魔法学校の強者たち
ほんのちょぉっと、葬送のフリーレンネタバレ含んでおりまぁす……!
第12の話 乃伊と花弁
あかんな、こっちは防戦一方で、花弁に攻撃したのがさっきので今のところ最後か……。
犬神殿も攻撃をしとるけど、花弁の防御魔法が全然壊れへんくて、魔力消耗も時間の問題。
精度を上げても花弁は対応してくるし、しかも防御しながらの攻撃が来るもんで、攻撃をしてもなかなか当たらへん。
傷一つない花弁をさっきからずっと見ていた夢羅が口を開いた。
夢羅「……の解析…終わっ…。」
花弁の攻撃と重なったから、夢羅の言葉はあんまり分からへんかったけど、大体解る。
多分、“防御魔法の解析が終わった”やろな。
流石や、夢羅…!
これで、防御魔法の壊し方とやらがわかるはず!
夢羅「攻撃魔法の解析が終わった。残りは私がやる。」
ハ……?
うちだけやない、帳も暁も、さらに犬神殿までも、皆ぽかーんとしている。
防御魔法だと思ったのに、なんで攻撃魔法なんや!?
薔薇花弁「だよね?だよねっ!!最強ならそうすると思った!!!」
何を言うてるのか一切分からへん……
夢羅「これは最強からの命令と思ってくれ。暁、帳、乃伊、犬神殿は退散」
夢羅がそう言って、目の前がチカっとした。
夢羅一人で、戦わせへん。だって、夢羅は花弁の攻撃を防ぐのに手一杯やったから…!!
乃伊「ハァ?何言ってん、うちもやる!攻撃防ぐのに手一杯やろ!夢羅!」
うちは思いっきり叫んだ。絶対に駄目だ、夢羅は知らないところで無理をしてしまうんやから。
夢羅「こんな攻撃を防ぐだけで手一杯なんて、自称最強失格になる!」
え?夢羅!?ガチで一人でやってしまうん!?
帳「夢羅!駄目だ!こっちにも命令が……!」
夢羅「いや、問題ない!」
夢羅の魔力Aを確認したけど、28と夢羅にしてはまだ低い方。
舐めてるのか?花弁の事。
だとしたら夢羅はとてつもない窮地に立たされてる…
あいつは、夢羅でも勝つことが難しい、天才やから…!
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
遡れば、2年前。
寿々木乃伊は、目が覚めた時、どこか違和感を感じていた。
この違和感の正体を確かめようと、外に出た時。
通りかかった人に、半透明の風のような物が纏われていた。
乃伊は見間違いだと思い、目を擦ったが、その風のようなものは見えていた。
怖くなって、その纏われていた人に話しかけると、
「君も魔法使いになったんだね〜!あ、良かったら僕の学校に来ない?きっと楽しいよ!」
と、謎の少年に誘われて、“大阪第二魔法学校”に来た。
皆歓迎ムードで、ワイワイしてる中、誘ってくれた少年がこんな事を言った。
「君、魔力多いね!生まれつき?それとも練習したの?」
魔力……?と乃伊は思い、朝起きた事を思い出していると、あっと声をあげた。
乃伊「もしかしたら、あの纏われていたやつが魔力?うちは多い方なん?練習とか修行とかした事無いし、多分生まれつきやと思います」
乃伊はそう言い、少年に目をやると、少年の顔が輝いていた。
「久しぶりだ!生まれつきでこんなに魔力が多い人!僕、君だけに特別魔法をあげちゃうかも!?」
少年は言った。乃伊は特別魔法……?とばっかり思っていたが、名前を聞いてなかったので、急いで聞いた。
乃伊「なぁ、君の名前ってなんや、全然聞けへんかったし、今丁度ええかな思て」
「え?僕の名前ー?僕の名前はね、薔薇花弁!名前キラキラネームみたいだから、皆に馬鹿にされるけど、薔薇って綺麗じゃん?だから、この名前だーいすきなの!君は?」
乃伊「うちの名前は寿々木乃伊。よろしくです」
これが、乃伊と花弁の出会いだった。
出会いから一年後。
「乃、乃伊……助けてくれ、花弁がこいつを殴ってボコボコにして……!」
