二次創作
霧が晴れるまで。
[太字][中央寄せ]【 ●● Side 】[/中央寄せ][/太字]
そして、続く物語…。
お姫様はマーカスに近付き、2人は抱きしめ合った。
ロマンチックな音楽と共に、背景の月がマッチしていて、思わず真剣に劇を眺めてしまった。
「 マーカス、逢いたかった…。 もう離れたくありません。
このまま私を何処かに連れてって下さいまし ! 」
舞台俳優顔負けの演技力でお姫様が熱演する、コーネリア姫の台詞に私はハッとして顔を上げた。
すると、隣にいたジタンがいきなり私の肩にポンッと手を乗せて、
「 どうだい ? レア王さんよ。 2人の仲を認めてやってくれよ ! 俺たちみたいにね。 」
[小文字]※ 『 ミニver. 説明しよう ‼︎ 』レア王は、コーネリア姫のパパンです。[/小文字]
…………ん ?
今のは、うん…聞き取れた。 ううん、聞き逃さなかった。
一体、何を言ってるんだこの人は。
「 ダメだ ‼︎ もう離れたく無いだと ? ならん、それはならん ‼︎
コーネリアは、このシュナイダー王子と結婚するのだ ‼︎ のう、シュナイダー王子 ‼︎ 」
「 じ、自分が姫様とでありますか ? 」
私がジタンに無言の抗議を送っていれば、
続いてこの劇に自ら巻き込まれに来たスタイナーさんをレア王ことボスが巻き込んだ。
もう、友達かのように肩に手置いてるじゃん…。
かなりスタイナーさんは動揺しているっぽい…。
でも、分かる…、その気持ちが分かる気がする…。
好きな人でもない奴等と強引に共にいる事を強制される辛さは、誰よりも知ってる…。
俯いている私にジタンは顔を向けて来た、でもそれに応える余裕もなく自然と口を開く。
「 レア王様…、好きでもない方と共に過ごすと言うのはとても辛い事です。
姫の御身の為………、そう言われても人の感情は簡単に制御出来ません。
いえ、制御出来ないからこそ人間です。 王様は姫様をただの人形にしたいのですか ⁉︎ 」
強制的に連れ回された日々。
強制的に命令に従う日々。
強制的に屈辱的な毎日を過ごして来た日々。
思い出すと苛立って、勝手に言葉が口から出た。
それと共に一瞬だが舞台が静まり返る。
ジタンも私の行動に驚いたのかグイッと肩を掴まれた。
「 ●●…、お前…目が………。 」
「 ええいっ、刃向かう奴は皆殺しだーっ ‼︎ 」
ジタンが全てを言う前に、初めに硬直を抜き出したボスが声を上げて、
全員がハッと我に戻り動き出す。
………ただジタン達を眺めながらも何故あんな事を言ったのか自問 自答していた。
大勢の前で自分の意見を口にしてしまった…。
今までの自分だったら有り得ない…、イヤ、反抗なんて出来なかった…。
一体何がそうさせたのか分からず深く考えてる間に物語は進行していた。
マーカスがお姫様とレア王の間に入り込み剣を振りかぶる。
だけど、お姫様は、父であるレア王を庇いその狂剣に掛かった瞬間、会場からざわめきが響く。
そして、切ない音楽と共に、お姫様…コーネリア姫の後を追う様に自害するマーカス。
それにさめざめと周りは泣き悲しむ演技をしたのに、私も慌てて顔を伏せた。
こういう時、前髪が長くて良かったって思う…。
物語も佳境を迎えて、終盤へと向かい始めこのまま全てが上手くいく様に感じた。
でも、次の瞬間には、この場には相応しくない兵士の怒鳴り声と、子供の逃げ惑う声が聞こえてきた。
私も驚いて顔を上げると、大きなとんがり帽子に、ダボッとした服に身を包んだ男の子が、
舞台に駆け上がり、ガーネット姫を飛び越えた。
舞台にいる面々も、いきなりの追いかけっこに男の子と兵士に交互に視線を向ける。
ど、どうしよう…、まだ舞台の最中なのに…。
あわわわわと口元に手を当てて狼狽えている私にも目をくれず、男の子は兵士に両手を向けた。
「 またんかーっ ‼︎ 」
「 来ないで〜っ ‼︎ 」
悲鳴と共にその両手からいきなり炎が現れると、細かな火になり兵士へとぶつけられた。
今の何… ⁉︎
まるで、ゲームとか、小説で見た『 魔法 』みたい…。
ただ、その火はお姫様の上を通った訳で…。
「 あつぅーいっ ‼︎ 」
その白のローブに引火した。
「 わわわ ! お姫様っ。 」
鎮火する為に私は、お姫様に駆け寄ると、カーディガンを脱いでバサバサと火を消しに掛かる。
だが、火の勢いは収まる事なく、お姫様は遂にローブを脱ぎ捨てた。
