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絵心はモニター越しに彼らに向けて言葉を続けた



「300人中何位かが一目でわかるようになってる。そのランキングは日々変動しトレーニングやゲームの結果でアップダウンする。そしてランキング上位5名は無条件で6ヶ月後に行われる大会＿＿＿Uｰ20W杯FW登録選手とする。ちなみに…“青い監獄„で敗れ帰る奴はこの先一生、日本代表に入る権利を失う。ここで勝ち上がるために必要なのは”エゴ„だ。今からその素質を測るための入寮テストを行う。さぁ、”オニごっこ„の時間だ」



すると天井からサッカーボールが降ってきた。これでオニごっこするつもり？



「制限時間は136秒。ボール当たった奴が ”オニ„となり、タイムアップの瞬間に ”オニ„だった奴1人がファック･オフ野郎です。あと ”ハンド„禁止ねー…」



それだけを言い残し画面から絵心が消えていき、皆が口々に言い始めた



「ルールは以上。糸師侑には当てるなよ＿＿＿」

「え…」

「なんだよ…コレ！こんなんが入寮テスト！？サッカーじゃねーじゃん…」

「あ、クソ！自動ドア開かなくなってる！？」

「300位…最低辺の俺が最初のオニかよ…やってやんよ。皆…誰が脱落しようが恨みっこなしだぜ…」

「ちょ…待てよ。日本代表がどうとか…アイツ(絵心)の言ってること信じんのかよ…！？どーせハッタリだろ！？」

「…わかんねぇけど、マジだったらどーすんだよ！？……俺はやるぜ…負けたら一生寺の坊主……負けたら一生寺の坊主…。おっしゃ…」



皆の人生を懸けたオニごっこが始まった。
部屋の隅に集まる人から逃げ回る人…なんとも言えない状況の中、坊主が目をつけたのは床で呑気に寝てる人



「はは…コイツまだ寝てんのかよ。もらった！！」



すると床で呑気に寝てた人が坊主くんの顔をめがけて蹴りあげた。案の定坊主くんは鼻血を出した



「痛って…おい！？ファウルだろファウル！！こんなん試合だったら一発レッド…！！」



それはそう。だけどこれは試合じゃないしファウル認定はされない




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