クラスメイトにそう言われ、指を指している方を見ると、酷く殴られたのだろう。青アザが4つほど出来ていた。
これはやばいと思い、乃伊が花弁の部屋へ行くと、乃伊のクラスメイトを殴っていた。
花弁「なんで弱いんだろう。もっと修行しなきゃねー。」
そう言いながら、殴る手を止めない花弁に、乃伊は叫んだ。
乃伊「花弁!何してるん!?この人はちゃんと修行してる!なのになんで殴るんや!?」
叫んだ乃伊を、花弁は恨みの目で睨みつけた。
その顔は乃伊が見た事ない、何かに取り憑かれているような顔だった。
花弁「乃伊、わかんないの?弱いっていうのは修行してないのと同じなの!!口を挟むな!」
急に怒声を投げつけられ、乃伊はただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
そして、花弁に殴りに殴られ、立ち上がれない程殴られた。
終いには外に出され、鍵もかけられた。
まるで、親子喧嘩の様に。
乃伊はショックで、何も思わずフラフラと歩くだけだった。
電車を乗り継ぎ、3ヶ月程かかり着いたのが“東京本部魔法学校”。
乃伊は、そこに入った瞬間に気絶した。
まともに傷を癒えてなかったからだ。
そして、目が覚めた頃には、1週間程立っていた。
これが、乃伊と東京本部魔法学校の出会いだった。
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
夢羅……駄目や…!
そう言おうとした時、物凄い魔法の圧力を感じた。
圧力魔法!
圧力魔法は、自分の魔法の圧力をぶつける単純な魔法(葬送のフリーレン11巻から引用)。
それは、場を圧倒する程の魔力だった。
花弁はびっくりして、防御魔法を展開するが、簡単にパキッと壊れてしまう。
それを見た暁が、
暁「そうか!防御魔法は自分の魔力で硬さを変えれる!だから、その魔力を上回るように、こっちも自分の魔力で強さを変えれる魔法を使った!」
そう説明する暁に、今、気付いた。
夢羅は攻撃魔法の解析をして、新しい魔法を創り出した。
相手の防御魔法を分析、解析することなく単純な考え方をした。
そうすることで、例え防御魔法が違う構造だとしても、使っている本人を殺せば防御魔法も当然消える。
だから、防御魔法を壊すことと、花弁を殺すことをどちらも出来る魔法を創り出したんだ!
しかも魔法をぶつける単純な魔法やから、攻撃魔法はその人の魔力を超えへんと通らない。
防御、攻撃を兼ね備えた史上最強とも言える魔法が出来た!
花弁は対応しきれず、そのまま飲み込まれていった。
帳「さっすがー!やっぱり夢羅はすごーい!」
夢羅「前から解析してたから疲れたんだよねー……もう帰って寝たーい。」
暁「うぇーい、おつかれ。いや、すげーな夢羅。今日はパーティーか?」
夢羅「嫌だぁ、明日にしてー……。」
そんな会話を聞いて、ふふっと笑ってしもうた。
これで一件落着……やな……。
乃伊「あー、つっかれた。もう動けへーん…おんぶしてー。」
夢羅「アァ?一番頑張ってたの私だっつーの!」
確かにぃー……。でもなんか疲れた。帰ったら早く寝よーっと。
そう思い、帰ろうとした時。
花弁「乃…伊、乃伊……?乃伊、なんで僕はここにいるの?」
さっきまで戦っていた人とは思えないほど、悪意がなかった。
花弁「僕、なんか操られたような気がして…記憶が無いんだよね」
そう言う花弁に、夢羅が目を見開いた。
もちろんうちもやけど、操られていた……?
夢羅「操られていたのは本当だ。100年に一度、怪魔王が人々の命を目的に操り魔法を習得させた怪魔を放出する。このような事例があったのは、丁度100年前が最後。だから、もうその頃合だろうな。」
淡々と説明する夢羅を見て、鳥肌が立った。
目がとてつもなく鋭い。
大事だとは思うけど、操り怪魔って何や?