その瞬間、会場のどよめきが更に大きくなる。
コーネリア姫として演じていたのが、お姫様だったら驚くのも無理無いよ…。
「 ジタン ‼︎! そろそろ潮時だ ‼︎ これで劇団タンタラスもおしめえだな ‼︎ 」
「 ガーネット姫 ‼︎、●● ‼︎ 逃げるぞ ‼︎ 」
今の内にココを脱出しなければならない。
姫様と傍で転んでいた男の子に手を伸ばして、ジタンの誘導に頷いた。
スタイナーさんは、まだ状況を読み込めてないようだが、お姫様を放っておく事は出来ない様だ。
部活に問われてかなり真剣に考えた末に出てきた言葉が、
「 ほっとくなど、出来ないであります〜〜〜っっっ ‼︎ 」
「 相変わらず、頑固者ねっ ‼︎ 」
「 こんな奴放って置いて早く行こう ‼︎ 」
ボロボロに言われてんな、スタイナーさん…。
お姫様とのやり取りに、にっちもさっちも行かない事を感じたジタンは、急かす様に言った。
私は、転んだままの男の子に声を掛けてゆっくりと起き上がらせた。
「 大丈夫… ? 」
「 う、うん…。 ちょっと転けただけ…。 」
男の子が立ち上がりながら、服に着いた埃や、
帽子をしっかりと被り直すのを見て、ホッと息を吐く。
それにしてもさっきのアレって何だったんだろう…。
やっぱり『 魔法 』…かな…。
男の子が放った炎の球が気になり、ジッとその子を見つめているとスタイナーさんが剣を抜いた。
「 えええいっ ‼︎ 姫様 ‼︎、覚悟なされ〜いっ ‼︎ 」
「 え…、えぇ…… ⁉︎ 」
まさかお姫様に剣を向けるとは、思いもしなかった…。
スタイナーさんが部下に命令し、逃亡を防ごうとするがその部下というのが…、
「 隊長逃げましょうよ〜。 」 「 デートに遅れちゃう〜 ‼︎ 」
と言って逃げ出す始末。
「 ぁの…スタイナーさん、もう辞めません… ? 」
「 えぇいっ ‼︎ 情け無いっ ‼︎ 」
なんだか可哀想になって思わず声を掛けてしまったが、スタイナーさんもこの状況を、
不甲斐無いと思っているのだろう…。
それでもお姫様を守る騎士だからなのか、私達に行かせまいと剣を振るう。
狙いは、やはりジタン。
腰のダガーを引き抜いてジタンは、スタイナーさんの攻撃を防いだ。
それでも流石は隊長と呼ばれた男だけあってか、力ではジタンは敵わずジリジリと押されつつある。
それを見兼ねたマーカスは、剣を持ち直し、加勢に入った。
だがそれでも、ジタンとマーカスには、傷が増えていく一方…。
どうしよう、なんか私に出来る事は…っ ‼︎
「 っ… ‼︎ 《 [明朝体][太字]ファイア[/太字][/明朝体] 》 」
私の隣に立っていた男の子がジタンの窮地を救うべく、魔法を唱えた。
さっきと違って強い火球がスタイナーさんに投げ込まれる。
すると今度は、反対側からお姫様の声が聞こえてきた。
「 《 [明朝体][太字]ケアル[/太字][/明朝体] 》 」
姫様が唱えた、その『 魔法 』。
優しい光がジタンとマーカスを包み込み、それが傷を綺麗に癒していく。
やっぱり…、魔法なんだ…。
お姫様も、この男の子も、前で戦ってる2人をフォローしている。
私は、……ただ見てるだけ…。
悔しさにギュッと拳を握り締めていると、遂にスタイナーさんが膝を付いた。
「 な、なんのこれしき…。 」
攻撃でその鈍く光る鎧が汚れ、傷が見える。
それでも諦める様子がないスタイナーさん。
何故、そこまで傷付いても…諦めないのだろう…。
お姫様は、自分の意思で出て行こうとしてるのに…。
私には、スタイナーさんがお姫様の気持ちを蔑ろにしている様にしか見えなかった…。
そして、続く物語…。
お姫様はマーカスに近付き、2人は抱きしめ合った。
ロマンチックな音楽と共に、背景の月がマッチしていて、思わず真剣に劇を眺めてしまった。
「 マーカス、逢いたかった…。 もう離れたくありません。
このまま私を何処かに連れてって下さいまし ! 」
舞台俳優顔負けの演技力でお姫様が熱演する、コーネリア姫の台詞に私はハッとして顔を上げた。
すると、隣にいたジタンがいきなり私の肩にポンッと手を乗せて、
「 どうだい ? レア王さんよ。 2人の仲を認めてやってくれよ ! 俺たちみたいにね。 」
[小文字]※ 『 ミニver. 説明しよう ‼︎ 』レア王は、コーネリア姫のパパンです。[/小文字]
…………ん ?
