二次創作
慢話
油断したと言う他ないだろう。断末魔の叫びをあげる予定だった敵は、一瞬の隙をついて俺に一撃を喰らわせた。それは彼の最期の攻撃になったけれど、俺は敵が倒れ伏した後、自分の腕から滴る血を他人事のように眺めていた。
怪我をするなんて久しぶりだった。怪我は思いの外酷くて、薄ら骨が覗いている。
雨が降り出した。
雨は、肉を除けて姿を見せる骨に、しらじらと染み入る。
「…ホラホラ、これが俺の骨だ」
そんな言葉が口をついた。言ったあとに自分でぎょっとする。何を言っているんだ、俺は。
傷は熱を持ってじくじくと痛む。けれども、降りしきる雨に包まれて、不思議と心地がよかった。
「…はは」
笑いが落ちた。怪我と死体と雨と。これ以上に俺の人生を語るものはない、と気障なことを考えたからだ。
あゝ、真面目臭ってゐられるかい。
怪我をするなんて久しぶりだった。怪我は思いの外酷くて、薄ら骨が覗いている。
雨が降り出した。
雨は、肉を除けて姿を見せる骨に、しらじらと染み入る。
「…ホラホラ、これが俺の骨だ」
そんな言葉が口をついた。言ったあとに自分でぎょっとする。何を言っているんだ、俺は。
傷は熱を持ってじくじくと痛む。けれども、降りしきる雨に包まれて、不思議と心地がよかった。
「…はは」
笑いが落ちた。怪我と死体と雨と。これ以上に俺の人生を語るものはない、と気障なことを考えたからだ。
あゝ、真面目臭ってゐられるかい。