【連載版】無電「ワレノセイシュンサンゴカイ二アリ」
十一月二十二日。択捉島の単冠湾に大日本帝国空母機動部隊終結。世界最強。其の言葉に相応しいほどの艦隊。というが、寒い。西日本育ちなのだが、十一月というと、まだ秋風が吹いている印象だった・・・・。北の大地で育ったやつらがたくましいのも納得だ。こんなところに来た理由だが、見つからないように隠密行動を行う為らしい。湾内では霧が発生しているが、陰でわかる。観艦式ぐらいの艦隊がきているのだと。本当に観艦式でも始める気なのだろうか・・・・。そうだと嬉しいのだが。
「煙草吸うか?」
上官の、高城が煙草の箱をちらつかせてきた。
「いや、要らないです。煙草は情に合わないんですよ・・・。」
「珍しいな。吸わない奴。」
高城が煙草を銜えながら、マッチに火を点けてそこに銜えた煙草を近づけて火を点けた。白い煙が辺りを覆う。
「遺書・・・何か書いたか。」
「何も書けてないです。」
「そうか・・・・。」
「生きて帰ってこいよ。あそこぶっ壊したって、まだまだやることがあるんだ。」
「そうですね・・。」
「そうだ。上層部ができるか不安そうだったぞ。」
「できるかどうか・・・・ですか。失敗したら・・・」
「空母を失う・・・かな。」
煙草の臭いが漂ってきた。火気厳禁の格納庫行けばよかった・・・。そう思いながら、航空機格納庫に向かった。整備兵が忙しそうに走り回っている。最後の整備だもんな。俺も、自分の九九式艦上爆撃機を点検する。排気口良し、すると、後部機銃座で山中が機銃の点検をしていた。念入りに。
「おお、お前もいたか。」
ようやく気付いたようだ。
「機銃の点検か?」
「戦場で頼れるのはお前とコイツだからな。」
「そうか。」
十一月二十六日・・・八時。出港。その時、全艦にはZ旗がはためいていたという。
「煙草吸うか?」
上官の、高城が煙草の箱をちらつかせてきた。
「いや、要らないです。煙草は情に合わないんですよ・・・。」
「珍しいな。吸わない奴。」
高城が煙草を銜えながら、マッチに火を点けてそこに銜えた煙草を近づけて火を点けた。白い煙が辺りを覆う。
「遺書・・・何か書いたか。」
「何も書けてないです。」
「そうか・・・・。」
「生きて帰ってこいよ。あそこぶっ壊したって、まだまだやることがあるんだ。」
「そうですね・・。」
「そうだ。上層部ができるか不安そうだったぞ。」
「できるかどうか・・・・ですか。失敗したら・・・」
「空母を失う・・・かな。」
煙草の臭いが漂ってきた。火気厳禁の格納庫行けばよかった・・・。そう思いながら、航空機格納庫に向かった。整備兵が忙しそうに走り回っている。最後の整備だもんな。俺も、自分の九九式艦上爆撃機を点検する。排気口良し、すると、後部機銃座で山中が機銃の点検をしていた。念入りに。
「おお、お前もいたか。」
ようやく気付いたようだ。
「機銃の点検か?」
「戦場で頼れるのはお前とコイツだからな。」
「そうか。」
十一月二十六日・・・八時。出港。その時、全艦にはZ旗がはためいていたという。