 単体に 武器攻撃力の1.5倍で無属性のダメージ。

【 タイダルフレイム 】 … 全体に 武器攻撃力の1.5倍で無属性のダメージを与える。


ですわよ。

また明日ぐらいに投稿するかな…。

2025/04/12 17:16

Obake @ オリ垢 ID:≫ 6yTgHEMno8sog
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