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逆ハーです。

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変わり者のフルーツたちに溺愛されてます。

#16

庭での出会い

「あれ?おっかしいなぁ...」

トイレには無事に行けた。
でも問題はその後だった。
帰り道が分からなくなってしまったのだ。
まずい。早く戻らないと心配かけるかも。
廊下を歩いていると、急に外に出た。
中庭だ。
大きな噴水が置いてあって、他には何もない。
水が流れる音が心地いい。
...あれ?誰かがいる!
暗闇のなか目をこらすと、深緑の髪の人が座ってうつむいている。
具合が悪いのかな?
私はどうしても放っておくことができずに、声をかけた。

「あのー...こんばんは」
「!」
「具合が悪かったりしますか?大丈夫ですか?」
「い、いや...大丈夫だ。すまない」
「それならよかったです」

話しかけたのにこのまま立ち去るのもな、と思って私は男の人の隣に座る。
名前を聞こうとしたけど、まずは自分から名乗るべきだよね。

「あの、私、ヒナといいます」
「ヒナ?イトではなくて?」
「ああ、私はイトさんとは別の異世界人なんです」
「そうなのですか」
「ああ、ちょっと待って。敬語は...あんまり好きじゃないんです」
「...いや、だが」
「お願いします、ね?」
「...分かった。俺はセシスだ」
「セシスさんは、どうしてここに?」
「俺があそこにいたら、皆気分が悪いだろう」
「ど、どうしてですか?」
「どうしてって...アボカドは嫌じゃないのか?」
「???」

何でここでアボカドが出てくるのか分からない。

「もしかして見えないのか?俺の隣に、書いてあるだろう?アボカドと」
「えっ、見えません...」
「他の人のものも?」
「はい。それにしても、何故アボカドは駄目なんですか?」
「...アボカドは果物だが、野菜だと勘違いする者もいる」

ああ、果物と野菜は敵対しているんだっけ...
でも、セシスさんは何も悪くないのに。
アボカドだって悪くないのに。
悲しいな...

「セシスさんのおかげで、知らなかったことが知れました!」
「それはよかった」
「とはいっても、見れないことには変わりないんですけど...あっ、そういえば私迷子なんだった!」
「迷子?」
「はい、帰り道が分からなくて...」
「ヒナ?ヒナじゃないか?」

聞き覚えのある声がして、周りを見渡す。
ニアさんが駆け寄ってきた。

「おい、こんなところにいたのかよ。心配したんだからな」
「ご、ごめんなさい...」
「ほら、戻るぞ」
「あっ、セシスさん...ありがとうございました」
「ああ」

私はあっという間に会場に連れ戻された。
あーあ、もうちょっと話したかったのに...

皆に心配されたり、怒られたりして、パーティーは終わった。

作者メッセージ

暑くなってきましたねー...
暑いとやる気が出ません。

2025/05/22 06:17

まっちゃん ID:≫ 9tLeB9AxJiZq2
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