明日、消えてしまう君へ
#1
思い出せない貴方へ
「さてと、今日もお見舞い行きますか!」
六花は、放課後そう言いながら机で伸びをした。
「!そうだ、今日は1年記念日じゃん!ケーキでも買っていこうかな♩」そう言うと、六花は急いで荷物をカバンに詰めて、学校を出た。
「ん〜、、、なんのケーキにしようかなぁ」
六花はチョコレートケーキ、モンブラン、いちごのショートケーキを睨んでいる。
「颯馬って確か、いちご好きだよね、、、?」
半信半疑でいちごのショートケーキを睨んでいる。
「よし!決めた。いちごのショートケーキを買っていこう!」六花は店員さんにケーキを注文し、チョコレートプレートを追加した。
「すみません、チョコレートプレートって付けれますか、?」そう言うと店員さんは「はい!つけれますよ!なんとお書きになりますか?」と聞いてきた。
六花は「颯馬 1年記念日おめでとう、って書いてください!」店員さんは「かしこまりました!心を込めてお描きします笑」と言った
六花はケーキを受け取り、駆け足で颯馬の入院している病院へ向かった。
交差点で信号が変わるのを待っている。「早く青にならないかなぁ、、、」そう思っていると、信号が青に変わった。「あっ!やっと変わった♩」
そう言い、駆け足で交差点を渡っていると、
キキィィーーーーッッッ!!!!!っと音がなり、振り向くとトラックが突っ込んできていた。
「え、やばいどうしよう!」そう考えてる暇もなく、トラックは六花へ突っ込んできた。
「おい!人が轢かれたぞ!」「救急車!誰か救急車を呼んで!!!」
「ん、、、ここどこだ?私は誰だ?」ズキッ「ウッなにも思い出せない、、、」と呟いているとそこに通りかかった看護師が叫び、医者が駆けつけてきた。
「いいですか?驚かずによく聞いてください。貴方は、○月✕日○時頃、○○交差点で事故に遭いました、」
そう医者が告げると「えっそうなんですか、、すみませんなにも覚えてなくて、なんでそこに居たのかも覚えてないんです、、、」そう立花が言うと医者は、「それは、、記憶障害の可能性があります、精密検査をしますのでこちらへどうぞ」そう言い立花を支えながら検査室へ入っていった。
「検査の結果椿本さんは、一過性全健忘と言う病気です。これは治療することが難しく、私達ではどうにもできません。」と言われた。六花はその事をすんなり受け入れた。
六花は颯馬と同じ病院に入院していたため、安静になると、親に颯馬の病室へ連れて行かれた。
「颯馬くん、実は六花、○月✕日○○交差点で事故にあってしまったのよ」そう六花の親が言うと、「え、、、嘘だろ?おばさん!六花は無事だったのか!?」「えぇ、六花は無事だったのよ。でも後遺症で記憶障害になってしまったわ。」そう言うと、颯馬は「そうか、、六花の命に別状がなければそれでいいんだ、、、」と胸をなで下ろした。
次の日、六花が颯馬の病室へやってくると、颯馬が学校の勉強と、自分の名前を教えてくれた。
「そう、、ま?」 「あぁ、そうだ俺の名前は颯馬。」
「そうま、、颯馬!いい名前ね!」と六花が笑顔で言う。(あぁ、記憶障害なんて嘘だったらいいのに、、、)
次の日もその次の日も、颯馬は六花に自分の名前と勉強を教えていた。
ある日、颯馬の状態が悪化して、緊急手術を行うことになった。颯馬は息切れしながら六花へ伝えた。「ハァハァ、、、りっ、、か、、俺の事、、忘れないで、、、
これか、、らも、、生きて、おれを、、、おもいだして、、」そう言うと、颯馬は気絶し、手術室へ入っていった。
その時立花は病室の机で紙に文字を書いていた。
「だめ、ダメッ忘れるな私、忘れるな!!!」
そう言いながら、紙に"颯馬"と描き続けていた。
手術が終わり、颯馬は何とか一命を取り留めた。が数時間後、何かを呟き、息を引き取ってしまった。
颯馬の最後を見ていた六花は、しっかりと颯馬が発した言葉を聞き取っていた、、、
六花はその言葉を繰り返す「りっか、、愛してるこれからもずっと、、、」六花の目には涙が浮かんでいた。
「うぅ、、ふっ、、ヒック、、ふ、、」六花はその場で崩れ落ちた。「うぅ、、やだぁぁ、、、まだいかないでよぉ、、、まだ、伝えてないのに、、、ヒック、、」
そう叫び泣きながら、今まで黙っていた颯馬への気持ちを吐いた。
泣き終わると、六花はまた病室の机で紙に文字を書いていた。「そうま、そうま、そうま!!ダメ、絶対忘れちゃダメないひと、私の、私の大切な人!!忘れるな!忘れないで私、、私も愛してるって伝えたいっ!!」
気づくと六花は寝てしまった、、、
「、、、颯馬って誰だっけ、」
