魔法学校の強者たち
操り魔法の範囲が広がっていく。
やがて、学校全体を覆い尽くした。
そして、空の色が変わる。
赤黒い色。血のような不気味な色だった。
犬神様は我に返ったようにハッとする。
犬神「花弁!花弁は大阪、月見は札幌、私は九州に行く!」
花・月「了解」
犬神「お願いね、強者。」
[水平線]
早く行かなければ……早く行かなければ…!
私は飛行魔法の速度を上げる。
早く行かないと、魔王への対抗手段が無くなると言っても過言ではない!
私は飛行魔法の速度を下げ、だんだん高度を低くする。
タンッ……
九州第四魔法学校の玄関前へ着地し、ふぅ…と息を吐く。
犬神「……よし。」
私は玄関の扉を開け――
??「状況は分かっています」
犬神「―――え?」
私が玄関の扉を開ける前に、[太字]本田[/太字]の声が聞こえた。
私は本田にまたえ?と言う。
犬神「え、じゃあテランのことも……?」
本田「はい。―――もう手遅れということですか…」
何も言っていないはずなのに知っている本田に、私はポカーン状態。
犬神「え、何で知ってるんですか……」
本田「情報の塊を舐めないでください」
………あ。
そうだったこの人情報の塊だった………
犬神「じゃあ理解しているということでいいですね?」
本田「ええ。それより、操り魔法の援護に行ってあげてください」
犬神「え、いいんですかこれだけで」
本田「いいから行ってください」
犬神「……ありがとうございます」
[水平線]
青「どういうことじゃ、それは…」
月見「私もわかりません。ですが、最近魔王が来た時に同じようなことが短時間でしたがありました。もしかしたら、今回は似たようなことかと」
ガラッド「……青。」
青「分かっておる。行くぞガラッド、決着を付けなければいけない。」
月見「貴方がたの意志、受け取りました。では、お願いします」
[水平線]
暁「……前の操り魔法よりも能力が高い。これ……」
暁が重たい口調で喋る。
乃伊「………この操り魔法、かかったら即死……」
乃伊も震えた声で言う。
私は杖を持ち、乃伊たちを見る。
夢羅「操られている人がもう居るかもしれない。犬神様に繋ぐため、助けに行くぞ」
帳「…了解、被害者0にしろって訳ね。」
[水平線]
海「は?魔王城へ繋がっている穴……!?」
雨音「……はい。」
桃花「こりゃまた大変なことになったねぇ」
蒼井「さっきまでぶっ倒れてた人がなに言ってるんだか……ま、俺ら忘れ去られてたよね。いやぁ、俺が魔力残ってて良かったわ〜」
寿「呑気に話している場合じゃないですよ。夜凪、作戦は?」
夜凪「バレないように潜入。以上。」
桃花「こりゃまた短いねぇ…………でもさんせーい!皆もこれでいいよね?」
海「賛成」
蒼井「さんせーい♪」
寿「賛成です」
[水平線]
帳「夢羅!僕はこっち行くから、夢羅は向こうに――」
帳「夢羅?」
僕は操り魔法が強力な方へ駆け出していく夢羅を見て、ハッとして呼び止める。
帳「夢羅!?ちょっと、聞いてる!?ねぇそっちは強力の方だって!」
僕が呼び止めても、夢羅は振り返りもせずに、しかも走る速度を上げている。
僕は諦めて、自分のことをまず最優先に片付けることにした。
日本薙刀術・[漢字]清真袖返[/漢字][ふりがな]せいしんそでがえし[/ふりがな]
ザキッ!!
僕は操られ完全な怪魔になった生徒を見て、心がズキズキと痛む。
それでも薙刀を振る。
これは繋ぐため、守るため。
だからどうか、許してく、
ビュンッ!
帳「え――………っ!?」
薙刀を振り下ろすと同時、これまでで一番強力な操り魔法が僕の横を通る。
帳「僕……じゃない。っ、もしかして夢羅!?」
帳「夢羅!操り魔法がそっちに……っ!」
バンッ!
帳「夢羅戻ってこい命令だ!頼むから戻ってくれ!!!」
僕が呼びかけても応答はない。
だが、うっすらと姿は見える。
僕は戻ってこない夢羅を連れ戻すため、魔力が濃いところへ突っ込む。
帳「くっ……強すぎだろここの操り魔法…っ!まじでかかったら即死じゃねぇか……!?居た、夢羅!」
夢羅「来るな戻れここは危険だ!」
帳「だったら夢羅も戻れよ!?危ないんだぞ!?」
夢羅「だから……戻れ!」
ビュンッ!
………
夢羅に魔法が操り魔法が当たった音がする。
だから戻れって言ったのに…
なんで、戻らない……!?
帳「夢羅ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!お前が操られてどうすんだ!!!!」
帳「お前が自分の意志で死んでいいのは、魔王を倒して平和な時代の時だ!」
[太字][中央寄せ][明朝体]生きて帰れよ、[漢字]最初[/漢字][ふりがな]First[/ふりがな]の[漢字]破片[/漢字][ふりがな]Piece[/ふりがな]!![/明朝体][/中央寄せ][/太字]
お前が欠けてどうする、最初の破片!
次回のカギ
乃伊「サポートは任せとき!」
暁「もうやめてくれ……もう大切な人を失いたくない…」
本田「目の前に現れるなよ、怪魔。」
犬神「行くぞ魔法学校の強者たち。」
[太字][明朝体][中央寄せ]平和のための[漢字]最後[/漢字][ふりがな]Last[/ふりがな]の[漢字]破片[/漢字][ふりがな]Piece[/ふりがな][/中央寄せ][/明朝体][/太字]
その破片に、お前らはなれ。
やがて、学校全体を覆い尽くした。
そして、空の色が変わる。
赤黒い色。血のような不気味な色だった。
犬神様は我に返ったようにハッとする。
犬神「花弁!花弁は大阪、月見は札幌、私は九州に行く!」
花・月「了解」
犬神「お願いね、強者。」
[水平線]
早く行かなければ……早く行かなければ…!
