魔法学校の強者たち
テランが消えた数分後。
皆が何も言わずに黙りこくっていた時。
雨音さんが口を開いた。
雨音「あいつは才能が嫌いなんだよ。ま、そうなった出来事は私だけしか知らないけどね。」
急にテランのことを話し出して、僕は、いや僕達は首を傾げる。
そんな僕達を見てああ、と気付いたのか、魔法でモニターを作った。
雨音「皆は怪魔のことなんて知りたくもないだろうけど、あいつがあんなんになるまでの出来事をチラ見せしようか。」
雨音さんはモニターの前で手を[漢字]翳[/漢字][ふりがな]かざ[/ふりがな]す。
すると、モニターに柊真?テラン?のような人が写った。
雨音「これから君達にはテランの過去に入ってもらう。覚悟がある人だけ、入って。」
暁「――!……」
雨音「…暁さんですね。入りますか?」
暁は顔を強張らせる。
それでも、暁は雨音さんをしっかり見つめた。
暁「入ります。」
僕は暁がそう言ってくれて肩の荷が下りた。気がした。
いやだって!!だってほっと出来る訳じゃない。
[太字]僕だって行くんだ。入るんだ。[/太字]
多分、夢羅も乃伊もそう思っているはず。
と、思った同時。
犬神さんと月見さんの声が聞こえる。
乃伊「あー、すっかり忘れてしもた…」
乃伊の一言に、僕らはあー…と気付く。
そういえば、犬神さんたちも魔法かけられてたんだったー……
色々説明するの大変だなぁと遠い目をしていた時、雨音さんが苦笑いをしながらこう言った。
雨音「大丈夫だよ、説明を付けておく。……んー、[漢字]夢羅と乃伊[/漢字][ふりがな]君たち[/ふりがな]も大丈夫そうだね。それじゃ、記憶に―――。」
乃伊「待ってや……あ、………待ってください。」
雨音「ん?あー…」
乃伊「一週間ほど時間をおいていいですか?頭の整理がまだ追いついていなくて……」
雨音「…OK。」
乃伊って何かと慎重だよね。
まぁ、僕も整理が追いついてないからな…
っていうか、雨音さん、心読んでる気がする!!!
雨音「あ…すみません、そういう魔法なので…」
夢羅「…え……?」
心を読む魔法!?
てことは――
野村「[漢字]レジェーレ[/漢字][ふりがな]ほぼ読む魔法[/ふりがな]…ですね。」
いやなんだよほぼ読む魔法て。
まぁでも、結構使い勝手は良さそう。
じゃなくて。
僕達は記憶のことで整理をしなければいけない。
そして、テランの過去に入らなければいけない。
やることが多い…けど、やらなければいけない。
雨音「流石、帳さんです。……では、私は調査を――」
ジャッ!
?ラ?「あ〜ま〜ね〜。何勝手に入ろうとしてんのさ?」
帳「壁に耳あり障子に目あり。」
ザザッ!
雨音「過去どころでは無さそうだ。……[漢字]レジェーレ[/漢字][ふりがな]ほぼ読む魔法[/ふりがな]」
皆が何も言わずに黙りこくっていた時。
雨音さんが口を開いた。
雨音「あいつは才能が嫌いなんだよ。ま、そうなった出来事は私だけしか知らないけどね。」
急にテランのことを話し出して、僕は、いや僕達は首を傾げる。
そんな僕達を見てああ、と気付いたのか、魔法でモニターを作った。
雨音「皆は怪魔のことなんて知りたくもないだろうけど、あいつがあんなんになるまでの出来事をチラ見せしようか。」
雨音さんはモニターの前で手を[漢字]翳[/漢字][ふりがな]かざ[/ふりがな]す。
すると、モニターに柊真?テラン?のような人が写った。
雨音「これから君達にはテランの過去に入ってもらう。覚悟がある人だけ、入って。」
暁「――!……」
雨音「…暁さんですね。入りますか?」
暁は顔を強張らせる。
それでも、暁は雨音さんをしっかり見つめた。
暁「入ります。」
僕は暁がそう言ってくれて肩の荷が下りた。気がした。
いやだって!!だってほっと出来る訳じゃない。
[太字]僕だって行くんだ。入るんだ。[/太字]
多分、夢羅も乃伊もそう思っているはず。
と、思った同時。
犬神さんと月見さんの声が聞こえる。
乃伊「あー、すっかり忘れてしもた…」
乃伊の一言に、僕らはあー…と気付く。
そういえば、犬神さんたちも魔法かけられてたんだったー……
色々説明するの大変だなぁと遠い目をしていた時、雨音さんが苦笑いをしながらこう言った。
雨音「大丈夫だよ、説明を付けておく。……んー、[漢字]夢羅と乃伊[/漢字][ふりがな]君たち[/ふりがな]も大丈夫そうだね。それじゃ、記憶に―――。」
乃伊「待ってや……あ、………待ってください。」
雨音「ん?あー…」
乃伊「一週間ほど時間をおいていいですか?頭の整理がまだ追いついていなくて……」
雨音「…OK。」
乃伊って何かと慎重だよね。
まぁ、僕も整理が追いついてないからな…
っていうか、雨音さん、心読んでる気がする!!!
雨音「あ…すみません、そういう魔法なので…」
夢羅「…え……?」
心を読む魔法!?
てことは――
野村「[漢字]レジェーレ[/漢字][ふりがな]ほぼ読む魔法[/ふりがな]…ですね。」
いやなんだよほぼ読む魔法て。
まぁでも、結構使い勝手は良さそう。
じゃなくて。
僕達は記憶のことで整理をしなければいけない。
そして、テランの過去に入らなければいけない。
やることが多い…けど、やらなければいけない。
雨音「流石、帳さんです。……では、私は調査を――」
ジャッ!
?ラ?「あ〜ま〜ね〜。何勝手に入ろうとしてんのさ?」
帳「壁に耳あり障子に目あり。」
ザザッ!
雨音「過去どころでは無さそうだ。……[漢字]レジェーレ[/漢字][ふりがな]ほぼ読む魔法[/ふりがな]」