机にはぐちゃぐちゃの紙と、涙の跡、インクが乾いたペンだけが残っていた。
六花は、放課後そう言いながら机で伸びをした。
「!そうだ、今日は1年記念日じゃん!ケーキでも買っていこうかな♩」そう言うと、六花は急いで荷物をカバンに詰めて、学校を出た。
「ん〜、、、なんのケーキにしようかなぁ」
六花はチョコレートケーキ、モンブラン、いちごのショートケーキを睨んでいる。
「颯馬って確か、いちご好きだよね、、、?」
半信半疑でいちごのショートケーキを睨んでいる。
「よし!決めた。いちごのショートケーキを買っていこう!」六花は店員さんにケーキを注文し、チョコレートプレートを追加した。
「すみません、チョコレートプレートって付けれますか、?」そう言うと店員さんは「はい!つけれますよ!なんとお書きになりますか?」と聞いてきた。
六花は「颯馬 1年記念日おめでとう、って書いてください!」店員さんは「かしこまりました!心を込めてお描きします笑」と言った
六花はケーキを受け取り、駆け足で颯馬の入院している病院へ向かった。
交差点で信号が変わるのを待っている。「早く青にならないかなぁ、、、」そう思っていると、信号が青に変わった。「あっ!やっと変わった♩」
そう言い、駆け足で交差点を渡っていると、
キキィィーーーーッッッ!!!!!っと音がなり、振り向くとトラックが突っ込んできていた。
「え、やばいどうしよう!」そう考えてる暇もなく、トラックは六花へ突っ込んできた。
「おい!人が轢かれたぞ!」「救急車!誰か救急車を呼んで!!!」
「ん、、、ここどこだ?私は誰だ?」ズキッ「ウッなにも思い出せない、、、」と呟いているとそこに通りかかった看護師が叫び、医者が駆けつけてきた。
「いいですか?驚かずによく聞いてください。貴方は、○月✕日○時頃、○○交差点で事故に遭いました、」
そう医者が告げると「えっそうなんですか、、すみませんなにも覚えてなくて、なんでそこに居たのかも覚えてないんです、、、」そう立花が言うと医者は、「それは、、記憶障害の可能性があります、精密検査をしますのでこちらへどうぞ」そう言い立花を支えながら検査室へ入っていった。
「検査の結果椿本さんは、一過性全健忘と言う病気です。これは治療することが難しく、私達ではどうにもできません。」と言われた。六花はその事をすんなり受け入れた。
六花は颯馬と同じ病院に入院していたため、安静になると、親に颯馬の病室へ連れて行かれた。
「颯馬くん、実は六花、○月✕日○○交差点で事故にあってしまったのよ」そう六花の親が言うと、「え、、、嘘だろ?おばさん!六花は無事だったのか!?」「えぇ、六花は無事だったのよ。でも後遺症で記憶障害になってしまったわ。」そう言うと、颯馬は「そうか、、六花の命に別状がなければそれでいいんだ、、、」と胸をなで下ろした。
次の日、六花が颯馬の病室へやってくると、颯馬が学校の勉強と、自分の名前を教えてくれた。
「そう、、ま?」 「あぁ、そうだ俺の名前は颯馬。」
「そうま、、颯馬!いい名前ね!」と六花が笑顔で言う。(あぁ、記憶障害なんて嘘だったらいいのに、、、)
次の日もその次の日も、颯馬は六花に自分の名前と勉強を教えていた。
ある日、颯馬の状態が悪化して、緊急手術を行うことになった。颯馬は息切れしながら六花へ伝えた。「ハァハァ、、、りっ、、か、、俺の事、、忘れないで、、、
これか、、らも、、生きて、おれを、、、おもいだして、、」そう言うと、颯馬は気絶し、手術室へ入っていった。
その時立花は病室の机で紙に文字を書いていた。
「だめ、ダメッ忘れるな私、忘れるな!!!」
そう言いながら、紙に"颯馬"と描き続けていた。
手術が終わり、颯馬は何とか一命を取り留めた。が数時間後、何かを呟き、息を引き取ってしまった。
颯馬の最後を見ていた六花は、しっかりと颯馬が発した言葉を聞き取っていた、、、
六花はその言葉を繰り返す「りっか、、愛してるこれからもずっと、、、」六花の目には涙が浮かんでいた。
「うぅ、、ふっ、、ヒック、、ふ、、」六花はその場で崩れ落ちた。「うぅ、、やだぁぁ、、、まだいかないでよぉ、、、まだ、伝えてないのに、、、ヒック、、」
そう叫び泣きながら、今まで黙っていた颯馬への気持ちを吐いた。
泣き終わると、六花はまた病室の机で紙に文字を書いていた。「そうま、そうま、そうま!!ダメ、絶対忘れちゃダメないひと、私の、私の大切な人!!忘れるな!忘れないで私、、私も愛してるって伝えたいっ!!」
気づくと六花は寝てしまった、、、
「、、、颯馬って誰だっけ、」
机にはぐちゃぐちゃの紙と、涙の跡、インクが乾いたペンだけが残っていた。
/ 1