魔法学校の強者たち
バチッ…バチバチッ…
魔力が解放されていくのが分かる。
それと同時に、自分の体力が削られていく。
それでも俺はやらないといけない。
俺は変わりたい。
こんな人任せな俺を、他人に安心して任されるようになりたい。
そんな強欲な俺を、神様は許してくれるのか?
いや、許しても許さなくてもどっちでもいい。
自分の手で、自分を変えたい。
あの時の俺を、今とても恨んで居るから。
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
6年前。
暁「なぁ母さん。俺ってさ、魔法使いになれると思う?」
??「ん?どうしたの急に。…そうだねぇ、私はなれると思うよ。」
暁「そう!?良かった………でもさ、俺があんな重い魔法を使えると思う?」
??「んー……暁ならきっとできるよ!お母さんは、信じてる。じゃ、魔法使いになったら毎日特訓しよう!ね?」
暁「いいの!?母さん!?俺、めっちゃ嬉しい!」
??「ふふ、それは良かった!」
3年後。
ザーーーーーーー……
暁「どうして……」
俺はただ呆然と、窓の外を見るしかなかった。
雨の中、外で倒れそうになりながら戦う母。
それを楽しんでいるかの様に、嘲笑う怪魔。
俺は泣きながら窓を開けて叫んだ。
早く家に入って、早く……って。
それでも母はこっちを向いて、笑ってこう言った。
ありがとうね、暁。お前は自慢の息子だ。って。
俺にはそれが最期の言葉としか認識出来なくて、まだ言いたい事があるのに、口が動かなかった。
喉が痛い。
胸が痛い。
言おうとすると、頭に激痛が走って。
俺は何も言えなかった。
最期なのに。
何も言えないまま見ていた。
そして、母が怪魔に取り込まれるのを、ずっと見るだけだった。
悲しいはずなのに、涙が出ない。
というか、悲しい思いもなかった。
……俺は怒りの方が強かった。
怪魔への怒りが。
許せなかった。
こんなにも無力な自分が。
もっと強ければ、助けられたのかもしれない。
もっと早く魔法使いになっていれば、こんな事にはならなかった。
その後、どっと悲しみが来て。
ずっと、泣いていた。
夜なんて寝れなかった。
雨の日は怖かった。
怪魔を見ると、泣きそうになって。
でも、こんな所で泣く俺はなんなのかって。
母のために、立ち向かうしかなかった。
その時から俺は、母のために戦った。
身体がボロボロになっても、死にそうになっても。
俺は母のためなら何でもする。
努力が報われなくても。
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
暁「うああああああああああああああああっ!!」
帳「暁……?」
乃伊「暁…!?何して…うっ……」
夢羅「暁!無理はするなぁっ!」
心配はありがたい。けど。
俺は勝たないといけない!
魔王に勝って、仇を討つために!
まだ死ぬなよ、俺。
死んだら母のためじゃない。
頼むぞ、杖。
俺は変わる。必ず変わってやる。
雷電発火・連発攻撃
ドババババババババババッ!
大介「!?なんなんですかこの攻撃!?こんな重さで───、ていうかこの魔法、無差別攻撃……!?」
蒼井「捌ききれない、桃花ぁぁ!」
桃花「私だって限界があるっつーの!ってえ?この衝撃波でもかき消す事出来ないんだけど………!?」
夜凪「……チッ、しょうがない。これ使うか。」
特大砲火・集中攻撃
ババババババババババ……バッキン!!
夜凪「はぁ!?何金属みたいに割れてんだよ!……もしかして──────」
乃伊「繋げたで……暁…!」
乃伊!?なんでこんな……っ!
暁「馬鹿お前!お前は下がって休んでろよ!」
なんで俺のためにやるんだ!?
やっぱり俺は人任せで出来損ない人間で…………!
帳「………暁。お前は人任せじゃねぇよ。逆に、任せてもらってんじゃねぇか。」
暁「んだよ!お世辞かよ!?」
帳「いいや。……だってほら、夢羅、乃伊、俺が戦えなくなって、こんな状態じゃん?なのにお前は僕らの相手もいるのにそうやってやり合ってる。それだけで任せられてんだよ。馬鹿はお前だろうが。早く気付けよ。勝つために、周りの人が繋いでくれたんじゃねぇか。ま、でも負けた人が言うのもあれなんだけどね」
暁「帳……」
なんだよそれ、俺が任される人間なのか?
だとしたら、めちゃくちゃ嬉しいよ…!
バババババッ!
大介「クソッ、キリがない!扇で対処します!」
もう、それは効かねぇって────!
