魔法学校の強者たち
「「「「「失礼します」」」」」
「こんにちは。私たちは主に怪魔案件を受け付けている事務所です。今日はどのような事でここに?」
危険人物ではなさそうだが、魔力Aは20。周りにいる4人もそのくらい。
本当にここであっているのか?事務所ならもっと魔力Aがあると思うが………。
犬神「実は聖書の事で来まして…聖書はハワイにあると、知人に教えてもらいました。ここの事務所なら知っているかと」
少し間があったあと、一人の男性が答えた。
「…………少し向こうで話しましょう。自己紹介も兼ねて」
犬神「教えたくない事情があるのか?」
乃伊「犬神さん、こういう時はもうちょっと――」
犬神「…………ここで言い合っても迷惑になりますね。しっかりした場所で話し合いましょう」
「…私たちは最初からそうするつもりです」
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
犬神「正直に答えてください。聖書はどこに―――、」
「…………なんでそんなに聖書を欲しがるの?」
犬神様の言葉を遮ったのは、黒髪ロングで前髪が長く目が見えない、あまり喋らなそうな女性。
[太字]どことなく見たことがあった。…いや、ただの勘違いか。[/太字]
「というか、本当に魔王を倒すつもり?……頭悪いね」
………辛辣過ぎる。そんなに言う事なの、それ。
「[太字]夜凪[/太字]、辛辣。あ、自己紹介をしていませんでしたね。まず、私の名前は[太字]水乃屋海[/太字]。」
「俺の名前は[太字]蒼井[/太字]![太字]木下蒼井だよー![/太字]」
「[太字]寿大介[/太字]。よろしく」
「[太字]天堂桃花[/太字]、よろしくね〜」
「……[太字]舞原夜凪[/太字]」
海「私たちはこの5人で事務所をやっています。魔力Aはそこそこですが、小さな助けになれるように日々昇進しています」
ぱっと見感じが良い人達。偏見だけど人気そう。
けど、“よろしく”って………?
犬神「それで、聖書は?」
海「…なぜそんなに欲しいのですか?なんのために?」
海さんは冷たい目で睨み付ける。あやっぱりあんまりこの人は感じ良くない。(偏見)
犬神「…魔王討伐のためだ」
負けじと、真っ直ぐな目で睨み返す。
………少し沈黙が続いたあと、犬神様が口を開いた。
犬神「私は知人に聖書は魔力Aが60以上ないと読めないと聞いた。あなたちの魔力は60を超えていない」
犬神さん…?いくらなんでもそれは…!
こんな犬神さん、見たことない…
犬神「だから、調査も兼ねて勝負をしようと考えました」
時間停止魔法!?
ど、どういうこと!?
これ、犬神さんが時間停止魔法を!?
夢羅「犬神さん!こんなことは私も事務所の方も望んでいない!!どうしたんですか、犬神さん!!!」
犬神「…………」
犬神さんは何も言わない。
ずっと結界の外でため息をつく海さんを睨むだけ。
暁「犬神さん?どうしました?」
暁は犬神様の顔を覗き込む
犬神「……、ごめんごめん、ボーッとしてた」
犬神様は急に顔を上げ笑ってそう言ったが、目は鋭い。
なんで!?いつもの犬神さんじゃない!
だって…だって!
犬神さんはまずは話し合いをする人だ。
こんな完全に敵意がある魔法をすぐ使う人ではない!
どうして?この事務所の方たちに何か恨みがあった?昔のトラウマを思い出した?
でも、そんなことがあってもここまで……
帳「犬神さん、とりあえず時間停止魔法を解除してくださ、」
ヒュンッ
帳の言葉を遮ったのは、辛辣少女ではなく“扇”。
その扇はひらひらと舞ったあと、シュッと消えた。ってことは、魔法で生み出された扇!
乃伊「!?なんやこれ、時間停止魔法を解除したやと!?」
乃伊がそう言った時にようやっと気付いた。
犬神様の時間停止魔法が解除されている…!?
