魔法学校の強者たち
??「ちょちょちょ、ちょっと!!」
突然誰かの声が聞こえて、聞こえた方へ向く。と。
ゼェゼェハァハァしながら走ってきている花弁と犬神様、教頭先生が。
3人とも無事だ。いや今無事と言っていいのか……
でも、生きている。
息もしっかりしている。いやゼェゼェハァハァしている今しっかりしていると言っていいのか……
まぁそんなことは置いといて。
私は雨音さんのお陰で面倒臭い説明をしなかったけど、それどころじゃない。
雨音さんが頑張って説明したことなんてどうでもいいくらい、テランのことを聞いている3人衆。
傍から見れば不審者みたい……けど、気持ちは分かる。
だって、九州魔法学校のトップがテランだったなんて、所見で聞いたら腰抜かすわ。
そんくらい衝撃のこと。
質問が飛び交うのは当たり前………なのかな。
それで、一番困ったのはどう説明するかってこと。
九州以外の他の学校はいいとして、その九州はどうやって説明するか考えなければいけない。
しかも柊真は生徒から結構信頼されていたらしい。
となると。
信じる訳ない……よね。
私達はそれを解決すべく、うーんと唸っていたのだが。
私はハッと、会話に参加していない帳へ目を向けた。
さっきから様子がおかしい。
ずっと俯いて、ぼーっとしているような……
帳「[太字]魔力を感じる。[/太字]」
私が話しかけようとした時、ポツリと帳が呟いた。
“魔力を感じる”?
私には一切感じないんですけど…
その帳の一言に、乃伊達も探知をしだす。
私は変なことを言っていると思い、帳の方へ駆け寄る。
夢羅「……うーん、感知できない…」
帳の近くで探知をしてみたが、特別そこに魔力があるという訳でもなく、感知が出来なかった。
ついに犬神様達も感知をしだしたが、何も無いよと呟く。
夢羅「何デタラメ言ってるの、帳。」
私は追い打ちをかける。
乃伊「?何も感じないのやけど?」
暁「何言ってんだお前……」
乃伊も暁も首を傾げる。
そりゃそうだ。魔力なんて感じないし、テランはもう居ない。
まさか、帳も怪魔……?
探りを入れようと詰め寄ろうと、帳のことを見つめる。
帳「だから、魔力が―――」
夢羅「もしかして、帳も怪魔?」
私は帳が言い終わる前に追い詰める。
おかしい。
魔力が無いのに何故あると言うのか。
だって、無人島に人が居ると主張出来る?
居たらそこはもう有人島になる。
そういうことだ。
皆、わからないと言っているのに。
なんで帳だけあると言うんだ?
やっぱり怪魔なのか?
私は元々怪魔だから分かる。
怪魔は魔力で仲間がどこに居るか分かる。
もし帳が怪魔だとしたら仲間の居場所が分かるはずだ。
え?私はどうだったか?
私は仲間との関係を壊したからね。
そう、仲間は同盟みたいなもの。
仲間同士で魔力を繋げると居場所が分かる。
私はヘートとしか同盟を繋げてないから、ヘート以外居場所がわからなかったってこと。
ま、それはもういいんだけど。
もし帳が怪魔だったらどうしよう。
怪しすぎる。
犬神様でさえ魔力が無いと言っている。
ならもう、帳は怪魔か?
