あの星空はどこに
丘の上についた私と奏斗くんは、近くのベンチに腰を掛けて、星空を見上げた。
「あそこに見えるのがこと座だよ。」
「へー。すごいね!たくさん星があるのに、一瞬で星座を見つけることができるなんて。」
褒められたせいで、顔が赤くなってしまった。
「ねぇ、奏斗くんはさ、なんで私なんかと仲良くしてくれるの?」
…私はクラスの中で目立つわけではなく、人気者の奏斗くんにはふさわしくないと思った。今更だけど。
そしたら、奏斗くんはにっこり笑っていった。
「なんでって?そりゃあ、一緒にいて楽しいからだよ。星の話とかたくさんしてくれるし、優しく接してくれるし。」
「でも!一緒にいて楽しい優しい性格の人なんてたくさんいるよ。私はべつに可愛い顔ってわけじゃないし。なんで私と一緒にいるの?」
…言い過ぎてしまった。なんで私と一緒にいるの?なんて、まるで奏斗くんが嫌いみたいな言い方じゃないか。
それでも、奏斗くんは怒らなかった。
「僕は、人気者なんかじゃないよ…君は知らないと思うけど、[太字]人気なのは…父さんと母さんなんだ。[/太字]」
それから奏斗くんは少し悲しそうに話し始めた。
「僕の両親はどちらも俳優なんだ。だから、僕は俳優の子供として、入学した頃からチヤホヤされていた。でも、最初のうちはそれが嫌じゃなかった。虎の威を借る狐とは言うけど、結局名声が全てだと思っていた。だから僕はあたかも自分が有名人だというように振る舞っていた。もちろん、両親の影響で、僕の様子を悪く思う人はいなかった。」
知らなかった。奏斗くんの両親が俳優だったなんて。
「あるとき、僕は自分のことを恥じた。そう、君と出会ったんだ。君は誰にでも優しくしていた。それから、他の人にはない何かを持っていたんだ…そう、[太字][太字]周りに振り回されない性格を君は持っている。[/太字][/太字]僕は周りの人たちにチヤホヤされて、そのノリで傲慢に振る舞った。僕の記憶では、君は小学生に上がったばかりの頃、クラスメイトに図鑑を読むことを馬鹿にされていたはず。それでも、君はまたたくさん勉強し始めたんだ。衝撃だったよ。周りに流されっぱなしの僕にとっては、憧れだった。」
あこがれ?私が奏斗くんのあこがれだった?そんなわけない。記憶違いだろう。…でも、私はそれを信じた。なんとなく、信じた。
しばらく沈黙が続いたあと、奏斗くんが口を開いた。
「失望したでしょ。僕は傲慢な人間だったんだ。」
そんなことない。それは昔の話だ。今の奏斗くんは穏やかで謙虚だ。
「今日のことは忘れてよ。悪口のことは先生に報告して終わりにしよう。」
いやだ。こんなチャンス、逃せるかー
「待って!」
かなとくんは驚いて私の方を見た。
「私・・・奏斗くんが・・・」
[太字][大文字][明朝体]好きなの![/明朝体][/大文字][/太字]
「あそこに見えるのがこと座だよ。」
「へー。すごいね!たくさん星があるのに、一瞬で星座を見つけることができるなんて。」
褒められたせいで、顔が赤くなってしまった。
「ねぇ、奏斗くんはさ、なんで私なんかと仲良くしてくれるの?」
…私はクラスの中で目立つわけではなく、人気者の奏斗くんにはふさわしくないと思った。今更だけど。
そしたら、奏斗くんはにっこり笑っていった。
「なんでって?そりゃあ、一緒にいて楽しいからだよ。星の話とかたくさんしてくれるし、優しく接してくれるし。」
「でも!一緒にいて楽しい優しい性格の人なんてたくさんいるよ。私はべつに可愛い顔ってわけじゃないし。なんで私と一緒にいるの?」
…言い過ぎてしまった。なんで私と一緒にいるの?なんて、まるで奏斗くんが嫌いみたいな言い方じゃないか。
それでも、奏斗くんは怒らなかった。
「僕は、人気者なんかじゃないよ…君は知らないと思うけど、[太字]人気なのは…父さんと母さんなんだ。[/太字]」
それから奏斗くんは少し悲しそうに話し始めた。
「僕の両親はどちらも俳優なんだ。だから、僕は俳優の子供として、入学した頃からチヤホヤされていた。でも、最初のうちはそれが嫌じゃなかった。虎の威を借る狐とは言うけど、結局名声が全てだと思っていた。だから僕はあたかも自分が有名人だというように振る舞っていた。もちろん、両親の影響で、僕の様子を悪く思う人はいなかった。」
知らなかった。奏斗くんの両親が俳優だったなんて。
「あるとき、僕は自分のことを恥じた。そう、君と出会ったんだ。君は誰にでも優しくしていた。それから、他の人にはない何かを持っていたんだ…そう、[太字][太字]周りに振り回されない性格を君は持っている。[/太字][/太字]僕は周りの人たちにチヤホヤされて、そのノリで傲慢に振る舞った。僕の記憶では、君は小学生に上がったばかりの頃、クラスメイトに図鑑を読むことを馬鹿にされていたはず。それでも、君はまたたくさん勉強し始めたんだ。衝撃だったよ。周りに流されっぱなしの僕にとっては、憧れだった。」
あこがれ?私が奏斗くんのあこがれだった?そんなわけない。記憶違いだろう。…でも、私はそれを信じた。なんとなく、信じた。
しばらく沈黙が続いたあと、奏斗くんが口を開いた。
「失望したでしょ。僕は傲慢な人間だったんだ。」
そんなことない。それは昔の話だ。今の奏斗くんは穏やかで謙虚だ。
「今日のことは忘れてよ。悪口のことは先生に報告して終わりにしよう。」
いやだ。こんなチャンス、逃せるかー
「待って!」
かなとくんは驚いて私の方を見た。
「私・・・奏斗くんが・・・」
[太字][大文字][明朝体]好きなの![/明朝体][/大文字][/太字]