バンッ!
魔力が解放されていくのが分かる。
それと同時に、自分の体力が削られていく。
それでも俺はやらないといけない。
俺は変わりたい。
こんな人任せな俺を、他人に安心して任されるようになりたい。
そんな強欲な俺を、神様は許してくれるのか?
いや、許しても許さなくてもどっちでもいい。
自分の手で、自分を変えたい。
あの時の俺を、今とても恨んで居るから。
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
6年前。
暁「なぁ母さん。俺ってさ、魔法使いになれると思う?」
??「ん?どうしたの急に。…そうだねぇ、私はなれると思うよ。」
暁「そう!?良かった………でもさ、俺があんな重い魔法を使えると思う?」
??「んー……暁ならきっとできるよ!お母さんは、信じてる。じゃ、魔法使いになったら毎日特訓しよう!ね?」
暁「いいの!?母さん!?俺、めっちゃ嬉しい!」
??「ふふ、それは良かった!」
3年後。
ザーーーーーーー……
暁「どうして……」
俺はただ呆然と、窓の外を見るしかなかった。
雨の中、外で倒れそうになりながら戦う母。
それを楽しんでいるかの様に、嘲笑う怪魔。
俺は泣きながら窓を開けて叫んだ。
早く家に入って、早く……って。
それでも母はこっちを向いて、笑ってこう言った。
ありがとうね、暁。お前は自慢の息子だ。って。
俺にはそれが最期の言葉としか認識出来なくて、まだ言いたい事があるのに、口が動かなかった。
喉が痛い。
胸が痛い。
言おうとすると、頭に激痛が走って。
俺は何も言えなかった。
最期なのに。
何も言えないまま見ていた。
そして、母が怪魔に取り込まれるのを、ずっと見るだけだった。
悲しいはずなのに、涙が出ない。
というか、悲しい思いもなかった。
……俺は怒りの方が強かった。
怪魔への怒りが。
許せなかった。
こんなにも無力な自分が。
もっと強ければ、助けられたのかもしれない。
もっと早く魔法使いになっていれば、こんな事にはならなかった。
その後、どっと悲しみが来て。
ずっと、泣いていた。
夜なんて寝れなかった。
雨の日は怖かった。
怪魔を見ると、泣きそうになって。
でも、こんな所で泣く俺はなんなのかって。
母のために、立ち向かうしかなかった。
その時から俺は、母のために戦った。
身体がボロボロになっても、死にそうになっても。
俺は母のためなら何でもする。
努力が報われなくても。
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
暁「うああああああああああああああああっ!!」
帳「暁……?」
乃伊「暁…!?何して…うっ……」
夢羅「暁!無理はするなぁっ!」
心配はありがたい。けど。
俺は勝たないといけない!
魔王に勝って、仇を討つために!
まだ死ぬなよ、俺。
死んだら母のためじゃない。
頼むぞ、杖。
俺は変わる。必ず変わってやる。
雷電発火・連発攻撃
ドババババババババババッ!
大介「!?なんなんですかこの攻撃!?こんな重さで───、ていうかこの魔法、無差別攻撃……!?」
蒼井「捌ききれない、桃花ぁぁ!」
桃花「私だって限界があるっつーの!ってえ?この衝撃波でもかき消す事出来ないんだけど………!?」
夜凪「……チッ、しょうがない。これ使うか。」
特大砲火・集中攻撃
ババババババババババ……バッキン!!
夜凪「はぁ!?何金属みたいに割れてんだよ!……もしかして──────」
乃伊「繋げたで……暁…!」
乃伊!?なんでこんな……っ!
暁「馬鹿お前!お前は下がって休んでろよ!」
なんで俺のためにやるんだ!?
やっぱり俺は人任せで出来損ない人間で…………!
帳「………暁。お前は人任せじゃねぇよ。逆に、任せてもらってんじゃねぇか。」
暁「んだよ!お世辞かよ!?」
帳「いいや。……だってほら、夢羅、乃伊、俺が戦えなくなって、こんな状態じゃん?なのにお前は僕らの相手もいるのにそうやってやり合ってる。それだけで任せられてんだよ。馬鹿はお前だろうが。早く気付けよ。勝つために、周りの人が繋いでくれたんじゃねぇか。ま、でも負けた人が言うのもあれなんだけどね」
暁「帳……」
なんだよそれ、俺が任される人間なのか?
だとしたら、めちゃくちゃ嬉しいよ…!
バババババッ!
大介「クソッ、キリがない!扇で対処します!」
もう、それは効かねぇって────!
バンッ!