時間を停止していた空間がパキッと壊れる。
海「そこまでするとは思いませんでした。ならこちらからも攻撃を仕掛けてもいいですよね?」
海さんはこっちに近づきそう言うと、杖を構える。
乃伊「な、なんや……魔力Aをうちが見間違えているのか…?魔力A、20くらいやのに、あの強力な時間停止魔法を解除した………?うちは夢でも見ているんか?………どういうこ…っと!?」
夢羅「っ!?乃伊!?…ぐっ!?」
帳「夢羅!乃伊!うおっ!?」
暁「お前ら!?っはぁ!?なんだよこいつら…!?」
なんなんだ、この人達…………
私は何か、甘く見ている気がする……
スタ…
蒼井「おー!日本の最強さんだ。俺はこの人とできるのかぁ」
夢羅「なんでそんなに楽しそ、」
ビュンッ
は…!?こいつ、はっや…!?
蒼井「さぁ最強さん、この速さについてこれるかな」
乃伊「なんやあんた。そのさっきとは違う雰囲気。」
桃花「殺しはしないよ。痛め付けるだけ。」
!?なんやこの攻撃の重さ…
こいつは暁みたいなもん!
弱点を探せ!探せば突破可能!探さな突破不可!
桃花「まだこれが重いと思ってるの?ふふ、君が鈍感で良かったぁ」
っ!?やばい、こいつ魔法連発速度が速い!
迷ってたら終わる!判断しろ、一瞬で!
大介「攻撃が重い。でもあなたの弱点はあるんですよ。」
うっそ!?防御つえぇ…
暁「もしかして消耗戦にするつもりか?」
大介「その通り。あなたは攻撃が重い代わりに消耗が早い。なので防御に全賭けします。長期戦、消耗戦が嫌いなあなたにピッタリだと思いませんか?」
俺の弱点を一瞬で見抜いた!?
てか、どこがピッタリだよ…
やべぇぞ…大介…
大介「弱点克服ですかね、今日の課題は。」
暁「うっせぇ。お前の弱点も見抜いてやるわ」
夜凪「……へぇ、刀を使うんですね。」
帳「お前はずっと防戦一方なんだな」
夜凪「魔力消費が少ないからいいんですよ。」
こいつ正気か?味方の応戦を待っているのか?
そうだとしても、こんな戦い方は卑怯では?
夜凪「正気か?って顔してるね。なら、私もそろそろ本気を出そう」
帳「最初からそうしてよ。首が刎ねないように気を付けて。」
「こんにちは。私たちは主に怪魔案件を受け付けている事務所です。今日はどのような事でここに?」
危険人物ではなさそうだが、魔力Aは20。周りにいる4人もそのくらい。
本当にここであっているのか?事務所ならもっと魔力Aがあると思うが………。
犬神「実は聖書の事で来まして…聖書はハワイにあると、知人に教えてもらいました。ここの事務所なら知っているかと」
少し間があったあと、一人の男性が答えた。
「…………少し向こうで話しましょう。自己紹介も兼ねて」
犬神「教えたくない事情があるのか?」
乃伊「犬神さん、こういう時はもうちょっと――」
犬神「…………ここで言い合っても迷惑になりますね。しっかりした場所で話し合いましょう」
「…私たちは最初からそうするつもりです」
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
犬神「正直に答えてください。聖書はどこに―――、」
「…………なんでそんなに聖書を欲しがるの?」
犬神様の言葉を遮ったのは、黒髪ロングで前髪が長く目が見えない、あまり喋らなそうな女性。
[太字]どことなく見たことがあった。…いや、ただの勘違いか。[/太字]
「というか、本当に魔王を倒すつもり?……頭悪いね」
………辛辣過ぎる。そんなに言う事なの、それ。
「[太字]夜凪[/太字]、辛辣。あ、自己紹介をしていませんでしたね。まず、私の名前は[太字]水乃屋海[/太字]。」
「俺の名前は[太字]蒼井[/太字]![太字]木下蒼井だよー![/太字]」
「[太字]寿大介[/太字]。よろしく」
「[太字]天堂桃花[/太字]、よろしくね〜」
「……[太字]舞原夜凪[/太字]」
海「私たちはこの5人で事務所をやっています。魔力Aはそこそこですが、小さな助けになれるように日々昇進しています」
ぱっと見感じが良い人達。偏見だけど人気そう。
けど、“よろしく”って………?
