魔法学校の強者たち
魔法学校の強者たち・第二章
犬・夢・乃・帳・暁｢失礼します｣
？？｢こんにちは。私たちは主に怪魔案件を受け付けている事務所です。今日はどのような事でここに？｣
危険人物ではなさそうだが、魔力Aは20。周りにいる4人もそのくらい。
本当にここであっているのか？事務所ならもっと魔力Aがあると思うが………。
犬神｢実は、聖書の事で来まして…聖書はハワイにあると、知人に教えてもらいました。ここの事務所なら、知っているかと｣
ズバッと行くんだな。もっと…こう、なんて言うんだろう…ちょっとぼかしながら行く……とかさ。
でも目的が分からないとイラついちゃうか。
まぁそんな事はどうでもいいんだけど。
？？｢………少し向こうで話しましょう。自己紹介も兼ねて｣
犬神｢教えたくない事情があるのか？｣
…なんだか違和感。こんな感じだったっけ…？いや、気のせいか。
乃伊｢犬神様、それは流石にグイグイ行き過ぎちゃう？遠慮とか考えたら……｣
犬神｢…………ここで言い合っても迷惑になっちゃいますね。しっかりした場所で話し合いましょう。｣
？？｢私たちは最初からそうするつもりです｣
気のせいじゃない。私は犬神様の様子がいつもと違く見えた。
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
犬神｢正直に答えてください。聖書はどこに──、｣
？？｢…………なんでそんなに聖書を欲しがるの？｣
犬神様の言葉を遮ったのは、黒髪ロングで前髪が長く、目が見えない、あまり喋らなそうな女性。
？？｢というか、本当に魔王を倒すつもり？……頭悪いね｣
……辛辣過ぎる。そんなに言う事なの、それ。
？？｢夜凪、辛辣。あ、自己紹介をしていませんでしたね。まず、私の名前は水乃屋海。｣
？？｢俺の名前は蒼井！木下蒼井だよー！｣
？？｢寿大介。よろしく｣
？？｢天堂桃花だよぉ、よろしくね〜｣
？？｢……舞原夜凪｣
海｢私たちはこの5人で事務所をやっています。魔力Aはそこそこですが、小さな助けになれるように日々昇進しています｣
ぱっと見、感じが良い人達。偏見だけど、人気そう。
犬神「それで、聖書は？」
海「………なぜそんなに欲しいのですか？なんのために？」
海さんは冷たい目で睨み付ける。あやっぱりあんまりこの人は感じ良くない。(偏見)
犬神「…魔王討伐のためだ」
負けじと、真っ直ぐな目で睨み返す。
………少し沈黙が続いたあと、犬神様が口を開いた。
犬神「私は知人に聖書は魔力Aが60以上ないと開けないと聞いた。あなたちの魔力、60を超えていない」
犬神様！？いくらなんでもそれは…！
こんな犬神様、見たことない…
犬神「だから、調査も兼ねて勝負をしようと考えました……」
時間停止魔法！？
ど、どういうこと！？
これ、犬神様が時間停止魔法を！？
夢羅「犬神様っ！こんなことは私も事務所の方も望んでいない！！どうしたんですか、犬神様！！！」
犬神「…………」
犬神様は何も言わない。
ずっと虚ろな目で何処かを見つめているだけ。
暁「犬神様？どうしました？」
暁は犬神様の顔を覗き込む
犬神「……っは！ごめんごめん、ボーッとしてたw」
犬神様は急に顔を上げ、笑ってそう言ったが、目はまだ虚ろだ。
なんで！？いつもの犬神様じゃない！
だって…だって！
犬神様はすぐに戦おうとする人ではない！
どうして？この事務所の方たちに何か恨みがあった？昔のトラウマを思い出した？
でも、そんなことがあってもここまで……
帳「犬神様、とりあえず時間停止魔法を解除してくださ、」
ﾋｭﾝｯ
帳の言葉を遮ったのは、辛辣少女ではなく“扇”。
その扇はひらひらと舞ったあと、ｼｭｩｯと消えた。ってことは、魔法で生み出された扇！
乃伊「！？なんやこれ、時間停止魔法を解除したやと！？」
乃伊がそう言った時にようやっと気付いた。
犬神様の時間停止魔法が解除されている…！？
時間を停止していた空間がﾊﾟｷｯ…ﾊﾟｷｯ…と壊れる。
海「そこまでするとは思いませんでした。ならこちらからも攻撃を仕掛けてもいいですよね？」
