- 閲覧前にご確認ください -

パクリではありません!
オリキャラの異世界転生の小説です!
3月の12日には終わりにしようと思っているので!
見てみくださ!

文字サイズ変更

植物魔法でゆる~くダンジョン行ってみる?

#15

第1章 封印の守護者と嘆きの迷宮

第15話 嘆きの迷宮 最終戦

 そんなわけで、安全地帯周辺を徘徊しているレイス&スケルトンをサクッと浄化すると、リッチまでの道を作ってから、ぐるり一周遺跡都市の旅をして戻ってきた。
 その後、ジジ様たちが「行くぞーッ!?」「オーッ!!!」と駆けていったので、僕はリッチの動向に気を配りながら、ミディ部隊とともに魔石やらの素材回収に向かった。
「何げにこれってボロ儲けじゃない?」
 大きな恐竜スケルトンの魔石を手に取ってみる。
 ずっしりと重く高濃度の魔力を含んだ魔石は、僕の浄化魔法ですでにきれいになっているので、ミディちゃんたちも素手で拾えるよ。
 ユエちゃんも徐々に影渡りの範囲を拡張し、一気に影の中へ引きずり込んでいた。
 今は回収作業が楽しくて仕方がないみたい。

「第一階層が死霊魔物で良かったですよ。何しろハク様の魔法と相性がいいというか、絶対的な優位に立てますからね。逆に言えばほかの方々との相性は最悪です。彼らにとってこの階層はより良い鍛錬になるでしょう」
 メエメエさんはシロちゃんの背に乗りながら、器用に魔石を闇に引きずり込んでいた。
「今ごろソウコちゃんがカッカしているんじゃない?」
 冷やかすように言えば、メエメエさんがキッと僕を睨んだ。
「考えないようにしているんですから、口に出さないでください!!」
 僕は思わず笑ってしまったよ。

 一周して戻り、最後に安全地帯周辺の魔石と素材を拾い終わるころ、「ハクー! 頼むー!」と声がかかったので、サクッと浄化魔法を飛ばして戦闘終了。
「クソッ! あと一歩が足らん!!」
「決定打に欠けるからねぇ……」
 そんな悪態をつきながらも、目をギラギラさせていた。

 安全地帯で休憩→リッチ戦→休憩→リッチ戦。
 リベンジ三回戦目でようやく討伐することができた。
 このころにはすでに真夜中だった――――。


 僕は精霊さんたちと一緒にウサウサテントの中で爆睡した。
 テントの中には個室が四部屋あって、ベッドや家具まで備えつけられている。
 さらにトイレと簡易シャワー、小さなキッチンスペースもあった。
 奥に小さな扉があって、そこから異空間の小部屋につながり、さらにその先の扉から植物園に行けるんだけど、今日はもうそれどころではなく、バタンキューで意識を失ったんだ。
 ちなみに、僕と父様とヒューゴと精霊さんが一緒のテントで休んだ。

 ジジ様とカルロさんとアル様は、もうひとつのウサウサテントで、ライさんとエルさんはワンワンテントを使用している。


 翌日はちょっと遅く目が覚めた。
 ゴソゴソと起き出して個室から出れば、すでに父様とヒューゴの姿が見えない。
 外から話し声といい匂いがしてきたので、手早く身支度を整えて、精霊さんたちと一緒にテントを飛び出した。
 グリちゃんたちのお腹が、キューキューグーグー大合唱しているよ!

「お早うございます! 寝坊しました!」
 安全地帯の中は薄暗いままで、なんだかシャキッとしないね。
「お早う。よく眠れたかい? みんなもお早う。すぐご飯だよ」
 父様が笑顔で挨拶すると、みんなも「おはよー」「おなかぺこぺこー」と返事をしていた。
 それぞれに挨拶して、僕は所定の位置に座った。

 精霊さんたちはマジックバッグから朝食を出して、モリモリ食べ始めたよ。
 メエメエさんが魔力の実を山盛り用意し、中央に置いていた。
「たくさん食べてください! 今日は最終決戦です! 特にピッカちゃんの燦燦パワーに期待です!!」
「まかせて~!」
 元気に返事をしていた。
 そう、死霊系にはピッカちゃんの燦燦ビームも効果ありだった。
 精霊王の核と融合して、徐々に力が馴染んできたようで、リッチ戦の最後はピッカちゃんが止めを刺したんだってさ。
 
