L○NEｯ！
沈黙を破ったのは、犬神様のスマホ。
犬神様はL○NEを開き、メッセージを読む。
何故か、犬神様の表情がどんどん険しくなっている。
読み終わったのか、こちらを向いた瞬間こう言った。
犬神「帰るぞ！」
は？
一同、ぽかぁーん状態。
それについて誰よりも早く言及したのは、大介。
大介「犬神さんが言うなら帰ったほうがいいですね。」
大介まで！？
いや……従いたいんだけども…ね？
乃伊「観光したかったぁぁぁぁぁ！！！」
うん！同じ！
そりゃそうよ。せっかくハワイに来たのに戦っただけで観光出来ないって…


[太字][大文字][中央寄せ]ショック。[/中央寄せ][/大文字][/太字]


いつもならしょうがないけど、今はしょうがなくない。
はぁ…なんでこんなに犬神様は潔いんだ……


[水平線]


ということで。
至急帰国しまして。
魔法学校に帰ってきて参りました。
っあーーーー…！
パワースポットとか、絶景とかぁ……
行きたかったぁぁぁぁぁぁぁ！
みんなも同じ気持ちなのか、表情があまりよろしく無い。
ほんでもって連絡をした張本人、月見シロ(教頭先生)に凸った。
なんでか知らんけど、花弁も居る。
ま、ここまではよかった。(観光できなかったのは良くなかった。(どこまで引きずってんだ))
教頭先生の顔が険しい。
そして、こう話した。
月見「魔王が来た。そして、知っているだろうが神殿の反応、聖書の反応が消えた。これは全て怪魔の仕業。」
犬・帳・暁・乃・夢「え、」
魔王が来た？
どゆこと？
魔王が来るなんてこと、歴史上一度も――、
ｺﾂｯ…ｺﾂｯ…
？？「流石です、よくわかりましたね」
っ怪魔！？
杖を構えようとしたが、怪魔の目には殺意はない。
暁「誰だよ、お前」
？？「名乗るほどではありません。」
暁「名前を聞いてんだよ」
？？「わかりました。私の名前はテラン。魔王側近の一人です。」
そいつがそう言った瞬間、背筋が凍てついた。

[太字]聞いたことがある。知らないはずなのに。[/太字]