「何で僕は戦わなければいけないのだろう、」






一番目アリス”剣持刀也”はいさましく。



剣を片手に、不思議の国。





「剣持さん。置いていかないでッ」

「...」




「嫌だッ、まだ生きていたいんだッ」

「...」


いろんなものを斬り捨てて、



真っ赤な道を敷いていった。





そんな僕は、森の奥。




「あぁ、嵌められたわぁｗ」




罪人のように閉じ込められて。




「[小文字]とらえたぞッ！！[/小文字]」

『もうダメなんだな』

『最後に会いたかった』



『ハヤトさん』

『僕は、貴方の歌、』



「好きでしたよ、、」






森にできた道以外に、


彼の生を知る術はなし。






[水平線]






「歌い続ければ、また貴方に会えますよね、、。」



二番目アリス”加賀美ハヤト”は、おとなしく。



歌を歌って、不思議の国。




「お上手ですね。何の曲、歌ってるんです？」
「ごめんね、ハヤトさん。
　　　　　　　　　もう一緒には居られないや。」



「また貴方に見つけてもらえるように、貴方が好きと言ってくれた私の歌声を響かせ続けますよ、」


いろんな音を溢れさせて、


狂った世界を生み出した。





そんな私は、薔薇の花。



「あぁ、もう、終わったんですね、。」




いかれた男に[漢字]う[/漢字][ふりがな]撃[/ふりがな]ち[漢字]ころ[/漢字][ふりがな]殺[/ふりがな]されて。



『最後貴方に会えてたらなぁ。』

『見つけてくれたら良かったのに。』



『剣持さん』

『私は、あなたと一緒にいるのが、』



「好きでしたよ、、」






真っ赤な花を一輪咲かせ


皆に愛でられ枯れていく。









[水平線]










「僕は、何者なのっ、？」



三番目アリス””剣持刀也””は幼い子。



綺麗な姿で不思議の国。




「本当はね、？」
「本当にそれが真実なのかなぁ？w」




「簡単に騙されちゃって、馬鹿みたいｗｗ」




いろんな人を惑わせて、


おかしな国を造りあげた。





そんな僕は、国の王。



『剣持さん。置いていかないでッ』
『嫌だッ、まだ生きていたいんだッ』
『[小文字]とらえたぞッ！！[/小文字]』

「ぃやっ、！はぁっ、、ゅめ？」




歪な夢に取りつかれて。



「僕は、2人目？」

「何で夢に僕と同じ人がいる、？」


「これって本当に夢、なの、？」


『誰か、』

『僕が何者なのか、』



「教えてよっ＿＿」






朽ちゆく体に怯えながら、


国の頂点に君臨する。










[水平線]












森の小道を辿ったり



　　　　　　　　　　　　　　　　『もうダメなんだな』





薔薇の木の下でお茶会




　　　　　　　　　　　　　　　　『最後貴方に会えてたらなぁ。』





お城からの招待状は



　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　『僕は、2人目？』





ハートのトランプ




　　　　　　　　　　　　　　　　「晴、？いかないん？」







[水平線]











「ごめんね、、＿」




四番目アリス”湊””晴”は双子の子。



好奇心から、不思議の国。




「晴ぅ？ちゃんと動けやぁ」


「いや！？湊なんでそんな躊躇なく扉開けるの！？」
「怖いんですけど！？？」


「別に大丈夫やって！！」
「気合よ気合！」




いろんな扉を潜り抜けて、


ついさっきやって来たばかり。






気の強い兄と、


「晴ぅ！！」





賢い弟。


「湊待って！！」









一番アリスに近かったけど。





「湊、」


「ごめんね」







「アリスは1人だけだから。」












[漢字]二人[/漢字][ふりがな]一人[/ふりがな]の夢は、覚めないまま。











不思議の国を彷徨った。