魔法学校の強者たち
帳「これ対処法ないでしょ…僕らでも勝てない気がする……」
僕は弱音を吐く事しか出来ない。だって、こんな魔力差のある怪魔に勝てる訳がないから。
柊真さんが駆けつけてくれたけど、戦況は変わらないまま。
僕たちは分身の攻撃をただ必死に耐えるだけ。
こっちが攻撃したって、魔力差でかき消される。
魔力切れも時間の問題。
防御壁を展開しているだけで魔力が無くなる。
魔力が減ってきている僕たちを嘲笑うように、分身の攻撃は止まらない。
これが分身なのか?分身じゃなく、実物なんじゃないか?
僕たちは魔王を倒そうとしているのに、ただの分身だけで手こずっている。
こんなのに手こずっていたら、魔王になんか勝てるはずが無い。
勝たなきゃいけない。これは使命だと、自分に言い聞かせる。
限界を超えてでも、勝つ!!
連続斬り・毒波蘭堂!
自分が出せる連続斬りの速度を上げろ!
自分を壊したって、刀を壊したって、自分が死んでも!
僕だけが死んで、周りの人が生きるなら…!
僕は躊躇しない!自分を壊す!!
暁「はっや……なんだあれ…」
柊真「速度がだんだん上がっている…!?おい、やめろ!そのまま上げていったら死ぬ!」
黙れ!僕は、死ぬ運命で生まれてきたんだ!
だったら、その運命を捻じ曲げる事無く従う!!
──5年前。
帳は、この日、魔法使いになった。
帳の家系は全員魔法使いになり、杖ではなく刀を使う。
代々の刀を使い、生涯をかけて怪魔を抹消する。
だが、帳の家系には呪われた刀があった。
その刀を使った者は、必ず15歳になったら死ぬという運命だった。
帳の家系には、もうその刀しか残っていなかった。
そして、その刀をやむを得ず使う者が帳だった。
しかし、帳は怯えていなかった。
帳はそういう運命だと決めつけた。
帳は15になるまで、生涯をかけて抹消すると決めた。
行くぞ、呪われた刀。
もしこれが最期なら、僕はお前に感謝するよ。
帳「雷電発火・連続攻撃───!」
柊真「やめろ……っ!?今すぐ辞めるんだ、帳!」
もう、黙れって…!!
うるさいんだよ………!!!
暁「やめろ帳!お前はこんなとこで死ぬんじゃねぇよ!?」
だから黙れ!僕は運命に従ってるんだ!!
柊真(……!?あれは呪われた刀!?なぜ帳が…っ!)
柊真「おい、その刀!呪われた刀だからって、今死のうとするんじゃ──、」
??「おい!やめろ!今その運命から解放してやるから!」
聞き覚えのある声が聞こえた。斬ろうとする手が止まる。
柊真「お前、遅いんだよ。才能が1人死ぬところだったぜ?“薔薇花弁”」
薔薇「しょうがないよぉ、こっちの学校にも出たんだからさ。ま、間に合ってよかったよ。早く解放させないと。よいしょっと。これで大丈夫。……長い間、この呪われた刀で苦しめられてたんだね…」
僕は、呪われた刀を見る。刀に入っていた彫刻が消えていく。
そうか…この彫刻のせいだったんだ。
……ごめん。ごめんね。
でも、お前と一緒に居られる。
これで良かった。きっとこれで良かったんだ。
暁「……はぁ…無駄なエネルギー使ったー…でも、お前が生きてて良かったよ。安心した」
柊真「ほんと良かったぜ…このまま死ぬかと思った…」
帳「……ありがとう」
薔薇「ふぅー…この調子で分身片付けちゃいますか」
柊真「そうだな……って、なんか分身さっきから攻撃してなくね?空気読める系分身?」
暁「……なぁ……。分身…死んでるぜ……?」
帳「え!?ももももしかして、俺が倒した!?」
まさかの事態に僕は刀をすっぽ投げる。
暁「おい!?刀投げんじゃねーよ!?危ねーな!?」
帳「あ……ごめん。びっくりして。」
柊真「だけど本当にびっくりだな。限界突破のお陰だな」
薔薇「限界突破……かぁ……ここが力の神殿なら分かるけど…でも、力の神殿だったらもっと行けると思うなぁ」
え?力の神殿はもっとヤバいってこと!?てか、僕が分身に勝った!?まだ実感湧かないよぉ!?
