現代転生した元脱獄囚は、最強スキルで世界征服を実行します。
はぁ…!はぁ…!ここまで来たら、流石に見失っているはず…!
『おい!あそこだ!魔法を放て!』
走りながら後ろを振り返ると、そこには箒に乗った沢山の警官が俺のことを追いかけている。
チッ…まだ追ってくるのかよ…。一人脱獄したからって、そんなに大騒ぎする必要ねえだろ…。
一人分の食事代が減って、牢屋も一つ空きができて、俺をまた捕まえても何にもいい事ねえだろってばよ…。
俺はひたすら飛んでくる魔法を避けながら走り続けた。
さて、何故こんな状況になってしまったのか。俺が脱獄をしようとしたのは理由がある。
『判決を言い渡します。』
『被告人[太字][下線][大文字]レオナード[/大文字][/下線][/太字]は有罪。よって殺人罪、障害罪の罪で無期懲役の刑とする。』
俺は、殺人や他人に傷を負わせた罰として、無期懲役となり、囚人になった。
自分で言うのもアレだが、そもそも俺は殺人をするような人じゃない。いろいろあって、殺人をしてしまった。
だがしてしまったことはもう取り消すことはできない。勿論俺は警察に逮捕された。
俺が今いる世界は、魔法という限られた者だけが使える特別な力があるせいで、警察がとても強い。さらに、今いる世界以外の場所に行くことが独自のルールによって禁止されているので、俺はこの世界しか見たことがない。
この世界は人口太陽で照らされている。そして一つの国しかない。特にこの世界の中心にある『[太字][下線]イモータル[/下線][/太字]』というエリアがよく発展している。
だがその『イモータル』に行けるのは、限られた上級国民しか行けない。上級国民未満の国民は、入ることすら許されない。『イモータル』に立ち入るには、[太字][下線]上級国民認定証[/下線][/太字]が必要となる。
そんな俺は下級国民で『イモータル』から遠い『[太字][下線]コバルト[/下線][/太字]』で生まれた。
だが、下級国民の暮らしは貧しい。下級国民から中級、上級国民に昇格することは一応できるのだが、その試験を合格するのが難しかったり、実績の必要とする量が多く、俺は耐えれなくなった。そして俺は中級国民が住む『[太字][下線]メジアン[/下線][/太字]』で一人隠れて過ごすことにした。
俺は『メジアン』に行くのに必要な[太字][下線]中級国民認定証[/下線][/太字]は持っていなかった。
俺は殺人で捕まった時、下級国民ということも同時にバレて、罪がどんどん重くなっていった。そもそも殺人をしている時点で重いのだが、まさか無期懲役まで行くとは自分でも思っていなかった。
そう思った時、俺はふと後ろを振り返った。そこには誰の姿もなかった。俺は気がつけば森の中にいた。周りを見渡しても警官の姿が一切見当たらなかった。逃げ切ったのだ。
レオナード『よっしゃっ…!!』
俺はそうわかった瞬間、喜びのあまり飛び跳ねた。
だがこれからどうしようか。この世界から抜け出す方法など知らない。ずっとバレないように隠れる必要がある。
ああ、俺も魔法とかいう強い力があれば、警官を倒せるのにな…。
俺は行くあてもないまま、森の闇の中に入っていった。
その時だった。
???『レオナード。』