これは、やばいかもしれへん……!
第12の話 乃伊と花弁
あかんな、こっちは防戦一方で、花弁に攻撃したのがさっきので今のところ最後か……。
犬神殿も攻撃をしとるけど、花弁の防御魔法が全然壊れへんくて、魔力消耗も時間の問題。
精度を上げても花弁は対応してくるし、しかも防御しながらの攻撃が来るもんで、攻撃をしてもなかなか当たらへん。
傷一つない花弁をさっきからずっと見ていた夢羅が口を開いた。
夢羅「……の解析…終わっ…。」
花弁の攻撃と重なったから、夢羅の言葉はあんまり分からへんかったけど、大体解る。
多分、“防御魔法の解析が終わった”やろな。
流石や、夢羅…!
これで、防御魔法の壊し方とやらがわかるはず!
夢羅「攻撃魔法の解析が終わった。残りは私がやる。」
ハ……?
うちだけやない、帳も暁も、さらに犬神殿までも、皆ぽかーんとしている。
防御魔法だと思ったのに、なんで攻撃魔法なんや!?
薔薇花弁「だよね?だよねっ!!最強ならそうすると思った!!!」
何を言うてるのか一切分からへん……
夢羅「これは最強からの命令と思ってくれ。暁、帳、乃伊、犬神殿は退散」
夢羅がそう言って、目の前がチカっとした。
夢羅一人で、戦わせへん。だって、夢羅は花弁の攻撃を防ぐのに手一杯やったから…!!
乃伊「ハァ?何言ってん、うちもやる!攻撃防ぐのに手一杯やろ!夢羅!」
うちは思いっきり叫んだ。絶対に駄目だ、夢羅は知らないところで無理をしてしまうんやから。
夢羅「こんな攻撃を防ぐだけで手一杯なんて、自称最強失格になる!」
え?夢羅!?ガチで一人でやってしまうん!?
帳「夢羅!駄目だ!こっちにも命令が……!」
夢羅「いや、問題ない!」
夢羅の魔力Aを確認したけど、28と夢羅にしてはまだ低い方。
舐めてるのか?花弁の事。
だとしたら夢羅はとてつもない窮地に立たされてる…
あいつは、夢羅でも勝つことが難しい、天才やから…!
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
遡れば、2年前。
寿々木乃伊は、目が覚めた時、どこか違和感を感じていた。
この違和感の正体を確かめようと、外に出た時。
通りかかった人に、半透明の風のような物が纏われていた。
乃伊は見間違いだと思い、目を擦ったが、その風のようなものは見えていた。
怖くなって、その纏われていた人に話しかけると、
「君も魔法使いになったんだね〜!あ、良かったら僕の学校に来ない?きっと楽しいよ!」
と、謎の少年に誘われて、“大阪第二魔法学校”に来た。
皆歓迎ムードで、ワイワイしてる中、誘ってくれた少年がこんな事を言った。
「君、魔力多いね!生まれつき?それとも練習したの?」
魔力……?と乃伊は思い、朝起きた事を思い出していると、あっと声をあげた。
乃伊「もしかしたら、あの纏われていたやつが魔力?うちは多い方なん?練習とか修行とかした事無いし、多分生まれつきやと思います」
乃伊はそう言い、少年に目をやると、少年の顔が輝いていた。
「久しぶりだ!生まれつきでこんなに魔力が多い人!僕、君だけに特別魔法をあげちゃうかも!?」
少年は言った。乃伊は特別魔法……?とばっかり思っていたが、名前を聞いてなかったので、急いで聞いた。
乃伊「なぁ、君の名前ってなんや、全然聞けへんかったし、今丁度ええかな思て」
「え?僕の名前ー?僕の名前はね、薔薇花弁!名前キラキラネームみたいだから、皆に馬鹿にされるけど、薔薇って綺麗じゃん?だから、この名前だーいすきなの!君は?」
乃伊「うちの名前は寿々木乃伊。よろしくです」
これが、乃伊と花弁の出会いだった。
出会いから一年後。
「乃、乃伊……助けてくれ、花弁がこいつを殴ってボコボコにして……!」
クラスメイトにそう言われ、指を指している方を見ると、酷く殴られたのだろう。青アザが4つほど出来ていた。
