魔法学校の強者たち
野村「柊真さんが来ました!」
暁「了解。ありがとう」
ガラッ……
柊真「呼ばれたみたいだけど…なにかよ、」
ザンッ!
ガギィンッ…
柊真「急にどした?びっくりするなぁ」
柊真は咄嗟に防御壁を展開する。
だが、柊真の目に写ったのは、敵意の眼差し。
夢羅たちが杖を柊真に向ける。
そして、夢羅は獣を見るような目でこう言った。
夢羅「柊真。私達と深く関わっているのはお前だ。何を隠しているのかは知らない。だから、全て話せ。然もなくば殺す。」
夢羅が杖に魔力を込める。
そんな夢羅たちを見て、柊真は乾いた笑いを零す。
柊真「なんだよ、呼ばれたのってこの為?」
笑いが保健室に響く。
感情を読み取れないほどの笑い声。
笑っているはずなのに恐怖を感じる。
身構えている夢羅たちを安心させるためか、さらなる恐怖に陥れるためなのか。
柊真は続けてこう言った。
柊真「別に、殺してもいいけどさ。後々後悔するよ?」
夢羅「そんなことはどうでもいい。―――聞きたいのは一つ。」
夢羅「私達の過去は怪魔と関係している。怪魔から人間になった私、魔王によって殺された狐梨亀屋の生まれ変わりの乃伊、[漢字]私[/漢字][ふりがな]デュベル[/ふりがな]から復活させた、呪をかけられた刀を使っている帳、そして両親と妹を怪魔によって殺された暁。これは全て怪魔と少しでも関わっている。」
柊真「だからぁ、それがなんなの?俺が何に関わっているの?」
夢羅「チッ……クソが、お前は[太字][大文字]テラン[/大文字][/太字]だろうが。嘘を付いて今までやってきた、ゴミクズなんだよ。」
それを聞いた瞬間、柊真はため息をつく。
柊真「……はぁ。知られたなら仕方ないか…」
そんな柊真を見て、暁は怒りの眼で見つめる。
暁「……何故そんなに潔い?お前は魔法使いを最も殺しているやつだ。しかもその殺した中には魔法使いだけじゃない、俺の家族さえも入って――!」
ジュッ……
暁が言い終わる前に、焼ける音がした。
それと同時に、夢羅の驚きながらも苦しそうなが聞こえる。
夢羅「!?痛…っ!」
夢羅の身体が火傷している。
だが、全身じゃない。
[太字][漢字]柊真[/漢字][ふりがな]テラン[/ふりがな]の魔力に触れた部分だけ、火傷をしている。[/太字]
乃伊「夢…羅?夢羅!?」
火傷はどんどん広がっていく。
苦しむ夢羅を見て、テランが嘲笑う。
テラン「ははっ、俺の魔力は[漢字]混血[/漢字][ふりがな]ハーフ[/ふりがな]が触れたら火傷する魔力になってんだよ。俺はよぉ、素晴らしい怪魔になったにも関わらず人間になろうとするやつが大嫌いなんだよ。だからそういうやつだけ痛い目を見る、そんな魔力を作ったんだ。」
テラン「――まぁでも、そういう志だけは認めようかな。じゃ、まぁそういうことで。今日は戦わないしさ。ばいばー、」
??「逃がすかよ。」
テランが消えようとした時、誰かがテランに魔法を放った。
そこに居たのは―――。
テラン「お久しぶりぃ、どお?怪魔案件進んでる?雨音。」
雨音――。
この世界でよく知られている、本名[太字]鳳凰雨音。[/明朝体]
そう、鳳凰柊真の姉だ。
雨音「ハワイから知らせがあったんだよ。お前らが魔法学校と戦っているって。[太字]ノルウェーの怪魔事務所の人数が4人で良かったけど、2人のところだったら終わりだったわ。ま、そんなことはどうでもよくて。………柊真。[/太字]」
夢羅はハッとする。
だって、怪魔事務所はハワイしかないと思っていたから。
なんでノルウェーに怪魔事務所があるのかと。
そう思っているのも束の間、雨音が続ける。
雨音「お前を殺しに来た。テラン。」
そう言った雨音に、テランは背を向ける。
テラン「いや、もう帰りたいし。じゃ。」
雨音が魔法をもう一度撃つ前に、テランは消えてしまった。
残された夢羅たち、そして雨音は消えていった場所をただ眺めていた――。
暁「了解。ありがとう」
ガラッ……
柊真「呼ばれたみたいだけど…なにかよ、」
ザンッ!
