俺は魔力を解放し、同時に杖に力を込める。
頼むよ、[漢字]杖[/漢字][ふりがな]相棒[/ふりがな]。
ﾄﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ！
大介「な…！？この重い魔法の連発攻撃！？っ桃花！」
桃花「大剣で防ぎきれると思うか！？…ぐあっ…！」
蒼井「む、無理無理無理無理！無理だってぇ！！」
夜凪「無理。大介、扇！」
大介「クソッ、切れても知りませんよ！？」
ｻﾞｯ！
……ﾋﾞﾘｯ！
大介「ほら、言ったじゃないですか……」
大介たちは魔法に飲み込まれていく。
俺はこの出来事があっという間すぎて、少しの間、信じられずに居た。
でも…俺、勝ったんだよな？
……良かった。本当に。
でも、まだ終わっていない。
犬神さんはまだ戦っている。
俺は犬神さんの方へ目を向けた。
俺は目を見開いた。
暁「犬神さんって、こんなふうに戦うか？」

[水平線]
暁「はぁっ…はぁっ……犬神さん…っ！」
俺は[漢字]匍匐[/漢字][ふりがな]ほふく[/ふりがな]前進(？)をしながら犬神さんの近くへと移動する。
俺は目を見開いた。
だって、こんな戦いを見たことがな、
ｺﾞｳｯ！
え？
ﾋﾞｭﾝｯ！
ﾊﾟｷｯ
ﾄﾞｫﾝｯ！
ｶﾞﾝｯ
ﾊﾞﾘｯ！
ﾋｭﾝｯ！
なんだこの乱打戦、見たことない。
それに加えて犬神さんがこんな戦い方をしているのも見たことない。
こんなん乱暴すぎる…[漢字]初心者が戦っているみたい[/漢字][ふりがな]とにかく魔法を撃ち続ける[/ふりがな]だ。
犬神さん、どうしちまったんだよ…！
そう思っているのは俺だけじゃない。
夢羅も、帳も、乃伊もだ。
そう感じている間にもますます魔法が強くなる。
このままだと魔力切れで…
って何失礼なこと思ってるんだ俺は！
犬神さんを甘く見す、
ﾄﾞｺﾞｫｯ………！
暁「っ！？待てこのままだと、」
俺は犬神さんに目を向けた瞬間、目の前に迫りくる魔法が。
やっぱり、甘く見過ぎたら駄目なんだよぉ…！
帳「防げるか！？暁！」
あ、そうだった…魔法…
つか魔力切れてんのにこんな強力な魔法を防げと！？
帳、あいつ無理難題言い過ぎだろ！
俺は声にならないことを心の中で叫ぶ。
その間にも魔力が迫ってくる。
駄目だ、死ぬ―――っ！
死を覚悟したその時。
俺は信じられない光景を目にした。
[太字]ﾊﾞﾝｯ！[/太字]
[太字]弾丸が迫りくる魔法をかき消した。[/太字]
帳「お前…！？」
帳が目を見開く。
目の前に居たのは、敵の[漢字]射撃手[/漢字][ふりがな]スナイパー[/ふりがな]だった。