妖怪マンションは今日も騒がしい。
??「[小文字][小文字]い…[/小文字][/小文字][小文字]おい…[/小文字]おい!起きろ!」
僕は誰かに起こされた
…記憶が曖昧だ
僕は…えっと…
…そうだ、僕は意識を失って倒れたんだ
その前が…えっと…
??「おい、大丈夫か?」
僕を起こしてくれた人が声をかけてくれた
見た感じ小学一年生か…?
でも1年にしては目付きが鋭い
それどころか…踏まれてる?
??「おめー、どっから来た」
それに…何しろ口が悪い
慧「…い…射水です」
??「あ゙?…おめー人間か?」
慧「人間ですけど…」
??「…よし、こい」
その途端、体がふわっと浮き上がり、そのまま古びたマンションの一室へと連れていかれる。
ガチャ
??「おーお前ら、新しー住人だ」
部屋に入ると、ドサッと床に落とされる
慧「いっ…てて…」
??「[小文字]あ…の…大丈夫…ですか?[/小文字]」
白髪の高校生…ぐらいかな?の子が手を貸してくれた
慧「あ…ありがとう」
立ち上がり、部屋を見回してみると、5人ほど人がいた
…いや、中には人じゃないのもいるな
ルシア「あ゙ーそうそう、自己紹介まだだったな、ワタシは鏡嶺ルシア、よろしく」
『ルシア』と名乗る子供?は他の人達をみつめ、
ルシア「…お前らもやれよ」
と一言言ってからマンションの外へ出ていった
ソイ「あ゙っ…えっ…えっ…と…[小文字]ラジエル・ソイ…です…あの…貴方の名前は…?[/小文字]」
慧「一条慧です」
ウカ「ケイ!イチジョーケイ!多分覚えたのネ!ウチはチリリョウ・ウカ!よろしくなのネ!!」
顔面に御札を貼っている『ウカ』という人はまとも…そうだな…語尾気になるが
ライ「私はサリエリィ・プルソン・ライだ。ライとでも呼んでくれ。」
妙に上から目線の人は『ライ』というらしい
見下されてる気がするが…単に背が大きいからだろう。
そう思いたい。
慧「あ…あと、その人は…」
奥の方で地面に突っ伏してる人を指さす
ウカ「?あーこいつは神風なのネ、言語習得中なのネ」
神風「ハラヘ、タ」
ライ「違うだろう、腹が減る時は『腹が減った』だろう」
神風「ハラヘ、ガタ」
ウカ「はらへがたとはなんなのネ…」
そんな話をしていると、ドアが開く音がした
ルシア「あ゙?もう終わったのか?」
ライ「嗚呼、もう終わったぞ」
ルシア「お、天使もどき。今日はいんだな」
ライ「あ?天使もどきとはなんだ、それに、先程あっただろうが」
ルシア「じゃあ羽根出してみろよ」
ライ「ムッ…」
ウカ「ケイ!ケイ!ケイはなんの種族なのネ?ウチはキョンシーなのネ!!!!」
…種族?そんなの、人間しかいないだろ
…いや、さっきなんか羽根出せとか言ってたな…
慧「に…人間」
・・・・
ウカ「ニンゲン?」
え?
ライ「なんだ、それは?魔人参のことか?」
え??
ソイ「[小文字]た…食べ物…?[/小文字]」
え???
ルシア「人間だよ、聞いたことあんだろ?」
ソイ「…[小文字]ニンゲンって、空想生物のひとつの…[/小文字]」
ライ「我々妖怪の大好物と記されてたな」
え…
僕、喰われるのか?