ガギィンッ…
柊真「急にどした?びっくりするなぁ」
柊真は咄嗟に防御壁を展開する。
だが、柊真の目に写ったのは、敵意の眼差し。
夢羅たちが杖を柊真に向ける。
そして、夢羅は獣を見るような目でこう言った。
夢羅「柊真。私達と深く関わっているのはお前だ。何を隠しているのかは知らない。だから、全て話せ。然もなくば殺す。」
夢羅が杖に魔力を込める。
そんな夢羅たちを見て、柊真は乾いた笑いを零す。
柊真「なんだよ、呼ばれたのってこの為?」
笑いが保健室に響く。
感情を読み取れないほどの笑い声。
笑っているはずなのに恐怖を感じる。
身構えている夢羅たちを安心させるためか、さらなる恐怖に陥れるためなのか。
柊真は続けてこう言った。
柊真「別に、殺してもいいけどさ。後々後悔するよ?」
夢羅「そんなことはどうでもいい。―――聞きたいのは一つ。」
夢羅「私達の過去は怪魔と関係している。怪魔から人間になった私、魔王によって殺された狐梨亀屋の生まれ変わりの乃伊、[漢字]私[/漢字][ふりがな]デュベル[/ふりがな]から復活させた、呪をかけられた刀を使っている帳、そして両親と妹を怪魔によって殺された暁。これは全て怪魔と少しでも関わっている。」
柊真「だからぁ、それがなんなの?俺が何に関わっているの?」
夢羅「チッ……クソが、お前は[太字][大文字]テラン[/大文字][/太字]だろうが。嘘を付いて今までやってきた、ゴミクズなんだよ。」
それを聞いた瞬間、柊真はため息をつく。
柊真「……はぁ。知られたなら仕方ないか…」
そんな柊真を見て、暁は怒りの眼で見つめる。
暁「……何故そんなに潔い?お前は魔法使いを最も殺しているやつだ。しかもその殺した中には魔法使いだけじゃない、俺の家族さえも入って――!」
ジュッ……
暁が言い終わる前に、焼ける音がした。
それと同時に、夢羅の驚きながらも苦しそうなが聞こえる。
夢羅「!?痛…っ!」
夢羅の身体が火傷している。
だが、全身じゃない。
[太字][漢字]柊真[/漢字][ふりがな]テラン[/ふりがな]の魔力に触れた部分だけ、火傷をしている。[/太字]
乃伊「夢…羅?夢羅!?」
火傷はどんどん広がっていく。
苦しむ夢羅を見て、テランが嘲笑う。
テラン「ははっ、俺の魔力は[漢字]混血[/漢字][ふりがな]ハーフ[/ふりがな]が触れたら火傷する魔力になってんだよ。俺はよぉ、素晴らしい怪魔になったにも関わらず人間になろうとするやつが大嫌いなんだよ。だからそういうやつだけ痛い目を見る、そんな魔力を作ったんだ。」
テラン「――まぁでも、そういう志だけは認めようかな。じゃ、まぁそういうことで。今日は戦わないしさ。ばいばー、」
??「逃がすかよ。」
テランが消えようとした時、誰かがテランに魔法を放った。
そこに居たのは―――。
テラン「お久しぶりぃ、どお?怪魔案件進んでる?雨音。」
雨音――。
この世界でよく知られている、本名[太字]鳳凰雨音。[/明朝体]
そう、鳳凰柊真の姉だ。
雨音「ハワイから知らせがあったんだよ。お前らが魔法学校と戦っているって。[太字]ノルウェーの怪魔事務所の人数が4人で良かったけど、2人のところだったら終わりだったわ。ま、そんなことはどうでもよくて。………柊真。[/太字]」
夢羅はハッとする。
だって、怪魔事務所はハワイしかないと思っていたから。
なんでノルウェーに怪魔事務所があるのかと。
そう思っているのも束の間、雨音が続ける。
雨音「お前を殺しに来た。テラン。」
そう言った雨音に、テランは背を向ける。
テラン「いや、もう帰りたいし。じゃ。」
雨音が魔法をもう一度撃つ前に、テランは消えてしまった。
残された夢羅たち、そして雨音は消えていった場所をただ眺めていた――。