雨音「……うーん…」
雨音さんもよくわからないと言う。
私達は帳に疑いをかける。
そんな私達をまんざらでもないように、帳がこちらを向く。
その眼は、何かを探しているようで―――
帳「[太字]直下だ、この魔法学校の直下に―――[/太字]」
[太字][中央寄せ]見つけた。[/中央寄せ][/太字]
夢羅「え?」
[太字][明朝体][中央寄せ]魔王城の在処を。[/中央寄せ][/明朝体][/太字]
次回のカギ
雨音「……っ!?なんで校庭にあんなのが……!?」
夢羅「なんだ………これ、見たことも聞いたこともない……!」
犬神「―――月見。」
月見「…これは…………」
魔王「テランが死んだか。まぁ、いい仕事をしてくれた。さぁ魔法学校の強者たちよ、貴様らに地獄を見せる時が来たようだ。」
狐梨亀屋が居なくなった今、貴様らはもう為すすべなし。
魔力を奪い、人類を滅亡させる。
それが私の夢にまで見た計画……
[太字][中央寄せ][明朝体]人類滅亡前夜[/明朝体][/中央寄せ][/太字]
なのだから、楽しもうじゃないか。
突然誰かの声が聞こえて、聞こえた方へ向く。と。
ゼェゼェハァハァしながら走ってきている花弁と犬神様、教頭先生が。
3人とも無事だ。いや今無事と言っていいのか……
でも、生きている。
息もしっかりしている。いやゼェゼェハァハァしている今しっかりしていると言っていいのか……
まぁそんなことは置いといて。
私は雨音さんのお陰で面倒臭い説明をしなかったけど、それどころじゃない。
雨音さんが頑張って説明したことなんてどうでもいいくらい、テランのことを聞いている3人衆。
傍から見れば不審者みたい……けど、気持ちは分かる。
だって、九州魔法学校のトップがテランだったなんて、所見で聞いたら腰抜かすわ。
そんくらい衝撃のこと。
質問が飛び交うのは当たり前………なのかな。
それで、一番困ったのはどう説明するかってこと。
九州以外の他の学校はいいとして、その九州はどうやって説明するか考えなければいけない。
しかも柊真は生徒から結構信頼されていたらしい。
となると。
信じる訳ない……よね。
私達はそれを解決すべく、うーんと唸っていたのだが。
私はハッと、会話に参加していない帳へ目を向けた。
さっきから様子がおかしい。
ずっと俯いて、ぼーっとしているような……
帳「[太字]魔力を感じる。[/太字]」
私が話しかけようとした時、ポツリと帳が呟いた。
“魔力を感じる”?
私には一切感じないんですけど…
その帳の一言に、乃伊達も探知をしだす。
私は変なことを言っていると思い、帳の方へ駆け寄る。
夢羅「……うーん、感知できない…」
帳の近くで探知をしてみたが、特別そこに魔力があるという訳でもなく、感知が出来なかった。
ついに犬神様達も感知をしだしたが、何も無いよと呟く。
夢羅「何デタラメ言ってるの、帳。」
私は追い打ちをかける。
乃伊「?何も感じないのやけど?」
暁「何言ってんだお前……」
乃伊も暁も首を傾げる。
そりゃそうだ。魔力なんて感じないし、テランはもう居ない。
まさか、帳も怪魔……?
探りを入れようと詰め寄ろうと、帳のことを見つめる。
帳「だから、魔力が―――」
夢羅「もしかして、帳も怪魔?」
私は帳が言い終わる前に追い詰める。
おかしい。
魔力が無いのに何故あると言うのか。
だって、無人島に人が居ると主張出来る?
居たらそこはもう有人島になる。
そういうことだ。
皆、わからないと言っているのに。
なんで帳だけあると言うんだ?
やっぱり怪魔なのか?
私は元々怪魔だから分かる。
怪魔は魔力で仲間がどこに居るか分かる。
もし帳が怪魔だとしたら仲間の居場所が分かるはずだ。
え?私はどうだったか?
私は仲間との関係を壊したからね。
そう、仲間は同盟みたいなもの。
仲間同士で魔力を繋げると居場所が分かる。
私はヘートとしか同盟を繋げてないから、ヘート以外居場所がわからなかったってこと。
ま、それはもういいんだけど。
もし帳が怪魔だったらどうしよう。
怪しすぎる。
犬神様でさえ魔力が無いと言っている。
ならもう、帳は怪魔か?
雨音「……うーん…」
雨音さんもよくわからないと言う。
私達は帳に疑いをかける。
そんな私達をまんざらでもないように、帳がこちらを向く。
その眼は、何かを探しているようで―――
帳「[太字]直下だ、この魔法学校の直下に―――[/太字]」
[太字][中央寄せ]見つけた。[/中央寄せ][/太字]
夢羅「え?」
[太字][明朝体][中央寄せ]魔王城の在処を。[/中央寄せ][/明朝体][/太字]
次回のカギ
雨音「……っ!?なんで校庭にあんなのが……!?」
夢羅「なんだ………これ、見たことも聞いたこともない……!」
犬神「―――月見。」
月見「…これは…………」
魔王「テランが死んだか。まぁ、いい仕事をしてくれた。さぁ魔法学校の強者たちよ、貴様らに地獄を見せる時が来たようだ。」
狐梨亀屋が居なくなった今、貴様らはもう為すすべなし。
魔力を奪い、人類を滅亡させる。
それが私の夢にまで見た計画……
[太字][中央寄せ][明朝体]人類滅亡前夜[/明朝体][/中央寄せ][/太字]
なのだから、楽しもうじゃないか。