或る田舎の話
気まぐれで庭に砂糖をこぼしたら、ありが取りに来た。そろそろ死んでいく蝉を運ぶやつもいる。大体のありは行列をなして砂糖を運んでいるけれど、時々食べるやつもいる。ありが砂糖で膨らました小さな腹には、溶けた粉砂糖の甘い蜜が詰まるのだろう。あき君の持ってきたすいかのような、甘い蜜が。
俺はふと思いついて、ありの行列に手を伸ばした。俺の指を避けずに登ってきた一匹を、そのまま口に持っていく。
ありは簡単につぶれた。俺はゆっくり舌をつき出して、今噛んだばかりのありを吐き出す。唾液と一緒にありは地面に落ちた。
「なんだ、苦い」
俺は舌を触りながら呟き、辺りを見まわした。何となく、誰かに見られては後ろめたいと思った。
俺はふと思いついて、ありの行列に手を伸ばした。俺の指を避けずに登ってきた一匹を、そのまま口に持っていく。
ありは簡単につぶれた。俺はゆっくり舌をつき出して、今噛んだばかりのありを吐き出す。唾液と一緒にありは地面に落ちた。
「なんだ、苦い」
俺は舌を触りながら呟き、辺りを見まわした。何となく、誰かに見られては後ろめたいと思った。