魔法学校の強者たち
クッソ……キリがない…
柊真「犬神?おい!聞こえてるか!?」
イヤホン越しに柊真の声がする。だが、応答している暇はない。
私、犬神は1人で岩手に行った。
正直舐めていた。
岩手がこんな状況だとは思わなかったからだ。
岩手には人が住んでいる気配がしない。
住んでいたとて、魔法使いだろう。
誰か魔法使い居ないのか!?
居なかったら時間の問題…ってか、こんな所にいるわけねぇだろ!
犬神「あぁ!もー!全部まとめて焼いてやるわ!」
やけくそになり、火の海にしようとした時。
??「犬神!落ち着くのじゃ!!」
犬神「だ、誰!?もしかして人型の怪魔ァ!?」
急な人の声にびっくりして、転びそうになった。情報量が多すぎる。
??「違う!青じゃ、青!」
犬神「え?青?青って……操られていたんじゃ?」
さっきから理解が追いついて居ない私と、少しムッスー状態の青。
青「操られていた話は後じゃ!とりあえず、撤収じゃぁぁあ!」
犬神「操られてた記憶があるのか!?って、どぇぇぇぇぇぇうぁぁぁぁあ!?」
犬神「って事がありましてー。今に陥る。キャピ!!」
本田「全く…なんで1人で行くんですか……青さんがいなければ岩手は今頃燃えて何も無い平地になっている所でしたよ」
ため息混じりに言う本田。
ガラッド「いや、そんな事よりも…青の事が気になるのですが……」
渋い顔をして話すガラッド。
柊真「まぁそうだろうな。岩手よりも青の事だし……」
岩手の事を心配していない柊真。
青「岩手も大事にしないとダメじゃろ」
本田と一緒に呆れている青。
犬神「でもびっくりだよねぇ。操られていた時の記憶があるなんてさ。」
そして、燃やそうとした張本人の私。
なんか…言葉にしずらいけど凄い。
ガラッド「さて……青、青が操られていた期間はどれくらいですか?手がかりになるかと」
青「4年くらいじゃな。犬神に出会う1年ほど前じゃろうか」
犬神「てことは、私はあの冷たかった青しか見てないって事だな。ガラッド、青は4年前、冷たくなかったか?」
ガラッドは青の事を一番知っている側近。
青の事は大体ガラッドに聞けばいいほど、青の事をよく知っている人物だ。
ガラッド「よく手伝ってくれて、協力もしてくれる。ちょうど4年前、性格が一変していた。これは新しい怪魔攻撃なのではと疑いましたが、青は変わりやすいのでね…」
犬神「なるほど。青は操られる前の記憶はある?」
張本人が一番の手がかり。
運が良かったのか、なんかの気まぐれなのか。
記憶があって良かったと思う。
青「操られる前日の夜、不思議な夢を見たのじゃ。怪魔に追いかけ回される夢。必死に逃げたが、追い付かれ、何かに飲み込まれてしまったのじゃ。そして次の日起きたら、自分が思っている事を言葉に出来なかった。口が勝手に動いて、思ってもない事を言ってしまった。無理やりでも自分の意思で言おうと思っても、無理だった。不可抗力だったのじゃ。ガラッドは薄々気付いていただろうが…やはり我は変わりやすいからな…」
“怪魔に追いかけ回される”・“何かに飲み込まれる”
随分と不思議で物騒な夢を見たもんだな。
本田「精神攻撃魔法でしょうか。その被害はちょくちょく見掛けますよ」
犬神「あーそれもあるかも…だけど……」
柊真「……スッキリしないだろうけど、神殿の事も調べなきゃいけなくね?魔王倒したいし。焦る必要はないけど、これ以上怪魔で被害者が増えて欲しくない」
青「ほんとにスッキリしないな。だがまぁ、我も被害者じゃ。賛成。」
ガラッド「そうですね…神殿の事も調べながら、二刀流で行きましょう」
本田「そうですね、そちらの方も深く調べないと、」
??「犬神様!」
犬神「なんだ?どうした、野村」
野村「全国の魔法学校に、魔王の分身と見られる物が……っ!もしかしたらこの学校にも……!」
犬神「は?分身!?分身でも相当強いのでは…」
青「どういう事じゃ、こんな事は過去に無かったじゃろ!?分身なんて、我は初めて聞いたのじゃが!?」
やばい……早く東京に帰らないと…生徒が……!
慌てて帰ろうとした、その時───。
バキィン!!!