海さんはこっちに近づきそう言うと、杖を構える。
乃伊「な、なんや……魔力Aをうちが見間違えているのか…？魔力A、20くらいやのに、あの強力な時間停止魔法を解除した………？うちは夢でも見ているんか？………どういうこ…っと！？」
夢羅「っ！？乃伊！？…ぐっ！？」
帳「夢羅！乃伊！うおっ！？」
暁「お前ら！？っはぁ！？なんだよこいつら…！？」
なんなんだ、この人達…………
私は何か、甘く見ている気がする……
ｽﾀ…
蒼井「おー！日本の最強さんだ♪やったね、俺はこの人とできるのか♪」
夢羅「なんでそんなに楽しそ、」
ﾋﾞｭﾝｯ
は…？こいつ、はっや…！？
蒼井「さぁ最強さん、この速さに、ついてこれるかな♪」
乃伊「なんやあんた。そのさっきとは違う雰囲気。」
桃花「殺しはしないよ。痛め付けるだけ。」
！？なんやこの攻撃の重さ…
こいつは暁みたいなもん！
弱点を探せ！探せば突破可能！探さな突破不可！
桃花「まだこれが重いと思ってるの？いやぁ、君が鈍感で良かったぁ」
っ！？やばい、こいつ魔法連発速度が速い！
迷ってたら終わる！判断しろ、一瞬で！
大介「攻撃が重い。でもあなたの弱点はあるんですよ。」
うっそ！？防御つえぇ…
暁「もしかして消耗戦にするつもりか？」
大介「その通り。あなたは攻撃が重い代わりに消耗が早い。なので防御に全賭けします。長期戦、消耗戦が嫌いなあなたにピッタリだと思いませんか？」
俺の弱点を一瞬で見抜いた！？
てか、どこがピッタリだよ…
やべぇぞ…大介…
大介「弱点克服ですかね、今日の課題は。」
暁「うっせぇ。お前の弱点も見抜いてやるわ」
夜凪「……へぇ、刀を使うんですね。」
帳「お前はずっと防戦一方なんだな」
夜凪「魔力消費が少ないからいいんですよ。」
こいつ正気か？味方の応戦を待っているのか？
そうだとしても、こんな戦い方は卑怯では？
夜凪「正気か？って顔してるね。なら、私もそろそろ本気を出そう」
帳「最初からそうしてよ。でもお前の首が飛んじゃうかもね。」
犬・夢・乃・帳・暁｢失礼します｣
？？｢こんにちは。私たちは主に怪魔案件を受け付けている事務所です。今日はどのような事でここに？｣
危険人物ではなさそうだが、魔力Aは20。周りにいる4人もそのくらい。
本当にここであっているのか？事務所ならもっと魔力Aがあると思うが………。
犬神｢実は、聖書の事で来まして…聖書はハワイにあると、知人に教えてもらいました。ここの事務所なら、知っているかと｣
ズバッと行くんだな。もっと…こう、なんて言うんだろう…ちょっとぼかしながら行く……とかさ。
でも目的が分からないとイラついちゃうか。
まぁそんな事はどうでもいいんだけど。
？？｢………少し向こうで話しましょう。自己紹介も兼ねて｣
犬神｢教えたくない事情があるのか？｣
…なんだか違和感。こんな感じだったっけ…？いや、気のせいか。
乃伊｢犬神様、それは流石にグイグイ行き過ぎちゃう？遠慮とか考えたら……｣
犬神｢…………ここで言い合っても迷惑になっちゃいますね。しっかりした場所で話し合いましょう。｣
？？｢私たちは最初からそうするつもりです｣
気のせいじゃない。私は犬神様の様子がいつもと違く見えた。
·̩͙꒰ঌ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ໒꒱·̩͙
犬神｢正直に答えてください。聖書はどこに──、｣
？？｢…………なんでそんなに聖書を欲しがるの？｣
犬神様の言葉を遮ったのは、黒髪ロングで前髪が長く、目が見えない、あまり喋らなそうな女性。
？？｢というか、本当に魔王を倒すつもり？……頭悪いね｣
……辛辣過ぎる。そんなに言う事なの、それ。
？？｢夜凪、辛辣。あ、自己紹介をしていませんでしたね。まず、私の名前は水乃屋海。｣
？？｢俺の名前は蒼井！木下蒼井だよー！｣
？？｢寿大介。よろしく｣
？？｢天堂桃花だよぉ、よろしくね〜｣
？？｢……舞原夜凪｣
海｢私たちはこの5人で事務所をやっています。魔力Aはそこそこですが、小さな助けになれるように日々昇進しています｣
