魔法学校の強者たち
朝、7時。
魔王城へ行く準備が整い、他学校からの人も集まり、ついに校庭へ。
穴は前よりかは広がっている。
穴の中は黒くて何も見えない。不気味で入ったら戻れないような雰囲気だ。
全員の人数確認が終わり、入ろうとした時。
ジャキッ……
急に、帳が薙刀を構え穴に近づく。
夢羅「…?帳?」
私は呼びかけたが、何も返さない。
ダッ!
帳は走り出す。
夢羅「帳!?ちょっと順番決め、」
帳は穴に入っていく。
夢羅「ちょ……クソッ行くぞ!」
開幕から不安だが、私達は飛び込んだ。
真っ暗闇、何があるかもわからない。
顔も見えない。
私は杖を出しておく。
ビュウウウウウッ!
だんだん増していく圧力。
だんだん感知される怪魔。
そして、だんだん底が見えてきて―――
ガンッ!
帳の薙刀が床に当たった音がするが、割れた音はしない。
ドサッ!
ついに私も落ちたが、あまり痛くない。
何故だと思ったが、そんなことより乃伊たちのことを心配しなければ……
そう思っているうちにも、どんどん落ちてくる強者たち。
その姿は落ちているにも関わらず、頼もしく見えた。
その姿に釘付けになっている時だった。
私の前に、影が現れる。
怪魔『愚かな人間よ。最期のチャンスだ。帰れ。出口はあっちだ』
門番と見られる怪魔がこちらを見下ろしている。
でも、出口に行かせるつもりはないだろう。
そういうのはよく分かる。
だって―――
日本刀術・細切り
帳がもう殺してるし。
帳「行くぞ。」
そう言った帳の眼は、獣のような眼だった。
迫りくる怪魔をどんどん吹っ飛ばす。
これ、意外と気持ちいいんだよね。
―――ってか、ここほんとに魔王城?
こんなに怪魔が少ないって、魔王城のパクリみたいなやつ?
そう思っていた矢先。
ぐっと魔力探知に反応が来た。
この魔力は……
トール「何故ここに来た。……まぁいい。来たのなら殺す他無い。では――。」
やっぱり。まぁ来るよn、
ザッ!
っ!?早!?
は!?何だこの攻撃の強さと重さ…!
この攻撃、掠っただけでも死ぬ……!
ビュンッ!!
早すぎる、防御のしようがない…!
目を閉じ、首元に腕を近付け―
[漢字]風の刃を出す魔法[/漢字][ふりがな]ウィンドブラッド[/ふりがな]
!乃伊!
いや、あんな早い攻撃に追い付くのかよ…!
乃伊「まじか…当たったつもりやのに……、無傷て相当本気やなコイツ…!」
そんな乃伊は苦笑いしながら言う。
もちろん私もトールの実力に押されている。
だが、私達だけで戦っている訳じゃない。
乃伊もそう思っているだろう。
だって、本気のトールの正面に立っている。
乃伊「人数差て大きいもんなんやな………っ」
乃伊はトールではなく、トールの後ろに居る人を見る。
乃伊「隙ってのは、命取りなんやで…!」
聖水の光
やっぱり水はガラッドさん!
乃伊「説明しますけど、この聖水、閉じ込めるやつやで」
乃伊が言った瞬間、聖水がトールを閉じ込める。
不意を突かれたトールは、魔法を撃つのが少し遅れた。
が、トールはびしょ濡れになりながら聖水から出てきた
乃伊「え?」
夢羅「は…!?」
私は目を見開く。
あの聖水から出てくるのかよ……!?
私でもあの聖水から出てくるのが無理だと思ったのに…
ガラッド「……!?あの聖水から出てくるなんて………」
ガラッドさんも驚いている。
やはり、舐めないほうがいい、側近を!
――でも、こっちの側近も舐めないほうがいい。
彗星落下・水落
ドドドドドドドッ!
ガラッド「あれだけだと思いました?…青。お願いします。」
ガラッドさんはふっと笑う。
そして、呼ばれた青さんはガラッドさんの前で防御壁を展開する。
青さんが防御壁を展開したと同時、トールが魔法を唱える
神の手の御加護
ガガガガガッ!
え……えぐ…!?
この攻撃強すぎない!?
でも……
この攻撃をヒビ一つ無い防御壁を展開している青さんもエグい!
化け物しかいない、このパーティー!
でも青さん、エグいのは防御壁だけじゃない。
トールの攻撃を読んでいる気がする。
トールが攻撃しようとすると防御壁を展開している。
凄すぎる、青さん!
青さんとトールの戦いをじっと見ていると、トールの後ろに薙刀を構えて飛んでいる人が。
帳だ。
殺意が凄い…やばいくらい殺意が凄い……
帳は、トールに向かって刃を向け―――
[太字][明朝体][中央寄せ]魔王討伐書籍[/中央寄せ][/明朝体][/太字]
これまで、1000を超える討伐隊が魔王討伐へ向かった。
だが、帰ってくるのは傷だらけの人や、人の遺体。
もうこんな光景を見たくない。
あと一週間で、終わるかもしれない。
[太字][明朝体][右寄せ]1997年 7月10日[/右寄せ][/明朝体][/太字]
魔王城へ行く準備が整い、他学校からの人も集まり、ついに校庭へ。
穴は前よりかは広がっている。
穴の中は黒くて何も見えない。不気味で入ったら戻れないような雰囲気だ。
全員の人数確認が終わり、入ろうとした時。
ジャキッ……
急に、帳が薙刀を構え穴に近づく。
夢羅「…?帳?」
私は呼びかけたが、何も返さない。
ダッ!
