魔法学校の強者たち
魔法学校の強者たち・第二章
帳「本気を出すって言った割には、あんまりグイグイ来ないんだな」
夜凪「近距離が嫌いなんだよ。だから私は、ライフルを使う。」
ライフル!?
そう思った時には遅かった。
僕の視界から消えている。魔力探知で探せない。
帳「どこだ……?…っ!」
後ろで構える音が聞こえたのが唯一の救いだった。
僕は防御壁を展開し、身の危険を回避。
でも、気付いた事は奇跡だろうな……
夜凪「……耳がいいんだね。日本は人の話をよく聞くからかな?」
帳「んだそれ……煽ってんの?」
僕は夜凪に目を向けた。のに。
居ない。まただ。
あークソ…………大体わかった。
魔力探知が届かない所に居るのか。
そして、人間では分からないほどの瞬間移動。
対処法は無いな。人間では辿り着けない、もう人間卒業してるな。
こんなやつ、ガチで居るんだな。
やはり魔法の世界ってのは想像もつかない。
それが面白い。
たけど、今は面白がってる場合じゃない。
早く次の攻撃を……
そう思い、刀を構えたその瞬間、下腹部にライフルの先が当たる感覚が。
夜凪「…………油断し過ぎ。」
パッ……ドパパパパッ!!
下腹部に強烈な痛みが走る。でも、血が少ないし、弾丸はあるのに、硬い感覚がない。
帳「うっ……ゲホッ……おい……お前、このライフル、魔法で作っただろ……」
僕がそういうと、ライフルも弾丸も、シュッと消え去った。やはりか。
夜凪「鋭い。アメリカなら大丈夫。日本じゃ大惨事。」
そう話している間も、夜凪は視界から消える。
ちょこまかちょこまか、動きやがって……
今度こそはと攻撃を加えようとしても、瞬間移動のせいで出来ない。
夜凪「君はなんでそこで防御してばっかなの?攻撃も出来ないし。これじゃあ早く決着がつく。」
雷電発火も効かない。達磨落としも効かない。
こいつの魔力Aは24なのに……なんでだ…
!?今度は首!?
帳「っ……!?」
クソ、もう終わるのか……?
諦め半分、攻撃をしようと刀を振り上げる。
帳「あ。」
その時ようやっと気付いた。
なんでいつもこんなに気付くのが遅いんだ、僕は。
このライフルが魔法なら、斬れるって事。
でもなぁ……
こいつの速さについていけない限り、攻撃が当たる事はほぼない。
しかも、魔力探知が届かない所まで行ってるくらいだし、無理だろう。
この速さについて行きながら攻撃するくらいだな、方法は。
刀を投げたり、刀から炎とかを飛ばしたり……って、これは杖じゃねぇ!
刀の弱点はこういう時だよな……
……よし、迷った時は気合い!
気合いでやってみるか!
百花繚乱・螺旋斬!
やっぱり瞬間移動するよな。
でもこの攻撃は止めない。その速さに追い付くまで、止める事は出来ない。
もっと速度を上げないと、魔力消費も時期に来るよね。
帳「よっ……と!」
夜凪「花道……?あ、さっきの技で作ったのか。ならこっちも、やらせてもらうよ」
クソ、やっぱはえぇ……
僕には到底出来ない、やっぱり無理なのか……?
いや駄目だ、無理という感情を捨てないと…!
帳「間に合え………………っ!………は!?」
なんで……有り得ないって……
僕は夢でも見てんのか?
目の前の状況に理解が追いつかない。
そのせいで、ようやっと追い付けそうだったのに、僕が渡っている花道が崩れる。
そして、魔法も止まる。
僕は夜凪が持っている物に動揺を隠せなかった。
帳「お前の武器、ライフルじゃねえのかよ……」
夜凪が持っている武器は、刀。
それに、僕と同じような物。
夜凪「これは一定時間だけだよ。君の刀を複製しただけ。本当に一定時間だから。」
帳「一定時間だけでも……それはやばいだろ…」
あ……落ちてく…………
夜凪はまた攻撃を仕掛けようとする。
でも、僕は諦めるしかない。
落ちながら攻撃を食らったら、落ちた時の衝撃と攻撃で即死。
あーもうクッソ………
あー……
夜凪「さっきまで勝つ気満々だったのに。ダサいね、君ら。これで魔王討伐とか……馬鹿なんじゃないの?別に魔王なんか倒さなくても自分には害ないし。」
帳「あ?てめ今なんて……!?」
夜凪「聞こえなかったの?じゃあもう一回言うね。さっきまで勝つ、」
複製刀魔法・雷電達磨落!
帳「ダサいのはお前じゃね?逃げてばっかりのゴミカスがよ。」
僕がそう言うと、夜凪は一瞬だけ顔をぴくっと動かしたが、すぐに少しだけ口角が上がった。
夜凪「あー、あとちょっとだったね。だんだん君を殺せそうな気分になってきた。」
帳「へー……そうか。」
帳「やってみろよ、[漢字]射撃手[/漢字][ふりがな]スナイパー[/ふりがな]。」
第30話
[太字][漢字]射撃手[/漢字][ふりがな]スナイパー[/ふりがな][/太字]
帳「本気を出すって言った割には、あんまりグイグイ来ないんだな」
夜凪「近距離が嫌いなんだよ。だから私は、ライフルを使う。」
ライフル!?
