変わり者のフルーツたちに溺愛されてます。
「ヒナ、ごめん。調子に乗りすぎたよ」
「......」
「大好きだよ?(ぎゅっ)」
「......」
...ああもう!あざといな!可愛いな!
でも「許す」って言うのも何だかなーと思って、私は無言で二人と腕をくんだ。
こんな積極的なことしたことないよ...
恥ずかしい!...けどまあ二人が喜んでそうだからいいかな。
「ヒナはどこに行きたいの?」
「えーっと、雑貨屋さんかな」
そうなのだ。雑貨屋さんに行ってみたい。何を売ってるのかな?
ちゃんとお金は持っている。お城でお手伝いをして貯めたお小遣いだ。
「でもなるべく目立たないところがいいかも」
「分かった。雑貨屋は...こっちだよ」
レビが案内してくれた先は、こじんまりした可愛らしい建物だった。
といってもゴテゴテな訳じゃなくて、えーっと...そう、シルバニアファミリーみたいな感じ?
さっそく入ろうとしたけど、二人がちょっとしりごみしている。
「どうしたの?何かあった?」
「いや、そういうわけじゃないんだけど...」
「僕たちが一緒に入ると、ヒナが変な目で見られるかもしれない」
「えっ?どうして?」
「ヒナは分からないだろうけど...俺たち、珍しいフルーツなんだ。身体の横に種類が出てる」
「うん...それで?」
「...ドラゴンフルーツとドリアン。あんまりいい顔はされないよ」
「どうせならリンゴとかミカンとかの方がいいだろ」
あんまりこの世界の価値観が分からないなあ。
ドリアンもドラゴンフルーツも、別に普通じゃん。定番フルーツではないけど。
「私はそんなこと気にしないよ。そのままの二人が大好きだもん」
「ヒナ...」
これから少しずつでも、自分に自信を持ってほしい。
意を決したように、二人はうなずいた。
私はドアを開けた。
「こ、こんにちは...」
ちょっと情けない声が出てしまった。
「いらっしゃいませ!」
出迎えてくれたのは、私よりも少し年上っぽいお姉さんだった。
めちゃくちゃ可愛い。茶目っ気っていうの?がある。
明るく話しかけてくれた。
「何か欲しいものがあるのかしら?」
「えーっと、時計ってありますか?」
そうなのだ。私の部屋には時計がない!
「時計ね!それならこれとか、これとか...」
「あっこれ可愛い...」
「そうでしょ?うちの旦那の力作よ!」
旦那さんがいるんだ。まあそっか。
「このお店って...」
「私と旦那たちでやってるの!小さいけどね」
「そうなんですね。旦那さん、DIYができるんですか?」
「でぃーあいわい...」
「あ、もの作りのことです」
「そう!でも得意分野があるの」
得意分野...得意分野?旦那さん、どれくらいいるんだろう。
顔に出ていたらしく、教えてくれた。
「そんなに多くないよ、6人。そういえば名乗ってなかったね。私、ミナ」
「ミナさん。私はヒナです」
平常心、平常心...いや無理!!
6人!?それでそんなに多くないですって!?
「あそこにいるの旦那さんでしょ?」
「そ、そうです...」
「何か贈り物を買ったらいいんじゃないかしら。新婚さん?」
「は、はい」
「OK。じゃあ指輪がいいわね。色は黒でいい?」
何で黒?と思ったけど、花嫁さんの髪か瞳の色を指輪にするんだって。
へえ。素敵。
「はい。あんまり邪魔にならないように飾りはシンプルでお願いしたいんですけど」
「分かった。じゃあまた取りに来て。4日後くらいね」
「はい」
実はひそかに結婚指輪というものに憧れていたのだ。
そういえば二人をほったらかしにしていた。慌てて駆け寄る。
「ごめんね、お待たせ。あとお会計だけだから」
「......うん。分かった」
リオンは少しの沈黙のあと、レジの方に歩き出した。
私もそちらに向かう。
「6570Fです」
私がお財布からお金を取りだそうとしたら、それより先にリオンがお金を出した。
びっくりして止める。
「ちょっと待って、私が出すよ」
「え?」
「ちゃんと稼いだお小遣いだから大丈夫」
「いや、え...」
何でそんな顔してるの?
もしかして信用されてない?盗んだとでも思われてる?
私はお金を出して、リオンに返した。
帰ろうとして店を出ると、リオンに深刻そうな顔で尋ねられた。
「さっきさ、何を買ったの?」
「何って...時計」
指輪はサプライズだからナイショ。
それにしてもどうした?
「本当に?それだけ?」
「う...うん」
「...そっか」
えっ怖いよ。何?
