お互い「だけを忘れた」2人の物語
葵「それで、蒼汰くん。これから…どうするの」
蒼汰「…とりあえず今日は、このままどっか遊びに行こう」
寂しさを紛らわして微笑んだ。
考えてしまったら、[下線]“お別れ”[/下線]が近づくような気がするから。
葵「そうだね!じゃあ、どこ行く?私、映画見たいなぁ」
蒼汰「早速映画って、なんでだよ。…それで、何系の映画を見るんだ?」
葵「そんなのもちろん、恋愛系の映画でしょ!見てみたいのがあるの!」
蒼汰「別に俺とじゃなくても…」
葵「あはっ、蒼汰くん、恋愛系苦手なんだ?わかりやすくてかわいー!」
蒼汰「からかうなよ…まあ、とりあえず見に行くか」
学校をサボって遊びに行くなんて、不良にも程がある。
でも、優等生をやってきたんだし、多少のマイナスは大したことにはならないはず。
葵「ね、恋愛系が苦手なら、今流行ってる∞番出口見ない?気になってたの」
蒼汰「友達からおすすめはされたけど…怖いの平気なのか?」
葵「そんな事よりもずっと恐ろしい目に、既に遭っているから平気」
蒼汰「事故とホラーは別だろ…まあ、俺も気になってたし、見に行くか」
葵「やったぁ!」
―――…
葵「はーっ、面白かった!見れて満足!」
蒼汰「…想像していたよりも現実味があって怖かった。」
葵「確かに、人が演じてるってだけですごくリアリティがあったよね」
蒼汰「個人的には、期待以上の作品だった。」
葵「えへ、蒼汰君ならそう言ってくれると思ってたよ~」
何気ない会話をしながら、二人でお店を見て回った。
記憶がないなんて信じられないほど[太字]楽しくて[/太字]。
“お別れ”が近いにも関わらず、沢山の思い出を作った。
蒼汰「いつの間にか、暗くなったな」
葵「そうだね。もう少ししたら、星が見えそう」
蒼汰「…学校サボってごめん。遅くなったし、送っていく。」
葵「大丈夫でしょ!どうせもうすぐ、引っ越す、ん、だし…」
蒼汰「…じゃあ、こうしよう。葵、スマホ出して」
葵「う、うん!…連絡先、だね?」
蒼汰「今は、これくらいしか出来ないから」
葵「…ありがとう、蒼汰くん。」
蒼汰「ん?もちろん」
葵「記憶はないけど、分かるよ。ずっと蒼汰君が大好きだった」
それは、今日一日を通してなんとなく感じたことだった。
葵「それでね…[下線]今も、大好き[/下線]なんだ、蒼汰くんのこと。」
葵「驚くだろうけど、[太字]ちゃんと好きなんだよ[/太字]。」
蒼汰「…とりあえず今日は、このままどっか遊びに行こう」
寂しさを紛らわして微笑んだ。
考えてしまったら、[下線]“お別れ”[/下線]が近づくような気がするから。
葵「そうだね!じゃあ、どこ行く?私、映画見たいなぁ」
蒼汰「早速映画って、なんでだよ。…それで、何系の映画を見るんだ?」
葵「そんなのもちろん、恋愛系の映画でしょ!見てみたいのがあるの!」
蒼汰「別に俺とじゃなくても…」
葵「あはっ、蒼汰くん、恋愛系苦手なんだ?わかりやすくてかわいー!」
蒼汰「からかうなよ…まあ、とりあえず見に行くか」
学校をサボって遊びに行くなんて、不良にも程がある。
でも、優等生をやってきたんだし、多少のマイナスは大したことにはならないはず。
葵「ね、恋愛系が苦手なら、今流行ってる∞番出口見ない?気になってたの」
蒼汰「友達からおすすめはされたけど…怖いの平気なのか?」
葵「そんな事よりもずっと恐ろしい目に、既に遭っているから平気」
蒼汰「事故とホラーは別だろ…まあ、俺も気になってたし、見に行くか」
葵「やったぁ!」
―――…
葵「はーっ、面白かった!見れて満足!」
蒼汰「…想像していたよりも現実味があって怖かった。」
葵「確かに、人が演じてるってだけですごくリアリティがあったよね」
蒼汰「個人的には、期待以上の作品だった。」
葵「えへ、蒼汰君ならそう言ってくれると思ってたよ~」
何気ない会話をしながら、二人でお店を見て回った。
記憶がないなんて信じられないほど[太字]楽しくて[/太字]。
“お別れ”が近いにも関わらず、沢山の思い出を作った。
蒼汰「いつの間にか、暗くなったな」
葵「そうだね。もう少ししたら、星が見えそう」
蒼汰「…学校サボってごめん。遅くなったし、送っていく。」
葵「大丈夫でしょ!どうせもうすぐ、引っ越す、ん、だし…」
蒼汰「…じゃあ、こうしよう。葵、スマホ出して」
葵「う、うん!…連絡先、だね?」
蒼汰「今は、これくらいしか出来ないから」
葵「…ありがとう、蒼汰くん。」
蒼汰「ん?もちろん」
葵「記憶はないけど、分かるよ。ずっと蒼汰君が大好きだった」
それは、今日一日を通してなんとなく感じたことだった。
葵「それでね…[下線]今も、大好き[/下線]なんだ、蒼汰くんのこと。」
葵「驚くだろうけど、[太字]ちゃんと好きなんだよ[/太字]。」