そう思った時には遅かった。
僕の視界から消えている。魔力探知で探せない。
帳「どこだ……?…っ!」
後ろで構える音が聞こえたのが唯一の救いだった。
僕は防御壁を展開し、身の危険を回避。
でも、気付いた事は奇跡だろうな……
夜凪「……耳がいいんだね。日本は人の話をよく聞くからかな?」
帳「んだそれ……煽ってんの?」
僕は夜凪に目を向けた。のに。
居ない。まただ。
あークソ…………大体わかった。
魔力探知が届かない所に居るのか。
そして、人間では分からないほどの瞬間移動。
対処法は無いな。人間では辿り着けない、もう人間卒業してるな。
こんなやつ、ガチで居るんだな。
やはり魔法の世界ってのは想像もつかない。
それが面白い。
たけど、今は面白がってる場合じゃない。
早く次の攻撃を……
そう思い、刀を構えたその瞬間、下腹部にライフルの先が当たる感覚が。
夜凪「…………油断し過ぎ。」
パッ……ドパパパパッ!!
下腹部に強烈な痛みが走る。でも、血が少ないし、弾丸はあるのに、硬い感覚がない。
帳「うっ……ゲホッ……おい……お前、このライフル、魔法で作っただろ……」
僕がそういうと、ライフルも弾丸も、シュッと消え去った。やはりか。
夜凪「鋭い。アメリカなら大丈夫。日本じゃ大惨事。」
そう話している間も、夜凪は視界から消える。
ちょこまかちょこまか、動きやがって……
今度こそはと攻撃を加えようとしても、瞬間移動のせいで出来ない。
夜凪「君はなんでそこで防御してばっかなの?攻撃も出来ないし。これじゃあ早く決着がつく。」
雷電発火も効かない。達磨落としも効かない。
こいつの魔力Aは24なのに……なんでだ…
!?今度は首!?
帳「っ……!?」
クソ、もう終わるのか……?
諦め半分、攻撃をしようと刀を振り上げる。
帳「あ。」
その時ようやっと気付いた。
なんでいつもこんなに気付くのが遅いんだ、僕は。
このライフルが魔法なら、斬れるって事。
でもなぁ……
こいつの速さについていけない限り、攻撃が当たる事はほぼない。
しかも、魔力探知が届かない所まで行ってるくらいだし、無理だろう。
この速さについて行きながら攻撃するくらいだな、方法は。
刀を投げたり、刀から炎とかを飛ばしたり……って、これは杖じゃねぇ!
刀の弱点はこういう時だよな……
……よし、迷った時は気合い!
気合いでやってみるか!
百花繚乱・螺旋斬!
やっぱり瞬間移動するよな。
でもこの攻撃は止めない。その速さに追い付くまで、止める事は出来ない。
もっと速度を上げないと、魔力消費も時期に来るよね。
帳「よっ……と!」
夜凪「花道……?あ、さっきの技で作ったのか。ならこっちも、やらせてもらうよ」
クソ、やっぱはえぇ……
僕には到底出来ない、やっぱり無理なのか……?
いや駄目だ、無理という感情を捨てないと…!
帳「間に合え………………っ!………は!?」
なんで……有り得ないって……
僕は夢でも見てんのか?
目の前の状況に理解が追いつかない。
そのせいで、ようやっと追い付けそうだったのに、僕が渡っている花道が崩れる。
そして、魔法も止まる。
僕は夜凪が持っている物に動揺を隠せなかった。
帳「お前の武器、ライフルじゃねえのかよ……」
夜凪が持っている武器は、刀。
それに、僕と同じような物。
夜凪「これは一定時間だけだよ。君の刀を複製しただけ。本当に一定時間だから。」
帳「一定時間だけでも……それはやばいだろ…」
あ……落ちてく…………
夜凪はまた攻撃を仕掛けようとする。
でも、僕は諦めるしかない。
落ちながら攻撃を食らったら、落ちた時の衝撃と攻撃で即死。
あーもうクッソ………
あー……
夜凪「さっきまで勝つ気満々だったのに。ダサいね、君ら。これで魔王討伐とか……馬鹿なんじゃないの?別に魔王なんか倒さなくても自分には害ないし。」
帳「あ?てめ今なんて……!?」
夜凪「聞こえなかったの?じゃあもう一回言うね。さっきまで勝つ、」
複製刀魔法・雷電達磨落!
帳「ダサいのはお前じゃね?逃げてばっかりのゴミカスがよ。」
僕がそう言うと、夜凪は一瞬だけ顔をぴくっと動かしたが、すぐに少しだけ口角が上がった。
夜凪「あー、あとちょっとだったね。だんだん君を殺せそうな気分になってきた。」
帳「へー……そうか。」
帳「やってみろよ、[漢字]射撃手[/漢字][ふりがな]スナイパー[/ふりがな]。」
第30話
[太字][漢字]射撃手[/漢字][ふりがな]スナイパー[/ふりがな][/太字]