アンリside




カップ焼きそばは嫌いじゃない。むしろ好きだ。普通に美味しいと思う。
でも、三食カップ焼きそばってどうなの？



私は日本フットボール連合職員の帝襟アンリ
デスクの上には空になったカップ焼きそばが積み上げられていて、床のレジ袋の中身もカップ焼きそば



更には現在進行形で私の目の前でカップ焼きそばをすすっている人物
“ [漢字]青い監獄[/漢字][ふりがな]ブルーロック[/ふりがな] „ のコーチ絵心 甚八。口をモグモグしながらモニターを見つめている



絵心さんは私が[漢字]招聘[/漢字][ふりがな]しょうへい[/ふりがな]したコーチ
私が日本サッカーを[漢字]W杯[/漢字][ふりがな]ワールドカップ[/ふりがな]優勝に導くために雇ったキーマンであり、“ 青い監獄 „ なんていうとんでもないプロジェクトを考えた張本人



すごい変人……いや、今までの常識では計れない[漢字]傑物[/漢字][ふりがな]けつぶつ[/ふりがな]である事は知っていた。
でも、ここまでカップ麺ラブだとは知らなかった。健康を害さないかちょっと心配になる



ア「では、次の選考動画です」



そう言って私はリモコンで映像を映したが、絵心さんはフリーズした。
だって画面には男子高校生ではなく女子高校生の映像が映った



ア「えっと……彼女は糸師 ●●さん。あの糸師 冴の実妹です
彼女には選手ではなくマネージャーとして招聘しようと思ってるんですが…」

絵「この子見た事あるな。新聞で」

ア「え、そうなんですか？」

絵「糸師 冴と同じフォームに同じ才能を持ってるってので話題になってたでしょ」

ア「あ、はい。どうですか？彼女をマネージャーとして雇うのは」

絵「いいんじゃない？彼女なら何らかのアドバイスしてくれそうだし」

ア「分かりました」



私は招聘にチェックをいれた



絵「でも、この子最近新聞とかで見なくなったな」

ア「それなんですが、どうやら彼女はサッカーを辞めたみたいです」

絵「ふーん。訳アリってか」



うわ、この人絶対よくない事考えてる！




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