今のは、うん…聞き取れた。 ううん、聞き逃さなかった。
一体、何を言ってるんだこの人は。
「 ダメだ ‼︎ もう離れたく無いだと ? ならん、それはならん ‼︎
コーネリアは、このシュナイダー王子と結婚するのだ ‼︎ のう、シュナイダー王子 ‼︎ 」
「 じ、自分が姫様とでありますか ? 」
私がジタンに無言の抗議を送っていれば、
続いてこの劇に自ら巻き込まれに来たスタイナーさんをレア王ことボスが巻き込んだ。
もう、友達かのように肩に手置いてるじゃん…。
かなりスタイナーさんは動揺しているっぽい…。
でも、分かる…、その気持ちが分かる気がする…。
好きな人でもない奴等と強引に共にいる事を強制される辛さは、誰よりも知ってる…。
俯いている私にジタンは顔を向けて来た、でもそれに応える余裕もなく自然と口を開く。
「 レア王様…、好きでもない方と共に過ごすと言うのはとても辛い事です。
姫の御身の為………、そう言われても人の感情は簡単に制御出来ません。
いえ、制御出来ないからこそ人間です。 王様は姫様をただの人形にしたいのですか ⁉︎ 」
強制的に連れ回された日々。
強制的に命令に従う日々。
強制的に屈辱的な毎日を過ごして来た日々。
思い出すと苛立って、勝手に言葉が口から出た。
それと共に一瞬だが舞台が静まり返る。
ジタンも私の行動に驚いたのかグイッと肩を掴まれた。
「 ●●…、お前…目が………。 」
「 ええいっ、刃向かう奴は皆殺しだーっ ‼︎ 」
ジタンが全てを言う前に、初めに硬直を抜き出したボスが声を上げて、
全員がハッと我に戻り動き出す。
………ただジタン達を眺めながらも何故あんな事を言ったのか自問 自答していた。
大勢の前で自分の意見を口にしてしまった…。
今までの自分だったら有り得ない…、イヤ、反抗なんて出来なかった…。
一体何がそうさせたのか分からず深く考えてる間に物語は進行していた。
マーカスがお姫様とレア王の間に入り込み剣を振りかぶる。
だけど、お姫様は、父であるレア王を庇いその狂剣に掛かった瞬間、会場からざわめきが響く。
そして、切ない音楽と共に、お姫様…コーネリア姫の後を追う様に自害するマーカス。
それにさめざめと周りは泣き悲しむ演技をしたのに、私も慌てて顔を伏せた。
こういう時、前髪が長くて良かったって思う…。
物語も佳境を迎えて、終盤へと向かい始めこのまま全てが上手くいく様に感じた。
でも、次の瞬間には、この場には相応しくない兵士の怒鳴り声と、子供の逃げ惑う声が聞こえてきた。
私も驚いて顔を上げると、大きなとんがり帽子に、ダボッとした服に身を包んだ男の子が、
舞台に駆け上がり、ガーネット姫を飛び越えた。
舞台にいる面々も、いきなりの追いかけっこに男の子と兵士に交互に視線を向ける。
ど、どうしよう…、まだ舞台の最中なのに…。
あわわわわと口元に手を当てて狼狽えている私にも目をくれず、男の子は兵士に両手を向けた。
「 またんかーっ ‼︎ 」
「 来ないで〜っ ‼︎ 」
悲鳴と共にその両手からいきなり炎が現れると、細かな火になり兵士へとぶつけられた。
今の何… ⁉︎
まるで、ゲームとか、小説で見た『 魔法 』みたい…。
ただ、その火はお姫様の上を通った訳で…。
「 あつぅーいっ ‼︎ 」
その白のローブに引火した。
「 わわわ ! お姫様っ。 」
鎮火する為に私は、お姫様に駆け寄ると、カーディガンを脱いでバサバサと火を消しに掛かる。
だが、火の勢いは収まる事なく、お姫様は遂にローブを脱ぎ捨てた。
その瞬間、会場のどよめきが更に大きくなる。
