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逆ハーです。

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変わり者のフルーツたちに溺愛されてます。

#14

女(?)友達

コンコン。
私は思いきって扉を叩いた。
中から出てきたのは、すっごく美人の............男の人だった。
とても男の人には見えないが、この人はシルバ王国の魔術団の男の人らしい。
何故そんな人の部屋の扉を叩いているのかと言うと...

ー数日前ー
「うーん...髪の毛がバサバサになってきちゃった」
「そう?ヒナの髪は十分綺麗だよ」
「レビにとってはそうなのかもしれないけどさあ」

「...あの人に会ってみるのはどう?」

リオンの言葉に、レビがちょっと嫌そうな顔をした。

「あの人って?」
「魔術団の奴だよ。男なんだけど、まるで女みたいな格好してるんだ」
「へえ...綺麗なの?」
「まあね」

ちょっと会ってみたいかも。
その人となら女子トークもできたりして...



扉から出てきた人はリオンの言う通り、すごく綺麗だ。
名前はラズさん、というらしい。
ラズさんはいそいそとお茶の準備を始めた。
机の上にはご丁寧に、可愛らしいステンドグラスクッキーが重ねてある。
薦められるままに、ふかふかのソファーに腰を下ろした。
向かいの席に、ラズさんが座る。

「あ、あの...」
「あらあらまあまあ!」
「!?」

声をかけようとすると、声を被せられた。
ラズさんは眉を下げた。

「ごめんなさい。声まで可愛くて、つい」
「いえ。ラズさん、早速なんですけど...」
「?」

私は思い切り深呼吸をした。

「シャンプーって何を使ってますか!!」

ぱちくり、と瞬きをされた。
くすくすと笑われてしまう。

「ええ、教えてさしあげるわ!何でも聞いてちょうだい!」
「本当ですか!じゃあ爪のお手入れって......あっ、クッキーいただいてもいいですか!」



時間はあっという間だった。
ラズさんは聞き上手だ。
色々話してしまった。
あー、楽しかった。



部屋に帰ると、レビが飛んできた。

「ヒナ!おかえり、大丈夫?」
「え?何が?」
「ラズに何もされてないよね?」
「特には...」
「ああ、良かった...」

奥からリオンも出てくる。

「だから言っただろ、大丈夫だって。あいつは女には興味ないらしいし」
「じゃあ男に興味あるってこと?」
「それも無いと思うけど...」

私が話が分からずに突っ立っていると、レビに謎の約束を取りつけられた。
夜、手を繋いで一緒に寝るという約束だ。
何故かリオンまで便乗してきて、3人で寝ることになった。
よく分からないけど、翌朝2人の機嫌が良かったのでまあいいとしよう。
レビ曰く、

「とりあえず今のうちにヒナを独り占めしておかないと」

ということらしい。
どういうこと?

作者メッセージ

ヒナはもうこれ以上夫を増やす気はありませんが、レビにはヒナが絆される未来が見えているようです。

2025/04/23 22:58

まっちゃん ID:≫ 7tcdpCk/fMi.Q
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