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逆ハーです。

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変わり者のフルーツたちに溺愛されてます。

#15

パーティー

「えっ...パーティー...王宮...」

私は情けない声を出した。
リオンが励ますように声をかけてくれる。

「大丈夫だよ、ヒナが目立つ予定はないし、俺がエスコートするから」
「ちなみに僕も護衛するから!」

横からレビも手を挙げてアピールしてくる。
そっか、もうすでに異世界人がいるんだもんね。
それに、一応ダンスのレッスンはしているし、先生からも褒められてるし!
パーティーもなんだか楽しそうに思えてきたかも!

「分かった、パーティーに出る!」
「よかった...!ドレスやアクセサリーは俺たちに任せて」

それは安心だ。
私にはセンスというものがないから。



パーティー当日、私は張り切った侍女さんたちによって綺麗に着飾られていた。
ドレスは上品なマスタード色。
レビは自分の色だと嬉しそうだが、リオンは少し不服そうだ。

「可愛い...けど...」
「リオンの色はちょっと目立っちゃうから...でも、ほら!このネックレス!」

私が取り出したのは、綺麗に輝くピンクスピネルが付いたネックレスだ。
これを着けてリオンの隣に並べば、すぐにリオンの髪と揃いだと分かるだろう。
ご機嫌をとるように、私はネックレスを差し出した。

「ほら、着けてくれる?私の旦那様」
「もちろんだよ」

ころりと、リオンが態度を変える。
全く、現金な旦那様だこと。
ご機嫌になって、私のつむじにキスを落としまくっている。
今度はレビが不機嫌になる番だ。

「レビ、頼りにしてるよ。守ってくれるんでしょ?」
「言われずとも。その代わりに、帰ってきたらご褒美ちょうだい」
「しょうがないなぁ」

ふう、二人の機嫌をとらないといけないって大変。
この世界の女の人たち、よくやってるなあ。


......ちなみにこの世界の女はお気に入りの旦那は大切にするが、それ以外はただのお飾りでステータスだったりする。全ての旦那と平等に接することなんてそうそうないのである。......




それからパーティー会場に到着して、国王へいか?とか、王子様とかが出てきたりした。
王子様なんか6人くらいいて、名前がめちゃくちゃ長いの!
絶対覚えられないな......
そして、お待ちかねの異世界人様登場!
イトさん、だったかな。
とても綺麗で、少し気の強そうな顔をしていた。
髪の色は私と同じで真っ黒。ドレスは真っ赤だ。
年は私と近いと思う。20代前半じゃないかな?
へえーって感じで終わった。

そして何より、ご飯が美味しい!
私がダンスをしている人たちを横目にケーキを頬張っていると、リオンがおずおずと声をかけてきた。

「...ヒナ、ダンスを踊るのは嫌?」
「...嫌じゃないよ」

そうだ。嫌じゃない。
ちょっと緊張しているけど。
リオンが大げさに腰を折る。
おまけに上目遣いでウインクまで。

「お姫様、俺と踊ってくださいますか?」
「ええ」

私はリオンの手をとった。

いざ踊り始めると楽しくて、段々周りは気にならなくなった。
ときどきリオンと目があって、微笑みあう。
ああ、幸せだなぁ。

曲が終わって周りを見ると、踊っていたのは私たちだけだった。
はっ...!
目立たないようにって思ってたのに!
大きな拍手を送られる。
ちょっと嬉しいかも。

私たちが踊り終えると、イトさんが近づいてきた。
リオンと私のことをじっくり見た後、話しかけられる。

「ごきげんよう。お名前を伺っても?ああ、私のことは知っているわよね?」
「はい。勿論でございます。私、二番隊に所属しております、リオンと申します。こちらは妻のヒナでございます。お見知りおきを」
「ふうん。リオンねぇ。髪が赤っぽいけど、種類は何なのかしら」
「...ドラゴンフルーツでございます」
「まあまあ強いの?」
「...騎士の名に恥じぬよう、日々鍛練に励んでおります」

イトさんは色々とリオンに質問しながら、べったりとリオンにくっついている。
...ちょっともやもやする。
私が妻って言ったのが聞こえなかったのかな?うーん...

っていうか、何だかトイレに行きたくなってきちゃった。
レビを探して、会場を見渡す。
レビが騎士さんと話しているのが確認できた。
たぶん真面目な話だろう。
トイレくらい、1人でも大丈夫だよね?
もう結構限界だし...

作者メッセージ

敬語を使いこなせません。
日本語って大変だなぁ...

2025/05/07 16:49

まっちゃん ID:≫ 7tcdpCk/fMi.Q
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