イオチュー せんせいッッッ!?
[中央寄せ]宿泊学習の会議[/中央寄せ]
田代「え、俺一人部屋が良い」
と田代が言う
キムが目を見開く
田代「最年長の特権だ!」
渡辺「10組の先生の中なら私ですよ…」
田代「お、男の中で!」
キム「それ無理ない?」
関口「最年少の特権は?」
田代・キム「ない」
田代「まぁ俺が一人部屋な」
関口「じゃあそういうことで、俺とキム先生が二人部屋ですね」
サラッと決める
キム「えっ、なんで」
(二人部屋って…絶対なんかされる!!)
田代「まぁ、頑張れよ〜」
キム「わかったよ〜」
[水平線]
[中央寄せ]当日[/中央寄せ]
寝る準備をいそいそと進める
風呂に入り、浴衣姿に――
それは、生徒たちに「先生たちも着てください!」と押し切られた結果だった
お互い、やや不本意ながらも従っている
関口「…なんで俺と二人部屋嫌がったんですか」
袖を気にしていると、布団を敷く関口が静かに口を開いた
キム「別に嫌がってないし」
視線を逸らすキム。浴衣の襟元が少し乱れている
関口が、一歩だけ距離を詰める
関口「…期待してんですか?」
低く囁きながら、キムの襟元に指をかける
「なんか、されるって」
キム「っ?!」
息が止まる
次の瞬間、関口は硬直したキムを軽く小突き、
乱れた襟を直した
関口「ちゃんと着ないと、“なんか”、されちゃいますよ」
そう言って、イタズラっぽく笑う
関口は布団をもう一枚敷こうとする
その手を、後ろからギュッと止められた
キム「…関口くんは、理性的だもんね?」
と妙に色っぽく圧をかける
関口「…」
関口の目が据わった
そして、
いつになく低い声で
関口「そうじゃないのは一番知っていますよね…?」
関口は獲物を見るようにキムを見つめる
まるで「よし」を待つ犬のようで、
――いや、キム(狼だろ)
キムは指を絡め、唇の端を上げた
キム「だめだよ?ここ壁薄いから」
その一言が、合図になった
いつもと違う空気が、理性を壊した
朝、布団が一枚しか使われてないことに宿の人は首を傾げる。
だがニオイで、すべてを察してしまった
[水平線]
ちなみにこの二人、
バスの席は隣なのに、ずっとLINEでくだらない会話をしていた
田代「え、俺一人部屋が良い」
と田代が言う
キムが目を見開く
田代「最年長の特権だ!」
渡辺「10組の先生の中なら私ですよ…」
田代「お、男の中で!」
キム「それ無理ない?」
関口「最年少の特権は?」
田代・キム「ない」
田代「まぁ俺が一人部屋な」
関口「じゃあそういうことで、俺とキム先生が二人部屋ですね」
サラッと決める
キム「えっ、なんで」
(二人部屋って…絶対なんかされる!!)
田代「まぁ、頑張れよ〜」
キム「わかったよ〜」
[水平線]
[中央寄せ]当日[/中央寄せ]
寝る準備をいそいそと進める
風呂に入り、浴衣姿に――
それは、生徒たちに「先生たちも着てください!」と押し切られた結果だった
お互い、やや不本意ながらも従っている
関口「…なんで俺と二人部屋嫌がったんですか」
袖を気にしていると、布団を敷く関口が静かに口を開いた
キム「別に嫌がってないし」
視線を逸らすキム。浴衣の襟元が少し乱れている
関口が、一歩だけ距離を詰める
関口「…期待してんですか?」
低く囁きながら、キムの襟元に指をかける
「なんか、されるって」
キム「っ?!」
息が止まる
次の瞬間、関口は硬直したキムを軽く小突き、
乱れた襟を直した
関口「ちゃんと着ないと、“なんか”、されちゃいますよ」
そう言って、イタズラっぽく笑う
関口は布団をもう一枚敷こうとする
その手を、後ろからギュッと止められた
キム「…関口くんは、理性的だもんね?」
と妙に色っぽく圧をかける
関口「…」
関口の目が据わった
そして、
いつになく低い声で
関口「そうじゃないのは一番知っていますよね…?」
関口は獲物を見るようにキムを見つめる
まるで「よし」を待つ犬のようで、
――いや、キム(狼だろ)
キムは指を絡め、唇の端を上げた
キム「だめだよ?ここ壁薄いから」
その一言が、合図になった
いつもと違う空気が、理性を壊した
朝、布団が一枚しか使われてないことに宿の人は首を傾げる。
だがニオイで、すべてを察してしまった
[水平線]
ちなみにこの二人、
バスの席は隣なのに、ずっとLINEでくだらない会話をしていた