ーーー『デスゲームをしてもらいます。』

「はぁ、ふざけんなよ。」
「そうだそうだ。」
「誰がお前に従うかよ。」
「私も同意見です。」

飛び交う非難の声。戻ってきたのだと実感する。ここで死人が出る。でも正直言って

ーーーどうでもいい。

（バシャ、……。ピト、ピト……バタン）

周りがギャーギャー騒いでいる。

零「煩いな（ボソッ）」
永遠「え？…零何かi」
ゲームマスター「まぁ、まずは見せしめだよね。んで、次は自己紹介。って事で、」


ーーー先ずは自己紹介をしてください。

見知った顔が分かりきった言葉を話す。つまらない。まぁ関係ないけどさ。

不意に床が他の色に染まった。
誰かの悲鳴が聞こえる。
嗚呼、本当に煩い。

ゲームマスター「余韻に浸ってる暇はないよ。サクサク行くべきだよね。サクサク殺っちゃうべきだよね。第一ゲームは…これに決ーめた。」

ーーー第一ゲームが決まりました。第一ゲームの内容及びルールを発表します。


ーーー第一ゲームの内容は化学反応ゲームです。

ゲームマスター「ってことでルール説明！各部屋に化学元素があって、すべてを正しく組み合わせないと一瞬で爆発する！以上！」

周りが何か言っていたような気がしたがよく分からなかった。だって生き残れば勝ち。それだけなのに…なんでギャーギャー騒ぐの？

ゲームマスター「じゃあ、プレイヤー諸君をそれぞれの部屋にご案内します。」

ゲームマスターがそう言った途端目の前の景色が変わる。今となっては見慣れた現象だ。
化学元素なんて大体わかる。考えるだけ無駄だ。今日は寝よう。

ーーーおはようございます。よく眠れましたか？

ゲームマスターの声で目を覚ます。

ーーー本日の犠牲者を発表します。

零「…」

ーーー本日の犠牲者は暗紗　結さんです。

ーーー不思議に思っている人も多いでしょう。そこで探索の時間です。謎の答えはあなたの側にありますよ。

いつも通り謎を解く。何も変わらない。

ーーーこの中に人を喰おうとする悪い悪い狼さんが一匹います。人狼を吊るし、平和を取り戻してください。

つまらない。

ゲームマスター「じゃあ、みんなが解き終わるまで待っててね。あと、自分の役職は確認しといてね。」

私の役職は…。思わず口角が上がった。面白い役を引いたな〜♪っと…少し本性が出かけた…楽しんでるってバレたら面倒だし隠さないと…

それから30分後くらいに…

ーーー全員が謎を解いた為、これで探索を終わります。

ーーーでは次に第一ゲームへ移ります。