私は、怜を自分だけのものにするために、クラスの人に、怜をいじめるように頼んだ。
だけど、理由は「むかつくから」という理由で話し、怜には言わないように言った。

翌日。教室に入ると、いじめられている怜の様子が見えた。
助けを求めているように見えたが、私は怯えたふりをしてその場を去った。
きっと、怜は私に助けを求めに来るだろうと思っていた。

中休み。
怜の元へ行って、話しかけた。
「怜、大丈夫？」
きっと怜は私に本音を話してくれるだろう。
だが、怜は
「･･･うん！大丈夫。」
と、弱々しい笑顔で言った。
そんな怜を見て、私は疑問に思った。
どうして、私を頼らないんだろう。
「本当に？」
「うん。本当に大丈夫。だから、奈々は気にしないでｗ」
おかしい。普通は親友の私を頼るはず。
どうして、どうしてどうして？
「っ―。そ、っか」
私はそう言って、自分の席に戻った。
そして、その時から、怜に対する怒りと悲しみの感情を抱くようになった。