帳は走り出す。
夢羅「帳!?ちょっと順番決め、」
帳は穴に入っていく。
夢羅「ちょ……クソッ行くぞ!」
開幕から不安だが、私達は飛び込んだ。
真っ暗闇、何があるかもわからない。
顔も見えない。
私は杖を出しておく。
ビュウウウウウッ!
だんだん増していく圧力。
だんだん感知される怪魔。
そして、だんだん底が見えてきて―――
ガンッ!
帳の薙刀が床に当たった音がするが、割れた音はしない。
ドサッ!
ついに私も落ちたが、あまり痛くない。
何故だと思ったが、そんなことより乃伊たちのことを心配しなければ……
そう思っているうちにも、どんどん落ちてくる強者たち。
その姿は落ちているにも関わらず、頼もしく見えた。
その姿に釘付けになっている時だった。
私の前に、影が現れる。
怪魔『愚かな人間よ。最期のチャンスだ。帰れ。出口はあっちだ』
門番と見られる怪魔がこちらを見下ろしている。
でも、出口に行かせるつもりはないだろう。
そういうのはよく分かる。
だって―――
日本刀術・細切り
帳がもう殺してるし。
帳「行くぞ。」
そう言った帳の眼は、獣のような眼だった。
迫りくる怪魔をどんどん吹っ飛ばす。
これ、意外と気持ちいいんだよね。
―――ってか、ここほんとに魔王城?
こんなに怪魔が少ないって、魔王城のパクリみたいなやつ?
そう思っていた矢先。
ぐっと魔力探知に反応が来た。
この魔力は……
トール「何故ここに来た。……まぁいい。来たのなら殺す他無い。では――。」
やっぱり。まぁ来るよn、
ザッ!
っ!?早!?
は!?何だこの攻撃の強さと重さ…!
この攻撃、掠っただけでも死ぬ……!
ビュンッ!!
早すぎる、防御のしようがない…!
目を閉じ、首元に腕を近付け―
[漢字]風の刃を出す魔法[/漢字][ふりがな]ウィンドブラッド[/ふりがな]
!乃伊!
いや、あんな早い攻撃に追い付くのかよ…!
乃伊「まじか…当たったつもりやのに……、無傷て相当本気やなコイツ…!」
そんな乃伊は苦笑いしながら言う。
もちろん私もトールの実力に押されている。
だが、私達だけで戦っている訳じゃない。
乃伊もそう思っているだろう。
だって、本気のトールの正面に立っている。
乃伊「人数差て大きいもんなんやな………っ」
乃伊はトールではなく、トールの後ろに居る人を見る。
乃伊「隙ってのは、命取りなんやで…!」
聖水の光
やっぱり水はガラッドさん!
乃伊「説明しますけど、この聖水、閉じ込めるやつやで」
乃伊が言った瞬間、聖水がトールを閉じ込める。
不意を突かれたトールは、魔法を撃つのが少し遅れた。
が、トールはびしょ濡れになりながら聖水から出てきた
乃伊「え?」
夢羅「は…!?」
私は目を見開く。
あの聖水から出てくるのかよ……!?
私でもあの聖水から出てくるのが無理だと思ったのに…
ガラッド「……!?あの聖水から出てくるなんて………」
ガラッドさんも驚いている。
やはり、舐めないほうがいい、側近を!
――でも、こっちの側近も舐めないほうがいい。
彗星落下・水落
ドドドドドドドッ!
ガラッド「あれだけだと思いました?…青。お願いします。」
ガラッドさんはふっと笑う。
そして、呼ばれた青さんはガラッドさんの前で防御壁を展開する。
青さんが防御壁を展開したと同時、トールが魔法を唱える
神の手の御加護
ガガガガガッ!
え……えぐ…!?
この攻撃強すぎない!?
でも……
この攻撃をヒビ一つ無い防御壁を展開している青さんもエグい!
化け物しかいない、このパーティー!
でも青さん、エグいのは防御壁だけじゃない。
トールの攻撃を読んでいる気がする。
トールが攻撃しようとすると防御壁を展開している。
凄すぎる、青さん!
青さんとトールの戦いをじっと見ていると、トールの後ろに薙刀を構えて飛んでいる人が。
帳だ。
殺意が凄い…やばいくらい殺意が凄い……
帳は、トールに向かって刃を向け―――
[太字][明朝体][中央寄せ]魔王討伐書籍[/中央寄せ][/明朝体][/太字]
これまで、1000を超える討伐隊が魔王討伐へ向かった。
だが、帰ってくるのは傷だらけの人や、人の遺体。
もうこんな光景を見たくない。
あと一週間で、終わるかもしれない。
[太字][明朝体][右寄せ]1997年 7月10日[/右寄せ][/明朝体][/太字]