ぱっと見、感じが良い人達。偏見だけど、人気そう。
犬神「それで、聖書は？」
海「………なぜそんなに欲しいのですか？なんのために？」
海さんは冷たい目で睨み付ける。あやっぱりあんまりこの人は感じ良くない。(偏見)
犬神「…魔王討伐のためだ」
負けじと、真っ直ぐな目で睨み返す。
………少し沈黙が続いたあと、犬神様が口を開いた。
犬神「私は知人に聖書は魔力Aが60以上ないと開けないと聞いた。あなたちの魔力、60を超えていない」
犬神様！？いくらなんでもそれは…！
こんな犬神様、見たことない…
犬神「だから、調査も兼ねて勝負をしようと考えました……」
時間停止魔法！？
ど、どういうこと！？
これ、犬神様が時間停止魔法を！？
夢羅「犬神様っ！こんなことは私も事務所の方も望んでいない！！どうしたんですか、犬神様！！！」
犬神「…………」
犬神様は何も言わない。
ずっと虚ろな目で何処かを見つめているだけ。
暁「犬神様？どうしました？」
暁は犬神様の顔を覗き込む
犬神「……っは！ごめんごめん、ボーッとしてたw」
犬神様は急に顔を上げ、笑ってそう言ったが、目はまだ虚ろだ。
なんで！？いつもの犬神様じゃない！
だって…だって！
犬神様はすぐに戦おうとする人ではない！
どうして？この事務所の方たちに何か恨みがあった？昔のトラウマを思い出した？
でも、そんなことがあってもここまで……
帳「犬神様、とりあえず時間停止魔法を解除してくださ、」
ﾋｭﾝｯ
帳の言葉を遮ったのは、辛辣少女ではなく“扇”。
その扇はひらひらと舞ったあと、ｼｭｩｯと消えた。ってことは、魔法で生み出された扇！
乃伊「！？なんやこれ、時間停止魔法を解除したやと！？」
乃伊がそう言った時にようやっと気付いた。
犬神様の時間停止魔法が解除されている…！？
時間を停止していた空間がﾊﾟｷｯ…ﾊﾟｷｯ…と壊れる。
海「そこまでするとは思いませんでした。ならこちらからも攻撃を仕掛けてもいいですよね？」
海さんはこっちに近づきそう言うと、杖を構える。
乃伊「な、なんや……魔力Aをうちが見間違えているのか…？魔力A、20くらいやのに、あの強力な時間停止魔法を解除した………？うちは夢でも見ているんか？………どういうこ…っと！？」
夢羅「っ！？乃伊！？…ぐっ！？」
帳「夢羅！乃伊！うおっ！？」
暁「お前ら！？っはぁ！？なんだよこいつら…！？」
なんなんだ、この人達…………
私は何か、甘く見ている気がする……
ｽﾀ…
蒼井「おー！日本の最強さんだ♪やったね、俺はこの人とできるのか♪」
夢羅「なんでそんなに楽しそ、」
ﾋﾞｭﾝｯ
は…？こいつ、はっや…！？
蒼井「さぁ最強さん、この速さに、ついてこれるかな♪」
乃伊「なんやあんた。そのさっきとは違う雰囲気。」
桃花「殺しはしないよ。痛め付けるだけ。」
！？なんやこの攻撃の重さ…
こいつは暁みたいなもん！
弱点を探せ！探せば突破可能！探さな突破不可！
桃花「まだこれが重いと思ってるの？いやぁ、君が鈍感で良かったぁ」
っ！？やばい、こいつ魔法連発速度が速い！
迷ってたら終わる！判断しろ、一瞬で！
大介「攻撃が重い。でもあなたの弱点はあるんですよ。」
うっそ！？防御つえぇ…
暁「もしかして消耗戦にするつもりか？」
大介「その通り。あなたは攻撃が重い代わりに消耗が早い。なので防御に全賭けします。長期戦、消耗戦が嫌いなあなたにピッタリだと思いませんか？」
俺の弱点を一瞬で見抜いた！？
てか、どこがピッタリだよ…
やべぇぞ…大介…
大介「弱点克服ですかね、今日の課題は。」
暁「うっせぇ。お前の弱点も見抜いてやるわ」
夜凪「……へぇ、刀を使うんですね。」
帳「お前はずっと防戦一方なんだな」
夜凪「魔力消費が少ないからいいんですよ。」
こいつ正気か？味方の応戦を待っているのか？
そうだとしても、こんな戦い方は卑怯では？
夜凪「正気か？って顔してるね。なら、私もそろそろ本気を出そう」
帳「最初からそうしてよ。でもお前の首が飛んじゃうかもね。」