ﾁﾁﾁﾁﾁﾁ……という小鳥の鳴き声と共に、ｳﾞｳﾞｳﾞｳﾞ……と鳴るスマホのアラーム。
窓からは早朝の光が差し込んで煌びやかに輝く私の部屋。
ここは、[太字]魔法学校[/太字]。魔法使いのみが通える特別な学校。
学校とは思えないほどの綺麗さで、ホテルのように装飾がされている。
朝昼晩、1階のビッフェで食事ができる。
めっちゃ豪華であり、特別で、ホテルよりも凄いんじゃないか感が溢れ出ている。
今日の日替わりメニューは何かな〜とルンルンで着替えて居ると、ふと、1人の少女が目に入った。
私が知る限り見たことがない。
髪色も、姿も佇まいも。
転校生か……？と思いつつも、時計を見て、そんなことは吹っ飛んだ。
この私にしては不覚だった。
ビッフェの一番乗りが奪還されてしまう！！
私は早々と部屋を出ては、すぐ近くの階段でズサァッと転び、「痛い……。」と情けない声を漏らした。



[水平線]



夢羅｢うま〜……五ツ星だよこれ…｣
やはりビッフェは美味しい。魔法使いになって良かったと思えるひとつだよ…
……まださっきの転んだ痛みは残っているが。
あ、そうそう。自己紹介を忘れていた。(メタ)
私は魔法学校最強少女の松星夢羅(自分で言うのもあれだが)。
歴史上最強の狐梨亀屋の魔力を超えるために毎日修行中。
魔力の強さは｢A｣で示されているが、最高はまだ分かっていない。
狐梨亀屋の最高魔力を超えたいところだが、その魔力も不明だ。
私の最高魔力が72Aだが、狐梨は多分もっと高いだろう。
まぁこれも視野に入れて資料作ってみるか。
皿を片付け、ふと窓を見た時。
何故か、見られている感じがした。