これはやばいと思い、乃伊が花弁の部屋へ行くと、乃伊のクラスメイトを殴っていた。
花弁「なんで弱いんだろう。もっと修行しなきゃねー。」
そう言いながら、殴る手を止めない花弁に、乃伊は叫んだ。
乃伊「花弁!何してるん!?この人はちゃんと修行してる!なのになんで殴るんや!?」
叫んだ乃伊を、花弁は恨みの目で睨みつけた。
その顔は乃伊が見た事ない、何かに取り憑かれているような顔だった。
花弁「乃伊、わかんないの?弱いっていうのは修行してないのと同じなの!!口を挟むな!」
急に怒声を投げつけられ、乃伊はただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
そして、花弁に殴りに殴られ、立ち上がれない程殴られた。
終いには外に出され、鍵もかけられた。
まるで、親子喧嘩の様に。
乃伊はショックで、何も思わずフラフラと歩くだけだった。
電車を乗り継ぎ、3ヶ月程かかり着いたのが“東京本部魔法学校”。
乃伊は、そこに入った瞬間に気絶した。
まともに傷を癒えてなかったからだ。
そして、目が覚めた頃には、1週間程立っていた。
これが、乃伊と東京本部魔法学校の出会いだった。
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
夢羅……駄目や…!
そう言おうとした時、物凄い魔法の圧力を感じた。
圧力魔法!
圧力魔法は、自分の魔法の圧力をぶつける単純な魔法(葬送のフリーレン11巻から引用)。
それは、場を圧倒する程の魔力だった。
花弁はびっくりして、防御魔法を展開するが、簡単にパキッと壊れてしまう。
それを見た暁が、
暁「そうか!防御魔法は自分の魔力で硬さを変えれる!だから、その魔力を上回るように、こっちも自分の魔力で強さを変えれる魔法を使った!」
そう説明する暁に、今、気付いた。
夢羅は攻撃魔法の解析をして、新しい魔法を創り出した。
相手の防御魔法を分析、解析することなく単純な考え方をした。
そうすることで、例え防御魔法が違う構造だとしても、使っている本人を殺せば防御魔法も当然消える。
だから、防御魔法を壊すことと、花弁を殺すことをどちらも出来る魔法を創り出したんだ!
しかも魔法をぶつける単純な魔法やから、攻撃魔法はその人の魔力を超えへんと通らない。
防御、攻撃を兼ね備えた史上最強とも言える魔法が出来た!
花弁は対応しきれず、そのまま飲み込まれていった。
帳「さっすがー!やっぱり夢羅はすごーい!」
夢羅「前から解析してたから疲れたんだよねー……もう帰って寝たーい。」
暁「うぇーい、おつかれ。いや、すげーな夢羅。今日はパーティーか?」
夢羅「嫌だぁ、明日にしてー……。」
そんな会話を聞いて、ふふっと笑ってしもうた。
これで一件落着……やな……。
乃伊「あー、つっかれた。もう動けへーん…おんぶしてー。」
夢羅「アァ?一番頑張ってたの私だっつーの!」
確かにぃー……。でもなんか疲れた。帰ったら早く寝よーっと。
そう思い、帰ろうとした時。
花弁「乃…伊、乃伊……?乃伊、なんで僕はここにいるの?」
さっきまで戦っていた人とは思えないほど、悪意がなかった。
花弁「僕、なんか操られたような気がして…記憶が無いんだよね」
そう言う花弁に、夢羅が目を見開いた。
もちろんうちもやけど、操られていた……?
夢羅「操られていたのは本当だ。100年に一度、怪魔王が人々の命を目的に操り魔法を習得させた怪魔を放出する。このような事例があったのは、丁度100年前が最後。だから、もうその頃合だろうな。」
淡々と説明する夢羅を見て、鳥肌が立った。
目がとてつもなく鋭い。
大事だとは思うけど、操り怪魔って何や?
これは、やばいかもしれへん……!