ガラスが割れる音がした。
嫌な予感だ。ものすごい寒気がする。
もしかして…、と音が聞こえた方に目を向けた。
野村「い、居ました……あ、あれです…!分身と思われます…………!」
犬神「お、おいおい……まさかとは思うが…」
私は分身の魔力Aを見る。
犬神「あんなのが全国に散りばめられてるのか…?」
その魔力Aは、372。
柊真「犬神?おい!聞こえてるか!?」
イヤホン越しに柊真の声がする。だが、応答している暇はない。
私、犬神は1人で岩手に行った。
正直舐めていた。
岩手がこんな状況だとは思わなかったからだ。
岩手には人が住んでいる気配がしない。
住んでいたとて、魔法使いだろう。
誰か魔法使い居ないのか!?
居なかったら時間の問題…ってか、こんな所にいるわけねぇだろ!
犬神「あぁ!もー!全部まとめて焼いてやるわ!」
やけくそになり、火の海にしようとした時。
??「犬神!落ち着くのじゃ!!」
犬神「だ、誰!?もしかして人型の怪魔ァ!?」
急な人の声にびっくりして、転びそうになった。情報量が多すぎる。
??「違う!青じゃ、青!」
犬神「え?青?青って……操られていたんじゃ?」
さっきから理解が追いついて居ない私と、少しムッスー状態の青。
青「操られていた話は後じゃ!とりあえず、撤収じゃぁぁあ!」
犬神「操られてた記憶があるのか!?って、どぇぇぇぇぇぇうぁぁぁぁあ!?」
犬神「って事がありましてー。今に陥る。キャピ!!」
本田「全く…なんで1人で行くんですか……青さんがいなければ岩手は今頃燃えて何も無い平地になっている所でしたよ」
ため息混じりに言う本田。
ガラッド「いや、そんな事よりも…青の事が気になるのですが……」
渋い顔をして話すガラッド。
柊真「まぁそうだろうな。岩手よりも青の事だし……」
岩手の事を心配していない柊真。
青「岩手も大事にしないとダメじゃろ」
本田と一緒に呆れている青。
犬神「でもびっくりだよねぇ。操られていた時の記憶があるなんてさ。」
そして、燃やそうとした張本人の私。
なんか…言葉にしずらいけど凄い。
ガラッド「さて……青、青が操られていた期間はどれくらいですか?手がかりになるかと」
青「4年くらいじゃな。犬神に出会う1年ほど前じゃろうか」
犬神「てことは、私はあの冷たかった青しか見てないって事だな。ガラッド、青は4年前、冷たくなかったか?」
ガラッドは青の事を一番知っている側近。
青の事は大体ガラッドに聞けばいいほど、青の事をよく知っている人物だ。
ガラッド「よく手伝ってくれて、協力もしてくれる。ちょうど4年前、性格が一変していた。これは新しい怪魔攻撃なのではと疑いましたが、青は変わりやすいのでね…」
犬神「なるほど。青は操られる前の記憶はある?」
張本人が一番の手がかり。
運が良かったのか、なんかの気まぐれなのか。
記憶があって良かったと思う。
青「操られる前日の夜、不思議な夢を見たのじゃ。怪魔に追いかけ回される夢。必死に逃げたが、追い付かれ、何かに飲み込まれてしまったのじゃ。そして次の日起きたら、自分が思っている事を言葉に出来なかった。口が勝手に動いて、思ってもない事を言ってしまった。無理やりでも自分の意思で言おうと思っても、無理だった。不可抗力だったのじゃ。ガラッドは薄々気付いていただろうが…やはり我は変わりやすいからな…」
“怪魔に追いかけ回される”・“何かに飲み込まれる”
随分と不思議で物騒な夢を見たもんだな。
本田「精神攻撃魔法でしょうか。その被害はちょくちょく見掛けますよ」
犬神「あーそれもあるかも…だけど……」
柊真「……スッキリしないだろうけど、神殿の事も調べなきゃいけなくね?魔王倒したいし。焦る必要はないけど、これ以上怪魔で被害者が増えて欲しくない」
青「ほんとにスッキリしないな。だがまぁ、我も被害者じゃ。賛成。」
ガラッド「そうですね…神殿の事も調べながら、二刀流で行きましょう」
本田「そうですね、そちらの方も深く調べないと、」
??「犬神様!」
犬神「なんだ?どうした、野村」
野村「全国の魔法学校に、魔王の分身と見られる物が……っ!もしかしたらこの学校にも……!」
犬神「は?分身!?分身でも相当強いのでは…」
青「どういう事じゃ、こんな事は過去に無かったじゃろ!?分身なんて、我は初めて聞いたのじゃが!?」
やばい……早く東京に帰らないと…生徒が……!
慌てて帰ろうとした、その時───。
バキィン!!!
ガラスが割れる音がした。
嫌な予感だ。ものすごい寒気がする。
もしかして…、と音が聞こえた方に目を向けた。
野村「い、居ました……あ、あれです…!分身と思われます…………!」
犬神「お、おいおい……まさかとは思うが…」
私は分身の魔力Aを見る。
犬神「あんなのが全国に散りばめられてるのか…?」
その魔力Aは、372。