魔法学校の強者たち
夢羅達が事務所と戦う、1時間前。
東京第一魔法学校では、大変な事が起きていた。
生徒A「お、おい…なんなんだよこれ……!」
生徒が、部屋から中庭を見下ろす。
見下ろした先には、とんでもない光景が広がっていた。
[太字]魔王が中庭に居る。[/太字]
しかも、戦っている人が5人ほど。
心配した他の生徒たちも中庭を見ている。
というか心配しない生徒はほぼ居ないだろう。
その生徒全員が、不安な表情だった。
月見「なんなんだこれは、何故ここに魔王が居る!?」
私は一歩一歩、後ずさる。
魔王に勝てるはずなんてないからだ。
校長が居たって、夢羅が居たって、帳や暁が居たって無理だ。
各魔法学校からも応援に来てくれたが、来ても戦況は変わらないまま。
どうすればいい、このまま逃げるか?
でも、生徒が危険にさらされたら……
魔王『逃げるのか?弱者の行動だなァ。ふははっ、最強が居ない限り、私に傷が入る事はなかろう。………月見、私がここに来た理由が分かるか?』
月見「…よく分からない」
魔王『貴様だよ月見。お前がちょうど中庭に居て、最強たちも居ないから来たんだ。喜べ、人間。』
……ゾクッとする。
普通に話しているはずなのに、何故こんな圧迫感がある?
…怖いから?
そう思った瞬間、手が震えた。
寒気がする。
戦いたくない、逃げ出したいという感情が込み上げる。
ダサい…ダサすぎる、私。
生徒を守るのに、こんな弱音ほざいてるなんてダサすぎる……!
月見「私が何したって言うんだ、魔王。」
キッと魔王を睨み付ける。
それを見た魔王が冷徹な目で私を見た。
少しの沈黙があった後、魔王が口を開いた。
魔王『お前が狐梨たちと一緒に来たからなァ。あの時の攻撃は不快だった。実に不快。』
魔王がそう言った瞬間、四方八方からザワザワと声が聞こえてきた。
生徒たち「おいおいマジで言ってんのか?あの狐梨と一緒に魔王の迷宮に入ったって事か……!?」
生徒たち「いやいや、そんな事……」
[小文字]冗談もいい加減に…[/小文字]
[小文字]月見さんなら有り得るんじゃ…[/小文字]
どんどん声は大きくなる。
でも、今の私に取っては邪魔な[漢字]雑音[/漢字][ふりがな]ノイズ[/ふりがな]で仕方ない。
ここはしっかり言わないと……
??「静まれ!」
ハッとして目を向けると、言おうとした口が閉じる。
目を向けた先に居たのは────
東京第一魔法学校では、大変な事が起きていた。
生徒A「お、おい…なんなんだよこれ……!」
生徒が、部屋から中庭を見下ろす。
見下ろした先には、とんでもない光景が広がっていた。
[太字]魔王が中庭に居る。[/太字]
しかも、戦っている人が5人ほど。
心配した他の生徒たちも中庭を見ている。
というか心配しない生徒はほぼ居ないだろう。
その生徒全員が、不安な表情だった。
月見「なんなんだこれは、何故ここに魔王が居る!?」
私は一歩一歩、後ずさる。
魔王に勝てるはずなんてないからだ。
校長が居たって、夢羅が居たって、帳や暁が居たって無理だ。
各魔法学校からも応援に来てくれたが、来ても戦況は変わらないまま。
どうすればいい、このまま逃げるか?
でも、生徒が危険にさらされたら……
魔王『逃げるのか?弱者の行動だなァ。ふははっ、最強が居ない限り、私に傷が入る事はなかろう。………月見、私がここに来た理由が分かるか?』
月見「…よく分からない」
魔王『貴様だよ月見。お前がちょうど中庭に居て、最強たちも居ないから来たんだ。喜べ、人間。』
……ゾクッとする。
普通に話しているはずなのに、何故こんな圧迫感がある?
…怖いから?
そう思った瞬間、手が震えた。
寒気がする。
戦いたくない、逃げ出したいという感情が込み上げる。
ダサい…ダサすぎる、私。
生徒を守るのに、こんな弱音ほざいてるなんてダサすぎる……!
月見「私が何したって言うんだ、魔王。」
キッと魔王を睨み付ける。
それを見た魔王が冷徹な目で私を見た。
少しの沈黙があった後、魔王が口を開いた。
魔王『お前が狐梨たちと一緒に来たからなァ。あの時の攻撃は不快だった。実に不快。』
魔王がそう言った瞬間、四方八方からザワザワと声が聞こえてきた。
生徒たち「おいおいマジで言ってんのか?あの狐梨と一緒に魔王の迷宮に入ったって事か……!?」
生徒たち「いやいや、そんな事……」
[小文字]冗談もいい加減に…[/小文字]
[小文字]月見さんなら有り得るんじゃ…[/小文字]
どんどん声は大きくなる。
でも、今の私に取っては邪魔な[漢字]雑音[/漢字][ふりがな]ノイズ[/ふりがな]で仕方ない。
ここはしっかり言わないと……
??「静まれ!」
ハッとして目を向けると、言おうとした口が閉じる。
目を向けた先に居たのは────