私は飛行魔法の速度を上げる。
早く行かないと、魔王への対抗手段が無くなると言っても過言ではない!
私は飛行魔法の速度を下げ、だんだん高度を低くする。
タンッ……
九州第四魔法学校の玄関前へ着地し、ふぅ…と息を吐く。
犬神「……よし。」
私は玄関の扉を開け――
??「状況は分かっています」
犬神「―――え?」
私が玄関の扉を開ける前に、[太字]本田[/太字]の声が聞こえた。
私は本田にまたえ?と言う。
犬神「え、じゃあテランのことも……?」
本田「はい。―――もう手遅れということですか…」
何も言っていないはずなのに知っている本田に、私はポカーン状態。
犬神「え、何で知ってるんですか……」
本田「情報の塊を舐めないでください」
………あ。
そうだったこの人情報の塊だった………
犬神「じゃあ理解しているということでいいですね?」
本田「ええ。それより、操り魔法の援護に行ってあげてください」
犬神「え、いいんですかこれだけで」
本田「いいから行ってください」
犬神「……ありがとうございます」
[水平線]
青「どういうことじゃ、それは…」
月見「私もわかりません。ですが、最近魔王が来た時に同じようなことが短時間でしたがありました。もしかしたら、今回は似たようなことかと」
ガラッド「……青。」
青「分かっておる。行くぞガラッド、決着を付けなければいけない。」
月見「貴方がたの意志、受け取りました。では、お願いします」
[水平線]
暁「……前の操り魔法よりも能力が高い。これ……」
暁が重たい口調で喋る。
乃伊「………この操り魔法、かかったら即死……」
乃伊も震えた声で言う。
私は杖を持ち、乃伊たちを見る。
夢羅「操られている人がもう居るかもしれない。犬神様に繋ぐため、助けに行くぞ」
帳「…了解、被害者0にしろって訳ね。」
[水平線]
海「は?魔王城へ繋がっている穴……!?」
雨音「……はい。」
桃花「こりゃまた大変なことになったねぇ」
蒼井「さっきまでぶっ倒れてた人がなに言ってるんだか……ま、俺ら忘れ去られてたよね。いやぁ、俺が魔力残ってて良かったわ〜」
寿「呑気に話している場合じゃないですよ。夜凪、作戦は?」
夜凪「バレないように潜入。以上。」
桃花「こりゃまた短いねぇ…………でもさんせーい!皆もこれでいいよね?」
海「賛成」
蒼井「さんせーい♪」
寿「賛成です」
[水平線]
帳「夢羅!僕はこっち行くから、夢羅は向こうに――」
帳「夢羅?」
僕は操り魔法が強力な方へ駆け出していく夢羅を見て、ハッとして呼び止める。
帳「夢羅!?ちょっと、聞いてる!?ねぇそっちは強力の方だって!」
僕が呼び止めても、夢羅は振り返りもせずに、しかも走る速度を上げている。
僕は諦めて、自分のことをまず最優先に片付けることにした。
日本薙刀術・[漢字]清真袖返[/漢字][ふりがな]せいしんそでがえし[/ふりがな]
ザキッ!!
僕は操られ完全な怪魔になった生徒を見て、心がズキズキと痛む。
それでも薙刀を振る。
これは繋ぐため、守るため。
だからどうか、許してく、
ビュンッ!
帳「え――………っ!?」
薙刀を振り下ろすと同時、これまでで一番強力な操り魔法が僕の横を通る。
帳「僕……じゃない。っ、もしかして夢羅!?」
帳「夢羅!操り魔法がそっちに……っ!」
バンッ!
帳「夢羅戻ってこい命令だ!頼むから戻ってくれ!!!」
僕が呼びかけても応答はない。
だが、うっすらと姿は見える。
僕は戻ってこない夢羅を連れ戻すため、魔力が濃いところへ突っ込む。
帳「くっ……強すぎだろここの操り魔法…っ!まじでかかったら即死じゃねぇか……!?居た、夢羅!」
夢羅「来るな戻れここは危険だ!」
帳「だったら夢羅も戻れよ!?危ないんだぞ!?」
夢羅「だから……戻れ!」
ビュンッ!
………
夢羅に魔法が操り魔法が当たった音がする。
だから戻れって言ったのに…
なんで、戻らない……!?
帳「夢羅ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!お前が操られてどうすんだ!!!!」
帳「お前が自分の意志で死んでいいのは、魔王を倒して平和な時代の時だ!」
[太字][中央寄せ][明朝体]生きて帰れよ、[漢字]最初[/漢字][ふりがな]First[/ふりがな]の[漢字]破片[/漢字][ふりがな]Piece[/ふりがな]!![/明朝体][/中央寄せ][/太字]
お前が欠けてどうする、最初の破片!
次回のカギ
乃伊「サポートは任せとき!」
暁「もうやめてくれ……もう大切な人を失いたくない…」
本田「目の前に現れるなよ、怪魔。」
犬神「行くぞ魔法学校の強者たち。」
[太字][明朝体][中央寄せ]平和のための[漢字]最後[/漢字][ふりがな]Last[/ふりがな]の[漢字]破片[/漢字][ふりがな]Piece[/ふりがな][/中央寄せ][/明朝体][/太字]
その破片に、お前らはなれ。