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翌日からチームZは以前より気合いが入っている。次の試合でも勝つために




「あっ！……ひぃ！」

『なんだよ。バケモン見たみたいな反応は』

「あ、いや…(そうでなくても顔が怖い)」

『はぁ…。今のシュート甘いんじゃない』

「だ、だよな…」

「はい、潔！外したから交代！」

「下手糞が！ハッ試合で決めたゴールはまぐれだな！」

「はいはい、練習続けるよー。次の試合までにコンビネーション高めよう！」

「ああクソ…」




潔のあのゴールはまぐれだったかもしれない。初戦でゴールじゃなくてパス渡してたしな




「まぐれの一発なんかで…終わりたくねぇ…」

『まぐれ。ね…』




すると急にモニターがつき絵心がカップ焼きそば片手に映った。何やってんだよ…




「やあやあ才能の原石共よ。やっぱソースとマヨネーズって合うーーー」

「絵心…」

『(見せつけてやるなよ)』

「結果と順位表はいドーン」

『うわ…』

「…1勝1敗で3チームが並んでる！？」

「ではここでスパイス…これまでの成績とプレーに応じたBLランキングのチーム内順位変動を行いまーす。ストライカーたる者ゴールで己の価値を証明すべし。その中でも、より価値の高いゴールを決めた者が上位です。つまり現在のチームZのトップランカーはお前だ…潔世一」




イガグリ最下位なのには変わりないのかよ。そりゃそうか、ボール奪われるだけで得点決めてないし




「クソが…」

「お。俺上がってる」

「あ、ちょい下がった」

「か、変わらず最下位…」

「武器を見つけることがストライカーの第一条件だって言ったけど、見つけるだけじゃ宝の持ち腐れ。次のステップはその武器を磨いて伸ばせ＿＿＿…突出させろ。例えばアルゼンチンの世界的ストライカーリオネル･メッシ。彼の武器は独特かつ細やかでスピーディーなタッチのドリブルと恐ろしく振りの速い左足のシュート。そこにおいて彼は地球上で最も突出したプレイヤーだ。故に彼はトップストライカーに君臨し続けている。お前らが持ってる武器はそれぞれが違う。だから磨き方も当然それぞれで違ってくる。メッシの真似をしたって、お前の武器は輝けない」

『(ちゃんとごちそうさまやるんだ…)』

「0を1に出来るお前だけの武器に何をかけ算すれば強力に進化するのかお前だけのプレーを見つけ出して突出させろ。才能という熱い原石は磨かなければ自己満足のゴミと化す」

『チームW…』

「……俺ら24時間後に試合か…」

「…チームWの試合映像チェックだね」

「OK。今日はここまでにして各自明日に備えよう」




明日って。まだ連携が上手く行ってないのに大丈夫かよ




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