帳「と、とりあえず僕が勝った記念で、打ち上げぇっ!」
暁「なんでだよぉぉぉ!?疲れてるってぇぇぇえ!」
僕は弱音を吐く事しか出来ない。だって、こんな魔力差のある怪魔に勝てる訳がないから。
柊真さんが駆けつけてくれたけど、戦況は変わらないまま。
僕たちは分身の攻撃をただ必死に耐えるだけ。
こっちが攻撃したって、魔力差でかき消される。
魔力切れも時間の問題。
防御壁を展開しているだけで魔力が無くなる。
魔力が減ってきている僕たちを嘲笑うように、分身の攻撃は止まらない。
これが分身なのか?分身じゃなく、実物なんじゃないか?
僕たちは魔王を倒そうとしているのに、ただの分身だけで手こずっている。
こんなのに手こずっていたら、魔王になんか勝てるはずが無い。
勝たなきゃいけない。これは使命だと、自分に言い聞かせる。
限界を超えてでも、勝つ!!
連続斬り・毒波蘭堂!
自分が出せる連続斬りの速度を上げろ!
自分を壊したって、刀を壊したって、自分が死んでも!
僕だけが死んで、周りの人が生きるなら…!
僕は躊躇しない!自分を壊す!!
暁「はっや……なんだあれ…」
柊真「速度がだんだん上がっている…!?おい、やめろ!そのまま上げていったら死ぬ!」
黙れ!僕は、死ぬ運命で生まれてきたんだ!
だったら、その運命を捻じ曲げる事無く従う!!
──5年前。
帳は、この日、魔法使いになった。
帳の家系は全員魔法使いになり、杖ではなく刀を使う。
代々の刀を使い、生涯をかけて怪魔を抹消する。
だが、帳の家系には呪われた刀があった。
その刀を使った者は、必ず15歳になったら死ぬという運命だった。
帳の家系には、もうその刀しか残っていなかった。
そして、その刀をやむを得ず使う者が帳だった。
しかし、帳は怯えていなかった。
帳はそういう運命だと決めつけた。
帳は15になるまで、生涯をかけて抹消すると決めた。
行くぞ、呪われた刀。
もしこれが最期なら、僕はお前に感謝するよ。
帳「雷電発火・連続攻撃───!」
柊真「やめろ……っ!?今すぐ辞めるんだ、帳!」
もう、黙れって…!!
うるさいんだよ………!!!
暁「やめろ帳!お前はこんなとこで死ぬんじゃねぇよ!?」
だから黙れ!僕は運命に従ってるんだ!!
柊真(……!?あれは呪われた刀!?なぜ帳が…っ!)
柊真「おい、その刀!呪われた刀だからって、今死のうとするんじゃ──、」
??「おい!やめろ!今その運命から解放してやるから!」
聞き覚えのある声が聞こえた。斬ろうとする手が止まる。
柊真「お前、遅いんだよ。才能が1人死ぬところだったぜ?“薔薇花弁”」
薔薇「しょうがないよぉ、こっちの学校にも出たんだからさ。ま、間に合ってよかったよ。早く解放させないと。よいしょっと。これで大丈夫。……長い間、この呪われた刀で苦しめられてたんだね…」
僕は、呪われた刀を見る。刀に入っていた彫刻が消えていく。
そうか…この彫刻のせいだったんだ。
……ごめん。ごめんね。
でも、お前と一緒に居られる。
これで良かった。きっとこれで良かったんだ。
暁「……はぁ…無駄なエネルギー使ったー…でも、お前が生きてて良かったよ。安心した」
柊真「ほんと良かったぜ…このまま死ぬかと思った…」
帳「……ありがとう」
薔薇「ふぅー…この調子で分身片付けちゃいますか」
柊真「そうだな……って、なんか分身さっきから攻撃してなくね?空気読める系分身?」
暁「……なぁ……。分身…死んでるぜ……?」
帳「え!?ももももしかして、俺が倒した!?」
まさかの事態に僕は刀をすっぽ投げる。
暁「おい!?刀投げんじゃねーよ!?危ねーな!?」
帳「あ……ごめん。びっくりして。」
柊真「だけど本当にびっくりだな。限界突破のお陰だな」
薔薇「限界突破……かぁ……ここが力の神殿なら分かるけど…でも、力の神殿だったらもっと行けると思うなぁ」
え?力の神殿はもっとヤバいってこと!?てか、僕が分身に勝った!?まだ実感湧かないよぉ!?
帳「と、とりあえず僕が勝った記念で、打ち上げぇっ!」
暁「なんでだよぉぉぉ!?疲れてるってぇぇぇえ!」