 次に効果があったのがクーさんで、氷精霊獣のモモちゃんとアイスランスをぶちかましたらしい。
 クーさんの水が聖水の役目を果たすのを見て、アル様がナガレさんの聖水を樽ごとぶつけていたそうだ。
 魔導士なのに力技って……。
 セイちゃんの蒼炎も絶大な効果を発揮するんだけど、細かい操作ができなくて、逆に父様たちに延焼しそうになってやめたそうだ。
 セイちゃんはしょんぼりと項垂れていた。
 次は頑張ろうね!
 ポコちゃんとフウちゃんは、父様たちのガードをしてくれたそうだ。
 みんないい子だね。
 大活躍に感謝して、全員をハグしておいたよ。



 遅い朝食を食べ終えて、準備万端整った。
 いよいよ階層主の城に挑む。
 最後にもう一回、嘆きの迷宮を丸ごと浄化魔法で一掃し、全員で魔石と素材を回収した。
 フロアをきれいに掃除し終わって、あとくされなく開かれた城門橋を渡った。
 目の前には真っ直ぐ続く石畳を進み、その先の階段を上れば、暗く冷たい灰色の巨大扉に辿り着く。
 見上げるほどの大きな扉。
 一度足を踏み入れたら、中にいる魔物を倒さなければ出られないんだって。
 僕はゴクリと唾を飲み込んだ。
 初めてのことだから緊張するよね。
 というか、初心者なのにリッチ戦ってどうかと思わない?
 普通なら瞬殺されてもおかしくない。

 扉を前に、アル様から指示が出された。
「いいかい、ハク。中に入ったら壁際に身を寄せるんだ。うっかり前に進んではいけないよ? そこで敵の種族と数を確認するんだ。予想どおりリッチ、レイス、スケルトンなら、リッチ以外は瞬殺しておくれ。階層主には我々が挑むから、うっかり浄化しないでおくれよ?」
 アル様がニタリと不敵に笑っている。
 なんか、うっかりを二回言われた!
 僕ってどれだけうっかりだと思われているのよ!?
「うっかりから生まれた、うっかり小僧ですからね……」
 メエメエさんがため息をつきながら首を左右に振っていた。
 ひどくない!?

 ガコンと、重低音を響かせて巨大扉が開いた。
 隙間からのぞいた内部は真っ暗。
 ジジ様が堂々と先陣を切って足を踏み入れていく。
 僕は父様とヒューゴに挟まれて、おどおどと進んだ。
 今はシロちゃんに乗っていないよ。
「次はちょっと頑張るニャ!」と、騎獣を拒否された。
 なのでいつでもソラタンを呼び出せるようにしているんだけど、ソラタンの上はシェルターみたいなものだから、最初から乗っていたほうがよくない?
「入場口は混み合いますので、サクサク進んでください」
 メエメエさんにグイグイ背中を押された。

 とりあえず、言われたとおり壁に張りつく。
 メエメエさんを捕まえて、お腹を守るように抱き締めてみた。
「盾にされました!」
 ブツブツ文句を言っているけど、メエメエさんは雷撃でも死なないし、闇精霊だからリッチの攻撃に耐えるかもしれないよね!
 適材適所だよ!
 メエメエさんが手足をバタつかせて逃れようとしても、僕は絶対にこの腕を緩めない!
 顎でメエメエさんのモフモフ頭を抑え込んだ。
 そんな僕らの攻防を、父様とヒューゴはおもしろそうに見ている。
 ボス戦の緊迫感はどこへ行った!?

 全員が中に入ると同時に扉が勝手に閉まり、火の玉みたいな松明が灯っていく。
 巨大な円形の室内は天井が高く、そこに無数のレイスが漂っていた。
 赤い双眼が無数に光っていて気持ち悪いよ!
 正面の祭壇のような場所に、中央にリッチ、左右に恐竜スケルトン、その周りに獣型レイスがうごめいている。
 リッチは外の中ボスとは明らかに格が違う。
 体長十メーテ以上あって、王冠を被り、ゴージャスなマントを羽織っていた。
「予想どおり、リッチキングか……」
 ジジ様が低くつぶやいていた。

 巨大な髑髏どくろの杖に、生きた大蛇が絡まっているから気色が悪い。
 全体的にセンスがない!
 そう思ったけど口には出さない。
 お口チャック、ジー。
 以心伝心、精霊さんたちも口をすぼめていた。
 かわゆす!

作者メッセージ

どうでしたか?
感想待ってます!

2025/03/12 20:02

T K٩( 'ω' )و®︎ ID:≫
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 20

コメント
[3]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL