お互い「だけを忘れた」2人の物語
どうやって説明したらいいの?それとも今ではない?
言ってしまうとショックを受けるかもしれない。でも伝えないと…!
「 …き?……き、さ 」
「 咲希! 」
「っ!?」
葵「あ、ごめん。驚かす気はなかったんだけど、つい」
咲希「いや、いいの!考え事してただけ」
葵「…大丈夫?なんか変だよ、咲希」
咲希「あたしはだいじょーぶ!ちょー健康体だから!」
葵「ふふ、そういう話じゃないってば。」
咲希「えへへ、ごっめ~ん!」
葵たちの事で悩んでるなんて、口が裂けても言えないよぉ…‼
[大文字]プルルルル……。プルルルル……。[/大文字]
葵「ごめん、お父さんだ。ちょっと出るね」
咲希「あ、うん。もちろん」
…そういえばさっきの葵のお父さん、すごく怖かったなぁ…
葵「…うん、咲希といるよ。うん…わかった、また後で」
咲希「なにかあったの?」
葵「ごめん、家に帰らなくちゃ。遅くなっちゃったから」
咲希「あ、確かに!今度また遊びにいこーね?絶対だよっ?」
葵「もちろん!じゃあまた明日、学校でね!」
咲希「うん!明日ね~!!」
――――…
葵「ただいま、お父さん。遅くなっちゃってごめんなさい」
父「クラブが長引いたのか?」
葵「うん。もうすぐ引っ越すって伝えたら、皆悲しんでくれたの」
父「あまり遅くなるんじゃない。それより、準備を手伝うんだ」
…うん、いつも通り。やっぱりお父さんは私の事に殆ど[下線]関心を示さない[/下線]。
葵「…うん。でも、流石に早くない?あと2週間もあるのに、殆ど片付いて…」
父「何を言っているんだ。今週末か来週の頭には出るんだから、早くないだろう」
葵「…え?でもお父さん、前は2週間後って…」
今週末だとしたら、今日が木曜日だから…
あと1,2日しかないの?流石に、嘘だよね…?
父「嘘なんてつかないだろう。今回は事故が起きたから余裕を持っていただけだ」
葵「事故が起きたから…?」
父「仕方ないだろう。重症と聞いていたのに。でも回復が早かったから延期せずに済んだ」
葵「そんな…私、まだやることが…!」
父[大文字]「彼氏を探す、とやらの事か?」[/大文字]
…え?どうしてお父さんが知っているの…
一度も言っていないのに…!
父「そうなんだな。まあ、とにかく」
葵「…?」
父 [太字]「 事故程度で忘れるような彼氏なら、思い出す必要もない 」[/太字]
「早く自分の準備をしてきなさい」
葵「っ、……はい」
言ってしまうとショックを受けるかもしれない。でも伝えないと…!
「 …き?……き、さ 」
「 咲希! 」
「っ!?」
葵「あ、ごめん。驚かす気はなかったんだけど、つい」
咲希「いや、いいの!考え事してただけ」
葵「…大丈夫?なんか変だよ、咲希」
咲希「あたしはだいじょーぶ!ちょー健康体だから!」
葵「ふふ、そういう話じゃないってば。」
咲希「えへへ、ごっめ~ん!」
葵たちの事で悩んでるなんて、口が裂けても言えないよぉ…‼
[大文字]プルルルル……。プルルルル……。[/大文字]
葵「ごめん、お父さんだ。ちょっと出るね」
咲希「あ、うん。もちろん」
…そういえばさっきの葵のお父さん、すごく怖かったなぁ…
葵「…うん、咲希といるよ。うん…わかった、また後で」
咲希「なにかあったの?」
葵「ごめん、家に帰らなくちゃ。遅くなっちゃったから」
咲希「あ、確かに!今度また遊びにいこーね?絶対だよっ?」
葵「もちろん!じゃあまた明日、学校でね!」
咲希「うん!明日ね~!!」
――――…
葵「ただいま、お父さん。遅くなっちゃってごめんなさい」
父「クラブが長引いたのか?」
葵「うん。もうすぐ引っ越すって伝えたら、皆悲しんでくれたの」
父「あまり遅くなるんじゃない。それより、準備を手伝うんだ」
…うん、いつも通り。やっぱりお父さんは私の事に殆ど[下線]関心を示さない[/下線]。
葵「…うん。でも、流石に早くない?あと2週間もあるのに、殆ど片付いて…」
父「何を言っているんだ。今週末か来週の頭には出るんだから、早くないだろう」
葵「…え?でもお父さん、前は2週間後って…」
今週末だとしたら、今日が木曜日だから…
あと1,2日しかないの?流石に、嘘だよね…?
父「嘘なんてつかないだろう。今回は事故が起きたから余裕を持っていただけだ」
葵「事故が起きたから…?」
父「仕方ないだろう。重症と聞いていたのに。でも回復が早かったから延期せずに済んだ」
葵「そんな…私、まだやることが…!」
父[大文字]「彼氏を探す、とやらの事か?」[/大文字]
…え?どうしてお父さんが知っているの…
一度も言っていないのに…!
父「そうなんだな。まあ、とにかく」
葵「…?」
父 [太字]「 事故程度で忘れるような彼氏なら、思い出す必要もない 」[/太字]
「早く自分の準備をしてきなさい」
葵「っ、……はい」