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東京、深夜2時

#1

第1の會 尋常じゃない日々

(つまんねぇ、この街)
高校1年生の『成瀬明』ー、コードネーム『アキラ』は、ボロボロな道路を歩いていた。
この街は『府温街(フオンガイ)』。不穏な事がよく起きる。
だから街の警察や自衛隊なども滅亡していった。
ー、1つの書類を残して。
♢♢♢♢♢♢♢♢
雨が降ってきた。
雨宿りしたい所だが、こんな街には宿が無い。
すると。
「キミ、良かったら泊まって行かない?雨宿りしたいんでしょ」
(!なんで思ってる事が分かった⁉︎)
不気味な集団が話しかけて来た。
少し警戒して後ろへ下がると、その男はため息を付いてパスポートを見せた。
「事件解決団…20歳…はぁ⁉︎副社長補佐…神宮寺界」
読み上げると、自然に大きい声が出た。
「そう。世の中では知られていない“秘密集団”の下部組織だよ。つまり俺らは何処にでも有る普通の会社…なんだったんだけど。」
男はまたため息をついて、女の方をチラ見する。
「うちの可愛い妹が愚痴っちゃってこんな集団になったんだよ」
(心が読める人間?)
「まぁ…愚痴ってたのは蓮もだし…良いでしょ」
女は、ちょっと恥ずかしそうにしてこちらを見る。
「何もしないんだったら泊まらせて下さい。お願いします」
「どうしよっかなー。さっきの『はぁ⁉︎』で冷めちゃった」
「ああ。貸し出し許可を取っておく」
巫山戯る青年と冷静に対応する男性。
(本当に尋常じゃないなぁ、この生活)
♢♢♢♢♢♢♢♢
十分程して、暖かい宿へ入った。
濡れたスリッパを乾かす所へ置いて、炬燵の中に入る。
「ありがとう御座います。困っていたんです」
「うん!ゆっくりしていってね」
可愛い女の子の髪がサラッと、風で揺れる。
「何も食べてないでしょ?ホットケーキ焼いたから食べて」
「えっ!あ…ありがとうございます」
ホットケーキの甘い香りが漂い始めた。
黒髪の男性はみかんを食べて、さっきの女性はたこ焼きを食べている。
「其れでなんですが…さっきのパスポートはどう言う事なんですか…?」
巫山戯る男性に聞いてみると、真面目な顔をして言った。
「あ、このパスポートね。俺は成人男性で、やる事がなかった」
黒髪の男性も、頭をぶんぶん振って頷く。
「そうしたら、コイツらと道で会ったんだ。最初に『ヤバそうな奴』だと思って『下部組織を組もう!』って言ったら受け入れてくれた」
(ふーん…成程)
目の前に置かれたホットケーキを一口食べた。
すると突然、おふざけ男性が机を叩いて立ち上がる。
「ねぇ、キミ、この下部組織に入らない?金とか報酬とか有るし」
(えっ!トツゼンダネ)
「報酬」「金」という単語に耳がピクピク反応する。
「主な仕事は事件解決・資料作成だ。良いか?」
(もうやるしかない!)
俺は覚悟を決めて、男性の手を握った。
「入ります!よろしくお願いします!高校1年生の成瀬明です!」
皆は、俺の上げた大きい声に驚く。
「よろしい。この紙にハンコを押してね」
深呼吸をして、紙にハンコを押した。
「あ、名前紹介して無かったね。俺の名前は佐藤優、此奴は八鳥蓮。この紫髪の姉貴が響 奏、最年少の響 楓。新しい社員のこの子が風間春陽」
(結構社員数多いんだな)
「今度、新社員祝いパーティーするんだが行くか?」
蓮さんが、こっちを見る。
「はい!行きます!」
「ていうか敬語じゃなくてタメ口で良いしな」
「あ、うん!」
蓮さんー、蓮くんが、俺の頭を撫でた。
これから、俺の大変な生活が始まる。

作者メッセージ

コメントよろしく!
♡1000、閲覧回数1000目標!(((無理だけど殴
次起こって欲しい事件などを、見た人はコメントに書き込んで下さい。

2025/03/13 16:37

たかひら ID:≫ 6ypDKvSzVDPFg
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