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フォーメーションを変えてイガグリからスタート




「っしゃあ。俺の武器は「諦めずに喰らいつくプレー」！堅守速攻！南無阿弥陀仏！」

「ボール奪らすな！」

「回せ回せ！」

「なんだよコイツらずっと守ってばっかで…引き分け狙いかよ！？」

「攻めてこないんじゃない…そいつらは攻め手がないんだ！！」

「じゃあ攻撃あるのみだ！上がるぞ！」

「点取ったら勝ちだ！攻め落とせ！」

「時間ないぞ！ボール奪え！」




これまでお互いなかなかゴールが決まらず未だに同点。
どちらかがもう1点決めないといけない




「残り1分。そろそろです…チームY(僕達)の最終手段…。これは同点の場合のみ発動する防戦一方からの復讐戦法(リベンジタクト)。合図(スイッチ)は…大川くんが自陣に戻ってきてボールを受けた時、それは今まで80分間やってきた大川くん1人の攻撃じゃなく…1分殺反撃(ワンタイム･キル･カウンター)です」

『…！？』


チームZは攻撃に人数をかけすぎて、今自陣は手薄状態。ここで点を取られたらチームZは負ける




「マジかよ…止めろ！！」

「戻れ！！戻れぇ！！」

「クソ…人数足りない！！追いつけねーよ！！」

「ヤバい…ヤバいって！！誰か止めろ！！」

「最終ライン止めろぉぉぉ！！」

『…』




二子がゴール前まで来てしまった。ゴールを決めてくるかと思った次の瞬間




『…は。』

「うぇ！？マジかよ…あ」




二子はゴールを決めずに反対側にいた大川にパス出した。ダメだ大川にボールが渡ったら…




『！？…潔？』

「やっぱ…大川(ここ)だよな二子。大川(ここ)が一番 “ゴールの匂い„ がする。お前は俺に似てる…同じ眼と脳ミソを持ってる…！！だから、自分でシュートを撃つより得点場面(フィニッシュ)で大川(ここ)にパスをする…。俺の勝ちだ二子…お前はストライカー失格だ！！」

「ヤバい…！！カウンター返されっぞ！！戻れ！拾え！」

「ナイス潔！」

「ファウルしてもいい！止めるぞ！！」

『ファウルしてもいいとかどんな思考してんだよ』

「ぐ…ぬぉぉ。ク…ソが。この先任せた！」

「承知つかまつった！」

「止めろ！！」

「おらぁ！」

『ナイス交わし』

「後はお願い致しやす」

『え、我牙丸…！』

「ちょ無理…」

「あぁ！外した！？」

「うんにゃ。俺の狙いは＿＿＿…その向こうの11番だ」

『いつの間に…』

「なんでいるんだ…」

「いけ…」

「決めろ…潔世一(エゴイスト)」

『！！』




蜂楽からの速いパスで潔がゴールを決め1対2でチームZが勝った




「うぉぉ！！潔いい！！」

「凄ぇよお前！！よく詰めてた！！」

「どんだけ走ったんだ！？」

【TIME UP！！ “青い監獄„ 伍号棟 第4試合…2ｰ1でチームZの勝利！！】




やっと終わった…。あ、我牙丸を手当てしないと。さっき顔面から滑って顔傷だらけだし




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