【連載版】無電「ワレノセイシュンサンゴカイ二アリ」
十二月八日。日本時間 午前一時三十分。第一波攻撃隊 発進。
朝日が水平線を赤く染めだした明朝、艦橋に取り付けられた黒板にチョークを持って、編隊長の高城が目標などについて説明していた。
「いいか、我々の目標は・・・飛行場だ。ここには大量の戦闘機が配備されている。ここを撃破しないと、我々は迎撃を許し・・・大打撃を受ける可能性が大だ。我が五航戦に作戦の成否が懸かっている。頑張ってくれ。」
皆、顔が違う。戦う前。恐怖、緊張・・・あらゆるものが混じっている。
作戦の説明が終わり、飛行機に皆、向かった。飛行甲板に大量に並べられた飛行機。これを二派に分けて発艦する。俺達は第一波である。周りを見ると、各空母から次々と飛行機が飛び立っていく。俺は、風防をゆっくりと閉め、目を閉じた。いける。いつも演習目標に命中させてきたじゃないか。
「いけるって。心配すんな。爆弾を落として帰ればいいんだろ。後ろは守ってやる。前は知らんが。」
口から漏れていたようだ・・・。俺は恥ずかしく、顔が赤くなった。そのまま前を見ると、全機発動機を始動している。慌てて、混合気を注入、スロットルを引いた。金星四四型千四十馬力が大きく震え、点火する。プロペラが回り始める。
「発艦!!」
前の機体が飛行甲板から飛び出した。それとともに機体を前進させ、中央線に機体を合わせる。合わせると、一気に速度を上げた。飛行甲板ギリギリで一気に操縦桿を引く。だが、爆弾を積んでいるので機体が落下した。
「上がれ・・・。」
海面すれすれで上昇した。
「なあ、アメ公(アメリカ)の軍港って、どんなのなんだろうな。」
山中が急に喋ってきた。
「さあな。」
その後、僚機と編隊を組んでハワイを目指す。ゆっくりと飛行していると、水平線から何かが見えた。ハワイ、オワフ島。今から爆撃を受けるというのに、静かだ。軍港では、戦艦が悠々と並んでいる。すると、先頭の空母赤城の編隊から信号弾が投下された。攻撃開始。すぐさまスロットルを十割にする。発動機が大きく唸る。一気に操縦桿を押し倒す。
「急降下するぞ!!山中、捕まれ!!」
「毎回この時が・・いやなんだぁ・・・」
照準眼鏡を覗く。見えた。飛行機を入れられている格納庫。蜘蛛の巣状の照準のど真ん中に合わせて、二百五十キロ爆弾を落とした。すぐさま操縦桿を引いく。
「命中確認頼む!!」
その瞬間、大きな爆破音が複数個所から響いた。
「命中!!・・・・おい、なんかこっち来てる!!戦闘機だ!!」
破壊されなかった奴だ。不味い!!俺は、操縦桿を振り回して回避機動を行った。
「三番機が!!」
敵戦闘機の機銃掃射を浴びて一機火の玉となった。
「おい、こっちに来てるぞ!!」
機銃掃射をこっちにも浴びせてやがる。かなり不味い・・・。
朝日が水平線を赤く染めだした明朝、艦橋に取り付けられた黒板にチョークを持って、編隊長の高城が目標などについて説明していた。
「いいか、我々の目標は・・・飛行場だ。ここには大量の戦闘機が配備されている。ここを撃破しないと、我々は迎撃を許し・・・大打撃を受ける可能性が大だ。我が五航戦に作戦の成否が懸かっている。頑張ってくれ。」
皆、顔が違う。戦う前。恐怖、緊張・・・あらゆるものが混じっている。
作戦の説明が終わり、飛行機に皆、向かった。飛行甲板に大量に並べられた飛行機。これを二派に分けて発艦する。俺達は第一波である。周りを見ると、各空母から次々と飛行機が飛び立っていく。俺は、風防をゆっくりと閉め、目を閉じた。いける。いつも演習目標に命中させてきたじゃないか。
「いけるって。心配すんな。爆弾を落として帰ればいいんだろ。後ろは守ってやる。前は知らんが。」
口から漏れていたようだ・・・。俺は恥ずかしく、顔が赤くなった。そのまま前を見ると、全機発動機を始動している。慌てて、混合気を注入、スロットルを引いた。金星四四型千四十馬力が大きく震え、点火する。プロペラが回り始める。
「発艦!!」
前の機体が飛行甲板から飛び出した。それとともに機体を前進させ、中央線に機体を合わせる。合わせると、一気に速度を上げた。飛行甲板ギリギリで一気に操縦桿を引く。だが、爆弾を積んでいるので機体が落下した。
「上がれ・・・。」
海面すれすれで上昇した。
「なあ、アメ公(アメリカ)の軍港って、どんなのなんだろうな。」
山中が急に喋ってきた。
「さあな。」
その後、僚機と編隊を組んでハワイを目指す。ゆっくりと飛行していると、水平線から何かが見えた。ハワイ、オワフ島。今から爆撃を受けるというのに、静かだ。軍港では、戦艦が悠々と並んでいる。すると、先頭の空母赤城の編隊から信号弾が投下された。攻撃開始。すぐさまスロットルを十割にする。発動機が大きく唸る。一気に操縦桿を押し倒す。
「急降下するぞ!!山中、捕まれ!!」
「毎回この時が・・いやなんだぁ・・・」
照準眼鏡を覗く。見えた。飛行機を入れられている格納庫。蜘蛛の巣状の照準のど真ん中に合わせて、二百五十キロ爆弾を落とした。すぐさま操縦桿を引いく。
「命中確認頼む!!」
その瞬間、大きな爆破音が複数個所から響いた。
「命中!!・・・・おい、なんかこっち来てる!!戦闘機だ!!」
破壊されなかった奴だ。不味い!!俺は、操縦桿を振り回して回避機動を行った。
「三番機が!!」
敵戦闘機の機銃掃射を浴びて一機火の玉となった。
「おい、こっちに来てるぞ!!」
機銃掃射をこっちにも浴びせてやがる。かなり不味い・・・。