犬神「それで、聖書は?」
海「…なぜそんなに欲しいのですか?なんのために?」
海さんは冷たい目で睨み付ける。あやっぱりあんまりこの人は感じ良くない。(偏見)
犬神「…魔王討伐のためだ」
負けじと、真っ直ぐな目で睨み返す。
………少し沈黙が続いたあと、犬神様が口を開いた。
犬神「私は知人に聖書は魔力Aが60以上ないと読めないと聞いた。あなたちの魔力は60を超えていない」
犬神さん…?いくらなんでもそれは…!
こんな犬神さん、見たことない…
犬神「だから、調査も兼ねて勝負をしようと考えました」
時間停止魔法!?
ど、どういうこと!?
これ、犬神さんが時間停止魔法を!?
夢羅「犬神さん!こんなことは私も事務所の方も望んでいない!!どうしたんですか、犬神さん!!!」
犬神「…………」
犬神さんは何も言わない。
ずっと結界の外でため息をつく海さんを睨むだけ。
暁「犬神さん?どうしました?」
暁は犬神様の顔を覗き込む
犬神「……、ごめんごめん、ボーッとしてた」
犬神様は急に顔を上げ笑ってそう言ったが、目は鋭い。
なんで!?いつもの犬神さんじゃない!
だって…だって!
犬神さんはまずは話し合いをする人だ。
こんな完全に敵意がある魔法をすぐ使う人ではない!
どうして?この事務所の方たちに何か恨みがあった?昔のトラウマを思い出した?
でも、そんなことがあってもここまで……
帳「犬神さん、とりあえず時間停止魔法を解除してくださ、」
ヒュンッ
帳の言葉を遮ったのは、辛辣少女ではなく“扇”。
その扇はひらひらと舞ったあと、シュッと消えた。ってことは、魔法で生み出された扇!
乃伊「!?なんやこれ、時間停止魔法を解除したやと!?」
乃伊がそう言った時にようやっと気付いた。
犬神様の時間停止魔法が解除されている…!?
時間を停止していた空間がパキッと壊れる。
海「そこまでするとは思いませんでした。ならこちらからも攻撃を仕掛けてもいいですよね?」
海さんはこっちに近づきそう言うと、杖を構える。
乃伊「な、なんや……魔力Aをうちが見間違えているのか…?魔力A、20くらいやのに、あの強力な時間停止魔法を解除した………?うちは夢でも見ているんか?………どういうこ…っと!?」
夢羅「っ!?乃伊!?…ぐっ!?」
帳「夢羅!乃伊!うおっ!?」
暁「お前ら!?っはぁ!?なんだよこいつら…!?」
なんなんだ、この人達…………
私は何か、甘く見ている気がする……
スタ…
蒼井「おー!日本の最強さんだ。俺はこの人とできるのかぁ」
夢羅「なんでそんなに楽しそ、」
ビュンッ
は…!?こいつ、はっや…!?
蒼井「さぁ最強さん、この速さについてこれるかな」
乃伊「なんやあんた。そのさっきとは違う雰囲気。」
桃花「殺しはしないよ。痛め付けるだけ。」
!?なんやこの攻撃の重さ…
こいつは暁みたいなもん!
弱点を探せ!探せば突破可能!探さな突破不可!
桃花「まだこれが重いと思ってるの?ふふ、君が鈍感で良かったぁ」
っ!?やばい、こいつ魔法連発速度が速い!
迷ってたら終わる!判断しろ、一瞬で!
大介「攻撃が重い。でもあなたの弱点はあるんですよ。」
うっそ!?防御つえぇ…
暁「もしかして消耗戦にするつもりか?」
大介「その通り。あなたは攻撃が重い代わりに消耗が早い。なので防御に全賭けします。長期戦、消耗戦が嫌いなあなたにピッタリだと思いませんか?」
俺の弱点を一瞬で見抜いた!?
てか、どこがピッタリだよ…
やべぇぞ…大介…
大介「弱点克服ですかね、今日の課題は。」
暁「うっせぇ。お前の弱点も見抜いてやるわ」
夜凪「……へぇ、刀を使うんですね。」
帳「お前はずっと防戦一方なんだな」
夜凪「魔力消費が少ないからいいんですよ。」
こいつ正気か?味方の応戦を待っているのか?
そうだとしても、こんな戦い方は卑怯では?
夜凪「正気か?って顔してるね。なら、私もそろそろ本気を出そう」
帳「最初からそうしてよ。首が刎ねないように気を付けて。」