コーネリア姫として演じていたのが、お姫様だったら驚くのも無理無いよ…。
「 ジタン ‼︎! そろそろ潮時だ ‼︎ これで劇団タンタラスもおしめえだな ‼︎ 」
「 ガーネット姫 ‼︎、●● ‼︎ 逃げるぞ ‼︎ 」
今の内にココを脱出しなければならない。
姫様と傍で転んでいた男の子に手を伸ばして、ジタンの誘導に頷いた。
スタイナーさんは、まだ状況を読み込めてないようだが、お姫様を放っておく事は出来ない様だ。
部活に問われてかなり真剣に考えた末に出てきた言葉が、
「 ほっとくなど、出来ないであります〜〜〜っっっ ‼︎ 」
「 相変わらず、頑固者ねっ ‼︎ 」
「 こんな奴放って置いて早く行こう ‼︎ 」
ボロボロに言われてんな、スタイナーさん…。
お姫様とのやり取りに、にっちもさっちも行かない事を感じたジタンは、急かす様に言った。
私は、転んだままの男の子に声を掛けてゆっくりと起き上がらせた。
「 大丈夫… ? 」
「 う、うん…。 ちょっと転けただけ…。 」
男の子が立ち上がりながら、服に着いた埃や、
帽子をしっかりと被り直すのを見て、ホッと息を吐く。
それにしてもさっきのアレって何だったんだろう…。
やっぱり『 魔法 』…かな…。
男の子が放った炎の球が気になり、ジッとその子を見つめているとスタイナーさんが剣を抜いた。
「 えええいっ ‼︎ 姫様 ‼︎、覚悟なされ〜いっ ‼︎ 」
「 え…、えぇ…… ⁉︎ 」
まさかお姫様に剣を向けるとは、思いもしなかった…。
スタイナーさんが部下に命令し、逃亡を防ごうとするがその部下というのが…、
「 隊長逃げましょうよ〜。 」 「 デートに遅れちゃう〜 ‼︎ 」
と言って逃げ出す始末。
「 ぁの…スタイナーさん、もう辞めません… ? 」
「 えぇいっ ‼︎ 情け無いっ ‼︎ 」
なんだか可哀想になって思わず声を掛けてしまったが、スタイナーさんもこの状況を、
不甲斐無いと思っているのだろう…。
それでもお姫様を守る騎士だからなのか、私達に行かせまいと剣を振るう。
狙いは、やはりジタン。
腰のダガーを引き抜いてジタンは、スタイナーさんの攻撃を防いだ。
それでも流石は隊長と呼ばれた男だけあってか、力ではジタンは敵わずジリジリと押されつつある。
それを見兼ねたマーカスは、剣を持ち直し、加勢に入った。
だがそれでも、ジタンとマーカスには、傷が増えていく一方…。
どうしよう、なんか私に出来る事は…っ ‼︎
「 っ… ‼︎ 《 [明朝体][太字]ファイア[/太字][/明朝体] 》 」
私の隣に立っていた男の子がジタンの窮地を救うべく、魔法を唱えた。
さっきと違って強い火球がスタイナーさんに投げ込まれる。
すると今度は、反対側からお姫様の声が聞こえてきた。
「 《 [明朝体][太字]ケアル[/太字][/明朝体] 》 」
姫様が唱えた、その『 魔法 』。
優しい光がジタンとマーカスを包み込み、それが傷を綺麗に癒していく。
やっぱり…、魔法なんだ…。
お姫様も、この男の子も、前で戦ってる2人をフォローしている。
私は、……ただ見てるだけ…。
悔しさにギュッと拳を握り締めていると、遂にスタイナーさんが膝を付いた。
「 な、なんのこれしき…。 」
攻撃でその鈍く光る鎧が汚れ、傷が見える。
それでも諦める様子がないスタイナーさん。
何故、そこまで傷付いても…諦めないのだろう…。
お姫様は、自分の意思で出て行こうとしてるのに…。
私には、スタイナーさんがお姫様の気持ちを蔑ろにしている様にしか見えなかった…。