住居者は、イケメンだった。
第1話
(今日も補習か…)
女子中学生の星光沙羅は、常に成績が悪かった。
勉強はしているのだが、毎日授業を聞かなさすぎて、毎週補習づくし。
友達も数少なく、頼れる人は両親しかいなかった。
自分がこうやって、友達に関わろうとしない理由は、面倒くさいからだ。
「星光、今日のテストの点数は何だ。勉強はしているんじゃないのか?」
担任の浅田先生が、こっちを睨みながら言う。
浅田先生は、90点でも許さない鬼先生。
あだ名は『鬼太郎』『煙草叔父さん』だ。
「勉強はしていますけど、良い点が取れないのは何故でしょうね。」
視線を泳がせながらも、冷たく反応した自分。
「視線が泳いでいるぞ。だから良い点がとれないんだ。お前の両親にも言っておくぞ…ってもう言ってたか。電話と個人懇談で」
(お母さんは何て言ったのだろう?)
そう気になりながらも、席についた。
♢♢♢♢♢♢♢♢
家に着いて、「ただいまー」と言った。
キッチンには良い香りが漂っている。これはチキンライスだな。
お母さんは好物を何回も作ってくれる。
「沙羅ちゃん!今日、新しい子が引っ越してきたわよ!めっちゃイケメンでお母さん倒れちゃったわー!」
(引っ越してきた人…何年ぶりだろ)
と思いながらも、案内したくない、と思った。
「道案内ヘタなんだけど…お母さんしてきてよ」
「あら。沙羅ちゃんが道案内して来てくれたら美味しいスイーツ買おうと思ったのに〜」
どうしよう。お母さんは、私がスイーツ好きなこと分かってるんだな。
「もう。仕方ないなぁ、行ってくるよ」
「沙羅ちゃん頑張ってね〜。」
嫌になりながらも外へ出て、道を歩く。
すると、髪が黒い男の子が歩いているのが見えた。
髪は色素と透明感のある髪。しかも、サラサラしている。
「あの…道案内しましょうか?」
「ああ。ありがとう」
イケボ…イケボ…カッコよすぎ!!!!
私は、その男子に、初めて恋をした。
(今日も補習か…)
女子中学生の星光沙羅は、常に成績が悪かった。
勉強はしているのだが、毎日授業を聞かなさすぎて、毎週補習づくし。
友達も数少なく、頼れる人は両親しかいなかった。
自分がこうやって、友達に関わろうとしない理由は、面倒くさいからだ。
「星光、今日のテストの点数は何だ。勉強はしているんじゃないのか?」
担任の浅田先生が、こっちを睨みながら言う。
浅田先生は、90点でも許さない鬼先生。
あだ名は『鬼太郎』『煙草叔父さん』だ。
「勉強はしていますけど、良い点が取れないのは何故でしょうね。」
視線を泳がせながらも、冷たく反応した自分。
「視線が泳いでいるぞ。だから良い点がとれないんだ。お前の両親にも言っておくぞ…ってもう言ってたか。電話と個人懇談で」
(お母さんは何て言ったのだろう?)
そう気になりながらも、席についた。
♢♢♢♢♢♢♢♢
家に着いて、「ただいまー」と言った。
キッチンには良い香りが漂っている。これはチキンライスだな。
お母さんは好物を何回も作ってくれる。
「沙羅ちゃん!今日、新しい子が引っ越してきたわよ!めっちゃイケメンでお母さん倒れちゃったわー!」
(引っ越してきた人…何年ぶりだろ)
と思いながらも、案内したくない、と思った。
「道案内ヘタなんだけど…お母さんしてきてよ」
「あら。沙羅ちゃんが道案内して来てくれたら美味しいスイーツ買おうと思ったのに〜」
どうしよう。お母さんは、私がスイーツ好きなこと分かってるんだな。
「もう。仕方ないなぁ、行ってくるよ」
「沙羅ちゃん頑張ってね〜。」
嫌になりながらも外へ出て、道を歩く。
すると、髪が黒い男の子が歩いているのが見えた。
髪は色素と透明感のある髪。しかも、サラサラしている。
「あの…道案内しましょうか?」
「ああ。ありがとう」
イケボ…イケボ…カッコよすぎ!!!!
私は、その男子に、初めて恋をした。