その日は変な空気のまま帰った。
なんだか二人がぎこちない様子だったけど...気のせい?
「......」
「大好きだよ?(ぎゅっ)」
「......」
...ああもう!あざといな!可愛いな!
でも「許す」って言うのも何だかなーと思って、私は無言で二人と腕をくんだ。
こんな積極的なことしたことないよ...
恥ずかしい!...けどまあ二人が喜んでそうだからいいかな。
「ヒナはどこに行きたいの?」
「えーっと、雑貨屋さんかな」
そうなのだ。雑貨屋さんに行ってみたい。何を売ってるのかな?
ちゃんとお金は持っている。お城でお手伝いをして貯めたお小遣いだ。
「でもなるべく目立たないところがいいかも」
「分かった。雑貨屋は...こっちだよ」
レビが案内してくれた先は、こじんまりした可愛らしい建物だった。
といってもゴテゴテな訳じゃなくて、えーっと...そう、シルバニアファミリーみたいな感じ?
さっそく入ろうとしたけど、二人がちょっとしりごみしている。
「どうしたの?何かあった?」
「いや、そういうわけじゃないんだけど...」
「僕たちが一緒に入ると、ヒナが変な目で見られるかもしれない」
「えっ?どうして?」
「ヒナは分からないだろうけど...俺たち、珍しいフルーツなんだ。身体の横に種類が出てる」
「うん...それで?」
「...ドラゴンフルーツとドリアン。あんまりいい顔はされないよ」
「どうせならリンゴとかミカンとかの方がいいだろ」
あんまりこの世界の価値観が分からないなあ。
ドリアンもドラゴンフルーツも、別に普通じゃん。定番フルーツではないけど。
「私はそんなこと気にしないよ。そのままの二人が大好きだもん」
「ヒナ...」
これから少しずつでも、自分に自信を持ってほしい。
意を決したように、二人はうなずいた。
私はドアを開けた。
「こ、こんにちは...」
ちょっと情けない声が出てしまった。
「いらっしゃいませ!」
出迎えてくれたのは、私よりも少し年上っぽいお姉さんだった。
めちゃくちゃ可愛い。茶目っ気っていうの?がある。
明るく話しかけてくれた。
「何か欲しいものがあるのかしら?」
「えーっと、時計ってありますか?」
そうなのだ。私の部屋には時計がない!
「時計ね!それならこれとか、これとか...」
「あっこれ可愛い...」
「そうでしょ?うちの旦那の力作よ!」
旦那さんがいるんだ。まあそっか。
「このお店って...」
「私と旦那たちでやってるの!小さいけどね」
「そうなんですね。旦那さん、DIYができるんですか?」
「でぃーあいわい...」
「あ、もの作りのことです」
「そう!でも得意分野があるの」
得意分野...得意分野?旦那さん、どれくらいいるんだろう。
顔に出ていたらしく、教えてくれた。
「そんなに多くないよ、6人。そういえば名乗ってなかったね。私、ミナ」
「ミナさん。私はヒナです」
平常心、平常心...いや無理!!
6人!?それでそんなに多くないですって!?
「あそこにいるの旦那さんでしょ?」
「そ、そうです...」
「何か贈り物を買ったらいいんじゃないかしら。新婚さん?」
「は、はい」
「OK。じゃあ指輪がいいわね。色は黒でいい?」
何で黒?と思ったけど、花嫁さんの髪か瞳の色を指輪にするんだって。
へえ。素敵。
「はい。あんまり邪魔にならないように飾りはシンプルでお願いしたいんですけど」
「分かった。じゃあまた取りに来て。4日後くらいね」
「はい」
実はひそかに結婚指輪というものに憧れていたのだ。
そういえば二人をほったらかしにしていた。慌てて駆け寄る。
「ごめんね、お待たせ。あとお会計だけだから」
「......うん。分かった」
リオンは少しの沈黙のあと、レジの方に歩き出した。
私もそちらに向かう。
「6570Fです」
私がお財布からお金を取りだそうとしたら、それより先にリオンがお金を出した。
びっくりして止める。
「ちょっと待って、私が出すよ」
「え?」
「ちゃんと稼いだお小遣いだから大丈夫」
「いや、え...」
何でそんな顔してるの?
もしかして信用されてない?盗んだとでも思われてる?
私はお金を出して、リオンに返した。
帰ろうとして店を出ると、リオンに深刻そうな顔で尋ねられた。
「さっきさ、何を買ったの?」
「何って...時計」
指輪はサプライズだからナイショ。
それにしてもどうした?
「本当に?それだけ?」
「う...うん」
「...そっか」
えっ怖いよ。何?
その日は変な空気のまま帰った。
なんだか二人がぎこちない様子だったけど...気のせい?