二次創作
〇〇しようね、芥川くん
芥川くんが風邪を引いた。そりゃあ、毎日部屋の隅でろくに防寒もせずに眠っていたんだから、当然といえば当然なのだけど、もっと早くに気づいて毛布を出してあげればよかったと私は後悔した。芥川くんは荒い息で目を閉じている。
「氷枕、入れるね。ちょっとひやっとするけど、すぐ慣れるはずだから」
私がそう声をかけると、こくんと頷いた。吐いた息が苦しそうで、頬の赤みが熱の高さを表している。ああ、可哀想な芥川くん、私が代わってあげたい。
水とタオルを取りに一旦傍を離れて、戻ってきたときには、芥川くんは熱にうなされて何かうわ言を呟いていた。
「…っ、太宰さん…僕は、」
この言葉が私の耳に届いたのとほぼ同時に、私は芥川くんの首の下の氷枕を蹴り飛ばしていた。衝撃で芥川くんが目を開ける。驚いた顔をしている彼に、私は言った。
「この期に及んでも、あなたは太宰さんってそればっかりだね。私のことなんて、あなたの頭にはないの」
「…は…何を」
「ああ、そう、無意識だったの?それなら尚更。どうせもう太宰さんはあなたを認めやしないって分かってるんでしょう?それなのにまだ縋ってるなんて、馬鹿みたい」
芥川くんの顔が怒りを帯びた。痩せた身体を意志の力で立ち上がらせ、私を睨みつける。けれど所詮は病身だから、すぐにふらりと倒れこんだ。私は傾いた彼の身体を支え、座らせる。
芥川くんの、私を見る目は、確かに助けを求めていた。病気のときには誰だってこういう顔をする。
ああ、いい子だね。ずっとそういう顔をしていればいいのに。
「言ったでしょ。あなたを傷つけるのも、傷を癒すのも私でいいって。あなたは私のペットなんだから。私以外のものなんて、知る必要ないんだよ」
芥川くんの耳を指でくすぐりながら囁く。彼はぎりと私を睨んだけれど、限界だったのか、そのまま気絶するように眠ってしまった。
「氷枕、入れるね。ちょっとひやっとするけど、すぐ慣れるはずだから」
私がそう声をかけると、こくんと頷いた。吐いた息が苦しそうで、頬の赤みが熱の高さを表している。ああ、可哀想な芥川くん、私が代わってあげたい。
水とタオルを取りに一旦傍を離れて、戻ってきたときには、芥川くんは熱にうなされて何かうわ言を呟いていた。
「…っ、太宰さん…僕は、」
この言葉が私の耳に届いたのとほぼ同時に、私は芥川くんの首の下の氷枕を蹴り飛ばしていた。衝撃で芥川くんが目を開ける。驚いた顔をしている彼に、私は言った。
「この期に及んでも、あなたは太宰さんってそればっかりだね。私のことなんて、あなたの頭にはないの」
「…は…何を」
「ああ、そう、無意識だったの?それなら尚更。どうせもう太宰さんはあなたを認めやしないって分かってるんでしょう?それなのにまだ縋ってるなんて、馬鹿みたい」
芥川くんの顔が怒りを帯びた。痩せた身体を意志の力で立ち上がらせ、私を睨みつける。けれど所詮は病身だから、すぐにふらりと倒れこんだ。私は傾いた彼の身体を支え、座らせる。
芥川くんの、私を見る目は、確かに助けを求めていた。病気のときには誰だってこういう顔をする。
ああ、いい子だね。ずっとそういう顔をしていればいいのに。
「言ったでしょ。あなたを傷つけるのも、傷を癒すのも私でいいって。あなたは私のペットなんだから。私以外のものなんて、知る必要ないんだよ」
芥川くんの耳を指でくすぐりながら囁く。彼はぎりと私を睨んだけれど、限界だったのか、そのまま気絶するように眠ってしまった。